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フランス語版のだめ vol.7-8:突っ込みどころが多すぎる

vol.7に単純なミス発見。
「黒木」を「Kikuchi」と書いてある。。
でもこの手の間違いは今までもちょこちょこあったし、読者も間違いだと気付くでしょうから、罪は軽いかも。

vol.8にも。
R☆Sオケのコンサートの後、千秋母とのだめが出会う場面。
由衣子ちゃんの「征子ママ」という台詞が「Maman」、ママンになってます。ううう。
この間違いは読者を混乱させます。小さい手書きの台詞だけどね。

どうやらこの翻訳者、登場人物の人間関係をきちんと把握してないっぽい。
特に千秋の親族関係がわかってない。
こんなんじゃフランス人読者がかわいそう。

お次は、千秋につきあわされて飛行機に乗った従弟の俊彦。
「せっかくだから一泊して観光でもしていく?」に続く「ボク北海道は初めてなんだ」という手書き台詞が、「いや、僕は札幌は初めてではない」になっている。
真逆じゃん。。。
きっと千秋の台詞だと思ったんですね。吹き出しがないから。
それで無理やり否定文に変えてしまったのですね。
この間違いは、読者を困惑させることはないけど、あまりにも強引。
日本人に見せれば一発でわかるのに・・・。

アドバイスしてくれる日本人、そばにいないのかね。

フランス語版、6巻まではただ通読しただけでした。
今回は、一読して「ん?」とひっかかったところを原作と付きあわせてみたんです。
最初から全部付きあわせたら、この数倍はあるでしょう。

「フランス語版のだめ補完計画」みたいなコンテンツ、作れるかもね。
でも、そんなことして何になる?

以前、「フランス語版指輪物語」を作った動機は、友人2人(ともに長年の指輪ファンで、かつ仏文科卒)に面白がってもらいたかったからでした。

でも「フランス語版のだめ」は?


・・・見ず知らずのフランスのオタクに「正しいのだめ」を布教するため?(爆)


「フランス語版のだめカンタービレ」に関する記事のインデックス
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by foggykaoru | 2010-05-31 20:55 | マンガ | Trackback | Comments(2)

のだめフランス語版 vol.8: むずかしいおじいさん

続けて8巻。

R☆Sオケのコンサートに来たカイ・ドゥーンたちの会話が、なにげにドイツ語混じりになっているのはとてもいい感じなのですが、綴りを間違えてます。
誤 verklich → 正 wirklich(=ほんとうに)
この間違い、この後にも繰り返されてます。
フランス語ではめったに「w」が出てこないから、間違えやすいんです。私自身、これの正しい綴りを反射的に「virklich」だと思ってしまった・・・でも辞書で確認しましたヨ。

翻訳者サン、ドイツ語もフランス語もノ―ミスのニノ宮先生を見習いましょう。


でも、この程度はまだいいのです。

重大な誤訳がこの先に待っていました。

千秋12歳のときの、あのいまわしい思い出。
隣りに座っていた音楽好きのおじいさん・・・
「C'est mon grand-pere. (=それはぼくのおじいさん。)」

ちっ、違いますっ! 
こんなところに千秋のおじいさんは出てきませんってば!!



これ、フランス語でも書いておきます。フランス人が検索してココを見てくれる確率は限りなくゼロに近いけれど、完全にゼロではないので。

==========
Pour les lecteurs francais de Nodame Cantabile (Excusez-moi d'ecrire sans accent)

J'ai trouve pas mal de fautes dans la version francaise de ce manga.

Par exemple, dans le volume 8, les details de l'accident d'avion sont enfin reveles.
Ici, il y a une faute assez grave.
Celui qui etait assis a cote de Chiaki n'etait pas son grand-pere. C'est un homme age qui y etait assis par hasard. Il voyageait avec sa femme, et celle-ci n'est pas la grand-mere de Chiaki non plus.
S'ils avaient ete ses grands-parents, il ne les auraient pas oublies, quelque penible que soit cette experience.

Cet erreur est du au fait que le mot japonais "ojiisan" a deux sens.

D'habitude, je n'ecris mon blog qu'en japonais.
Mais cette fois-ci, j'ai ecrit aussi en francais parce que, bien que ce soit peu probable, il y a quand meme de la possibilite qu'un fan francais, trouble par l'incomprehensibilite, tombera sur cet article.
============

「フランス語版のだめカンタービレ」に関する記事のインデックス
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by foggykaoru | 2010-05-30 07:19 | マンガ | Trackback | Comments(2)

のだめフランス語版 vol.7: 「変態」危うし!

前からフランス語版の文字の小ささを感じていたのですが、今回特に感じました。寄る年波か?(泣) 
と思いながら読んでいたのですが、どうもそればかりではないらしい。
日本語にぴったりくるフランス語の表現がないから、どうしても説明的な訳になり、その結果として長くなり、文字が小さくなるようなんです。

それに気づいたのは、この場面。
ハリセン「あれはいったいどーゆー人間なんや? 天然の変態か?」
千秋「オレの女じゃないけど、変態です」

フランス語では
ハリセン「C'est quoi, cette fille?! Elle est toujours a cote de la plaque. Elle fait ca avec un naturel!」
千秋「Ce n'est pas ma petite amie mais effectivement...Elle n'a aucun mal a etre a cote de la plaque.」

長っ!

和訳しますと
ハリセン「あの娘は何なんだ? いつもずれている。それを本性でやっている」
千秋「オレの女じゃないけど、実際・・・彼女は何の苦もなくずれています」

ふーん。。。

この場面のちょっと前の、のだめが逃げ回っているところ。
「チカーン」「変態!!」が
「Au viol! (=暴行されるー!)」「A l'assassin!(=人殺しー!)」
と訳されています。
「変態!!」はのだめじゃなくて、ハリセンのセリフだと思うんですが、それはそれとして・・・

どうも、「変態」がうまく訳せないようで。

お次はのだめに一目ぼれしたクロキンと千秋の会話。
クロキン「恵ちゃんがそんな変態なわけないじゃないか」
千秋「変態なんだって!」

クロキン「Qu'est-ce que tu racontes? Megumi, elle ne peut pas etre comme ca...(=何を言ってるんだ。恵ちゃんがそんなふうであるはずがない」
千秋「Mais puisque je te dis que si!(=でもオレがそうだって言ってるんだから!)」


「変態」の的確な訳語が見つからなくて、ごまかし続けています。
でも、近い将来「変態の森」が登場するのですよ。
どうするつもりだ翻訳者?!


実際、「変態」は訳しにくいだろうと思います。
私だったら「anormalement bizarre(異常に変な)」とでも訳すかな。
英語だと「abnormally strange(funny)」???
でもこれは形容詞だから、やっぱり「変態の森」には使えない・・・
ラン・ランはアメリカ留学中に英語版「のだめ」を読んだそうだけど、英語ではどう訳してるのかしら。


「フランス語版のだめカンタービレ」に関する記事のインデックス
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by foggykaoru | 2010-05-29 21:04 | マンガ | Trackback | Comments(0)

バビロンに行きて歌え

池澤夏樹著。
以前からこの作家には好感を持ってます。なにしろランサムの愛読者ですから。

ベイルートからやってきた密入国者ターリクが、大都会東京の中でさまざまな出会いを重ね、数奇な運命をたどっていく。

読み進むにつれて、ああだからこういう題名にしたのねと思った。

ピアノに忙しくて、あんまり頭が本を読む態勢になっていないのだが、抵抗なく読めたので、かなり読みやすいのだと思う。
面白かった。けど、最後はちょっと強引。
というか、ご都合主義かも? 
でも読後感はとても良いのでけっこうお薦めです。


現在、ユーズドでしか入手できないようです。
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by foggykaoru | 2010-05-26 20:52 | 普通の小説 | Trackback | Comments(6)

上を目指す

一念発起して練習を始めた全部で6ページの「ラプソディー・イン・ブルー」、最後まで譜読みをして、部分的にはけっこうイケてる(←ほんとか?)演奏ができるようになりました。
でも、通して弾いてみて不満を覚えました。
このアレンジ譜、あの部分が出てこないじゃない!

それは次のメロディーのところです。(ハ長調に転調してあります。)

ミファソ ↓ソー ラシドレーーーー
#レーーー
ミーーーー

なるべくゆっくり歌ってみてください。
明るい未来を予期させる、最後のあの場面に流れているメロディーです。

ラストも全然ダメ。ぷつんと終わってる。

もっとちゃんとした楽譜で弾かなくちゃ、弾く甲斐が無い。
だからって、オリジナル譜で弾く実力があるわけじゃない。
ちょうどいいアレンジ譜を見つけなくちゃならない。

と思って、銀座に出た折りに山野楽器に寄ったりしたのですが、探し方が悪かったのか見つからず。
階段のところで、映画「のだめ」の写真の展示を見られたのは収穫でしたが(苦笑)

昨日は新宿に出たついでに別の楽器店に行ったところ、オリジナル譜とおぼしき輸入ものの楽譜がありました。見てみたら、思っていたよりも易しそう。(あくまでも「思っていたより」ですが。)
でも、値段が・・・。3600円とかでした。
「著作権が切れているから、ネットで無料で楽譜をダウンロードできる」とか、どこかで見たっていうのに、この値段は高過ぎ。
同じ棚にアレンジ譜もありました。
見てみたら、なんだか難しそう。もしかして、オリジナルよりも難しい?
解説を読んだら「オリジナルにオーケストレーションも加えてある」 
うーん。。。これは無理。パス。

次に回ったのが紀伊国屋。ここに行ったのは楽譜目当てではなかったのですが。

ありました。

廻由美子という人のアレンジ譜。全音。900円。

全26ページ。長っ!
一応これを最後まで弾くのが目標ね。
でもそんな日は来るのだろうか?
長さの問題じゃなくて、指が動かないということです。むちゃくちゃ速いところも全部入ってる楽譜だから。
とりあえず、弾けそうなところから練習することにします。

6ページのバージョンのやつだったら、今年のクリスマスぐらいまでに、(あんまり)間違えずに弾けるようになると思っていたのですが。

でも、上を目指さなくちゃね!
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by foggykaoru | 2010-05-23 11:37 | ピアノ日記 | Trackback | Comments(6)

オーケストラ!

今話題の音楽映画は「のだめ」だけじゃありません。
この映画も相当評判がいいので、ずっと前から観たいと思ってました。
でも都内ではBUNKAMURAとシネスイッチ銀座でしかやってない。
どちらもけっこう混んでいる様子だったのですが、いくらかマシそうな銀座にようやく行ってきました。

フランス映画、なのですよ。
でも、聞こえる言語はロシア語が5でフランス語が4。
残りの1は、、、ロシア語訛りのフランス語(苦笑)

今をさかのぼること30年前、ブレジネフに睨まれて、筆を折った・・・じゃなくて、指揮棒を折られたロシアの天才指揮者が主人公。彼がひょんなことから「夢よもう一度」と、自分と同じく音楽の道を断たれた元プロの演奏家たちを集めて、「インチキ・ボリショイ交響楽団」を結成し、パリに乗り込む。そして、彼がオケ結成に秘めた思いが、単なる自分自身の「夢よもう一度」ではなかった、ということが最後の最後にわかる。

感動の結末です。
でも、コメディーです。メインとしては笑う映画で、オマケに音楽と感動がついてくる、という作品だと思います。

なにより笑えるのが、現在のロシアの、法なんか無きがごとしというぐずぐずな状況。
で、パリに乗り込んだ演奏家たち。そりゃないだろって。奪われていた音楽をこの手に取り戻したという感慨とか、ここで一発逆転ホームラン!とかいう気概は無いんかい?!
迎え撃つフランスのほうは、そりゃあロシアよりはずっとまともなんですが、その「柔軟な対応」に笑える。

クライマックスはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲の演奏です。
若く美しい女性バイオリニスト役をやってるのは「イングロリアス・バスターズ」で注目された女優だそうですが、私にとっては「PARISパリ」でストーカー教授につきまとわれた女子大生(苦笑)。その演奏ぶりはなかなかのものでしたが、すでに清良(水川あさみ)を観てあると、別にびっくりするほどではありません。
30年ぶりにタクトを振る伝説の天才指揮者もたいそう頑張ってますが、玉木くんには遠く及ばない。

などと、ケチをつけてしまいましたが、家に帰ってからバイオリン協奏曲を口ずさんじゃったりして。
いい曲だなあ・・・
映画自体も掛け値なしにいい。
「のだめ」観てなかったら感動3倍増だったことでしょう。
絶対に大々的に公開する価値があります。
ああ、フランス映画にもっと光を!

「のだめ」のおかげでツボだったところもあります。
それはマネージャー。
交渉の武器は嘘とはったり。とにかくこちらの言い分を通す。
「辣腕マネージャーというのはこういうふうに仕事をしているのか」と、エリーゼのことをしみじみ思い出していた私でありました(笑)

なにより残念だったのは、映画館の音響がいまいちだったこと。
新宿バルトで「のだめ」観た後だったのが失敗でした。
ああ、フランス映画にもっと光を!

ちょっと興味深かったの以下の点。
主人公はとにかくチャイコフスキーに執着します。
彼女のバイオリンに執着した、ということが大きいのだけれど、とにかく他の演目、プロコフィエフは眼中にない。

帰宅してから検索してみたら、どうやらチャイコフスキーは旧ソ連体制下ではまずかったのですね。
それに対してプロコフィエフはスターリンの時代を問題無く生きて、それなりの名誉を得ている。そのへんなのでしょうか。


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by foggykaoru | 2010-05-21 21:36 | 観もの・聞きもの | Trackback(1) | Comments(2)

拍手のルール

副題は「秘伝クラシック鑑賞術」
「のだめ」の音楽監修してる茂木大輔氏の本。

最近「ピアノモード」になっているので、音楽関連の本を読みたくて本屋に行ったのですが、つくづく、音楽関連の本には大きなハンデがあるんだなあと思いました。
なにしろ、音楽そのものを知らないと、読んでもわからない。
楽曲に関する本は、その曲を知らなければ面白くもなんともない。
美術関連の本だったら、写真が載っていれば(たとえ白黒でも、たとえ小さくても)、それを見ながら読めば、一応はわかる。
でも、音楽を聴きながら読むのは、けっこう高いハードルです。
通勤電車では音楽聴けない。いや、聴けないわけじゃないけれど、そのためにはそれなりの装備が必要で、私はそこまでする気はない。
音源無しでもわかるのは、音楽の通史とか、音楽家の伝記とか、ごく限られた内容のもののみ。

だからこの本を選んだわけ。
タイトルを観て、「曲が終わったとたんにブラボーと大声出してやたら拍手するもんじゃないってことぐらいなら、知ってるんだけどなあ」と思ったのですが、読んでみたら「拍手」関連は3分の1ぐらい。
他の章も楽しく読めました。
っていうか、他の章のほうが面白かったかも?

読んでいて、すーっと呑み込めたのは、「クラシックの中のクラシック?」という項。
ハイドン、モーツアルト、そしてベートーベンへの流れの説明が、実に気持ち良く、心にすとんと落ちました。
小さい頃、うんざりするほどハイドンやモーツアルトの「ドソミソ」という伴奏の曲を弾かされたせいかもしれません。

「指揮者に必要な条件」というのも興味深かったです。
茂木氏が挙げているのは9つ。
そのうちの7つを、千秋はすでにクリアしていたんだなあと。
残る2つ、「指揮法」と「経験」をSオケとR★Sオケで学び、ヨーロッパへ雄飛していったのです。
「語学力」というのも条件のひとつとして挙げられています。
そうだよね、フランスのオケとネイティブ並みのフランス語でコミュニケーションできたというのは、コンクール優勝の要因の一つだろうなあ。
最近のフランス人は昔みたいに「フランス語を話さない人は人間ではない」なんて感じはないけれど、フランス語ができる人のほうが好感度ぐーんとアップなのは間違いない。

「拍手のお国柄の違い」でウケたのは、「パリは客席がうるさい」というところ。

クラシック好きの友人が、フランス人のマダム(←在日40年で日本語ペラペラ)と音楽会に行ったときのことです。
演奏家の調子がいまひとつだった。
そしたら、そのマダムったら、周囲が(なにしろ日本人ばかりだから)とてもお行儀よく聴いているのに、しゃべるしゃべる。演奏中なのに。
友人は内心「マダム~、お願いだから黙ってよ~」と冷や汗かきながらも、「こうでなくちゃ演奏家は育たないんだな。日本人は甘すぎる」と、感銘を受けたんだそうです。

だから、千秋の「ボロボレロ」のとき、パリの客は黙って聴いてくれてなんかいなかったはずです。ほんとうはね(笑)


勢いで書いた感じの「読んで楽しむのだめカンタービレの音楽会」よりも、この本のほうが茂木氏の文章の良さが出ているんじゃないかな。


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by foggykaoru | 2010-05-20 21:28 | エッセイ | Trackback | Comments(6)

おけいこ開始

というわけで、昨日から一念発起してピアノ練習開始。

ボロボロのハノン引っ張りだしてきました。
1番を弾いただけで、左手の4と5の指(薬指と小指)がもつれました。だらしないなあ。

自分の指のふがいなさに呆れながらも、ちょっとびっくりしました。

ハノンがつまらなくない。

自分の出す音1つ1つのつぶを揃えようと、耳をすませて弾いていると、けっこう楽しい。
子どもの頃はこんなふうには練習しなかった。
なにしろ楽譜の代わりに地図帳を開いて弾いていたくらいで。(そのおかげで地理が得意になった(苦笑))

曲のアナリーゼをするために、いろいろ考えなくちゃいけないだけでなく、それ以前の基礎練習の時点から、考えなくちゃいけなかったのですね・・・
学習能力の高い子ども時代には、考えなくてもそこそこ身体が覚えてくれる。
でも年取ったら「薬指、強くなれよ、へたれるなよ。あっ、またそこでよろめいた。ダメじゃん、頑張れ!」と呼びかけながら練習しないと、身につかない。っていうか、年をとると、そういうことが自然にできるようになって、学習能力の低下を補ってくれるのだなあと実感。

筋トレなども、どこの筋肉を鍛えているのか、意識を向けないと効果が薄いと言われます。ピラティスなんか、その最たるものらしいですね。だからピラティスは精神年齢が低いと無理なのだとか。


今日はハノンの1番と2番を続けて楽譜通り1回。
次にリズムを変えてみたり、スタッカートもちょっとやってみて、最後にスピードを上げて1回。
音階を弾いてみたら、あまりにもボロボロで唖然。
右手はまあいいのだけれど、左手がひどすぎる。無残。
こんな基礎練習を30分。

そしてラプソディー・イン・ブルーを30分。
最初のクラの、音階を駆け上がる部分は、基礎練を積み重ねなければ攻略できないので、おいといて、その後からやっています。
昨日1ページ。
今日は半ページ。

なめらかに弾けるようになるためには、指使いを考えて決めないといけないな。鉛筆はどこかしら?
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by foggykaoru | 2010-05-17 22:02 | ピアノ日記 | Trackback | Comments(8)

「のだめ」4回目・・・ピアノ、弾かなくちゃ!

前のポストはGW明けに読んだ本。
実は本を読むどころじゃないのです。
忙しいってのもありますが、私は忙しいときに読書に逃げることも珍しくないので、それはあまり理由になりません。
頭が読書から離れているのです。「のだめ」以来。

この週末、仕事をどっさり持ち帰ったのですが、全然やる気が出ない。
どうやって自分を奮い立たせよう?
・・・そうだ、何か自分にご褒美を用意すればいいんだ!

そこで、「のだめ」の夕方の回のチケットをネット購入。時間までせっせとお仕事をして、新宿バルト9にでかけました。
ここはふだん、あまり足を向けない映画館なのですが、今までの映画館は、音響が今ひとつのような気がして、ネットでのコメントを読みあさったうえで、白羽の矢を立てたのです。

結果。
大正解。
ようやく音楽を満喫できた気がしました。

そして、今日も仕事してから観に行ったんです。
我ながらしつこい・・・

同じ映画を4回も観るのは、「ロード・オブ・ザ・リングス」と「マスター&コマンダー」以来です。

なんでこんなにハマったんだろう?
「最終楽章前編」も楽しかったけれど、そんなに何回も観ようという気にはなならなかった。

まず第一に、コメディータッチだった前編と違い、後編は千秋とのだめの関係が中心だから。
のだめの苦悩を見ながら、「芸術家同士のカップルはきついな。女性のほうが苦しむのかな、高村智恵子もカミーユ・クローデルも発狂しちゃったし・・・」とか、「音楽家がステージで共演するということは、『情を通じる』ようなものなのだろうな・・・」とか、いろいろ考えるのが楽しかったのです。

でも、それだけじゃなかったのです。
4回目にしてわかりました。
上野樹理のうまさです。何を今さらって言われそうだけど、見れば見るほどほれぼれします。私は役者の演技を見るのが好きなんです。だからアニメはあまり見ないし、3Dが話題の映画にも興味がない。

そしてもう1つ。
音楽です。これも当たり前すぎ?
前編の音楽だってもちろんよかったはずですが、あれはダメオケ再生の物語だった。
今回は失敗演奏無し。しかものだめ中心だから、ピアノ中心。つまりラン・ランのピアノ中心。ここが違う。

4回目にして、映画的にいいなと思った場面は、のだめデビューのところ。
原作にあったリハの場面(あれはあれでとてもいいのだけれど)がばっさりカットされ、ヴィヴァルディの「四季」がBGMに流れる中、ドレスを着た本番直前ののだめの後ろ姿。会場へかけつける千秋。たたみかけるような場面転換がいい。

そして本番。
上野樹理のピアノ演奏の演技がすごいのは言うまでもないけれど、なによりも表情がいい。ピアノを弾き始める前、弾いている最中。今まで見せたことのない表情だ。演奏が終わる。「やりとげた」という表情。

・・・また観に行くかも。


そして、さらに驚くべきことが起こりました。私の心の中に。

ピアノ、弾かなくちゃ!

今までにもたまに「ピアノ弾こうかな」モードになったことはあるけれど、今回はちょっと違います。
「ちゃんと弾くには毎日ハノンを必ずやらなくちゃいけないのだ」なんてことまで思ったのは初めて。そして、「あのつまらない練習を毎日する覚悟はあるのか?」と自分に問いかける・・・ 「続ける」と断言はできなかったんですけど(苦笑) 
先生についたほうがいいかなあ。そうすれば練習せざるを得なくなるから。

とりあえず、帰りに楽器店に寄り、ピアノ楽譜コーナーをあさり、「ベスト・オブ・のだめカンタービレ」を買いました。

ラプソディー・イン・ブルー、昔から弾いてみたかったんです。
素人向けアレンジ譜が簡単に手に入るようになったのは、のだめのおかげ。

のだめ、ありがとう!
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by foggykaoru | 2010-05-16 22:07 | ピアノ日記 | Trackback | Comments(8)

セイル・ホー!--若き日の帆船生活--

成山堂書店という、どうやら船が得意らしい出版社の本。
著者のサー・ジェームズ・ビセットは船乗りとして功成り名遂げた人。
なにしろ第二次世界大戦下、クイーン・メアリー号とクイーン・エリザベス号を戦禍から守ったことにより、「サー」の称号を受けたのだから。

1883年生まれの彼は、小さいときから船乗りに憧れ、家族の反対を押し切って、1898年、貨物帆船のアプレンティス(見習い)となり、1904年まで帆船で世界を回った。そのときの思い出の記である。

カバーに「日本図書館協会・全国学校図書館協議会選定図書」とあるけれど、こんな渋い本、読む子がいるのかいな?
月に1回行く古本屋で、期間限定の「冒険コーナー」の棚で見つけたのだが、正直、1400円は高いと思った。(定価は2200円) ランサムで小帆船を知り、マスター&コマンダーで19世紀の大型帆船に多少なじんだという経験があるからこそ読めたという感じ。そうでなければ途中で挫折したかも・・・というより、そうでなければ手に取ることさえなかっただろう。
中を開けば、なんと横書き。ところどころに英語表記があるため。
その上、句読点として「、」ではなくて「,」が使われているのだ。おかしいんじゃない? 日本語の本なのに。

文句ばかり並べたてたけれど、つまらなかったわけではない。
渋いけれど、興味深い。5段階で4点。

たとえば
帆船の息の根を止めたのは、スエズ・パナマ2大運河の開通なのだそうだ。
帆船は運河では曳航料を払わなければならないので、わりが合わなくなったのだ。
パナマ運河がなかったころ、南米南端のホーン岬を回るのは、むしろ帆船のほうが有利だった。汽船は燃料補給をしなくてはならないのだが、あのあたりには給油できる港町がなかったのである。

帆船はいつも直進できるわけではない(向かい風だと間切らなくちゃならない)し、なぎになるとお手上げ。だから時間がかかる。というのは嘘ではないが、実は港に入ってからもえらく時間がかかった。
港湾施設が未発達だから、貨物を降ろしたり積み込んだりするのに手間取った。
下手をすると、港のすぐ外で延々何週間(何カ月?)も待たされたり。
帆船は縦長だから何かを積んでいないとバランスが悪い。
だから、積み荷がないときは砂利をバラストとして積みこまなくてはならない。
これも乗組員の仕事。来る日も来る日も砂利を積みこむ。読んでるだけでへとへとになりそう。

港に着くと、船乗りは町で羽を伸ばす。
何カ月も船で不自由な生活を送っていたのだからそりゃ遊びたいでしょうよ。
他にもっとよさそうな仕事があれば、もう船に帰ってこない。
乗組員が足りなくなった船は、「誘拐業者」に頼む。この業者は町で遊んでいる船乗りに麻薬を飲ませ、意識を失っている間に、船に乗せてしまう。意識が戻ったときには海の上なので、どうすることもできない。。。

こんな生活、家族が反対するのも無理ない。
帆走中は気の休まるときのない長時間労働。
しょっちゅう身体は濡れているし、口にできるのは腐りかけの臭い水、臭い肉だけ。
ライムジュースのおかげで壊血病にはならないですむようになったけれど、それでも長い航海の末にはおできだらけになったり、船長がケチだと飢えに苦しむことすらある。
私は嫌だなこんな生活。絶対に「陸(おか)」で暮らすほうがいい。

でも、船乗りにあこがれる気持ちもわからないでもない。
果てしない海の真ん中で風を読み、船を走らせる快感は、一度味わったら忘れられないのだろう。

今調べたらランサムは1894年生まれ。
著者と同じく、小さいときから海に出たかったのかな。



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by foggykaoru | 2010-05-14 22:06 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)