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ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

ただいま渋谷で地味~に公開中のドキュメンタリー映画です。
美術館に関するドキュメンタリー映画としては、数年前に同じく渋谷で地味~に話題になった「ルーブル美術館の秘密」というのがありますが、あれは恐ろしく眠かった。。。

この映画も眠りそうだと思って、二の足を踏んだのですが、メインサイトで「世界の美術館を斬る」なんてコーナーをやってるんだから、観るのは義務(!)かも・・・と思って(←なにを偉そうに)

「ルーブル~」よりは退屈しませんでした。意識を失ったのはほんの一瞬(苦笑)

というのは、「ルーブル~」がルーブル美術館の淡々とした日常を描いた映画なのに対し、こちらは、アムステルダム国立美術館は改装工事にまつわるひと悶着どころか、二つも三つも悶着が重なって、いつまでたっても再オープンにこぎつけられない、というトンデモ事件を描いているから。

最初のクレームがサイクリストの団体から出たというところがなんともオランダだなあと。
なんとこの美術館、建物の真ん中を貫いて道路が走り、その道路は自転車を日常の交通手段とする市民に広く利用されていたのです。
だから、美術館内の動線はいまいちだった。
・・・うん、そういえばそんな記憶がぼんやりとよみがえってきた。観て回りにくかったかも。


でも、その後のごたごたはちょっとねえ・・・。
美観がどうとかいうことは、建築コンペで選ばれた時点でクリヤされているべきじゃないかと。建築家がかわいそう。

フランスはきっとそう。
ルーブルのガラスのピラミッドはまだしも、ポンピドゥー・センターとか、建設の可否に関して広く意見をきいたら、却下されかねなかったと思います。
フランスの場合は国家プロジェクトとして、トップがOK出したら、そのままGO!なのでしょう。あの国はものすごく中央集権的らしいから。

それに比べると、オランダはもっと民主的なのでしょう。
でも、美的なことに関しては、あまりいろいろな部署が口を出さないほうがいいのでは。
今やポンピドゥー・センターに文句言う人いないし。
(ポンピドゥー・センターの画像はこちら


今日の結論:
民主主義ってたいへんだ!

あと
「日本人観光客がたくさん来る」という台詞があるのですが、もはや東洋人観光客イコール日本人じゃないのです。今や日本人の比率は半分以下だと思う・・・ってことをここで言っても意味ないって(苦笑)

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by foggykaoru | 2010-08-30 20:18 | 観もの・聞きもの | Trackback(6) | Comments(8)

ベトナム語のしくみ

中国に行くと、文字を見て、意味だけは理解できる。でも発音できない。
これは不便ではあるけれど、日本でもありがちな状況なので、まあ慣れている。

ところで今回行ったベトナム。
ベトナム語はアルファベット表記。
ベトナムコーヒーとともに、「仏領インドシナ」の置き土産なのです。
だからすべての文字がすんなり認識できる、なのに何ひとつ意味が理解できない
という事態に、私はひじょーに納得がいきませんでした。・・・納得もへったくれもないんだけどね。
要するに、ベトナム語を勉強していかなかったことを、後悔したのです。

というわけで、帰国してからこの本を読んだという。
・・・何を今さら。遅いって(苦笑)

そして、ベトナム語のわかりやすさに驚きました。
なにしろ語形変化がまったくないのです。ポイントは語順。それさえきちんと覚えれば、文が作れる。(もちろんそれ以前に単語を覚えなくちゃいけないけれど)

一瞬血迷って、この際真面目に勉強してみようかなんて思ってしまったぐらい(笑)

ベトナム語最大の関門は文法以外のところにあるのです。
それは声調。6声もある。ひーー。
旅行中、ガイドブックに載ってた「旅のベトナム語」を使ってみても、まったく通じなかったのは、そのせい。

私、声調のある言語はどうも苦手なんですよ。。。

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by foggykaoru | 2010-08-28 22:26 | バベルの塔 | Trackback | Comments(4)

瞳の奥の秘密

この夏いちばんの大人の映画はこれなんじゃないかと思って大急ぎで観てきました。
予想は大当たり。お薦めです。お子様にはNGだけど。
しかもお薦めの理由が当初の予想とはぜんぜん違う。

舞台はアルゼンチン。
25年前の殺人事件とそれをめぐる愛の物語、とでも申しましょうか。

いやはやなんともラテンです。
糸をひくようにねっとり。
世の中には男と女がいるんだよ。
事件の真相・・・これ自体は、途中からなんとなく想像がつく。けれど十分に衝撃的。
でもオチはその先にある。
これが衝撃的というより、オドロキでありました。驚きじゃなくてオドロキ。

これこそラテン!
ラテンの国(あれはアルゼンチンじゃなくてブラジルだったけど)に行った千秋真一くんみたいに「マジかよ!」と思ってしまいました。
とにかく日本人にはこんな映画は作れない。世界は広いよ!

ここんとこ、猛暑を言い訳にして何にもやる気が起こらなかったのですが、この映画を観たら妙に前向きな気分になってしまいました。暑いけど頑張ろうって。実はそういう映画だったのでした。ってそんなふうに感じるのは私だけなのかな?

原題は「El Secreto de Sus Ojos」、
英訳は「The Secret of Their Eyes」
「奥」という単語は無いんだな・・・とか思って見ていたら、
それぞれの「目」にあたる単語の単数形
ojo と eye
が人の顔に見えてきた・・・ というのはほんとうにどうでもいいことです(苦笑)


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by foggykaoru | 2010-08-24 21:39 | 観もの・聞きもの | Trackback(7) | Comments(2)

世界は分けてもわからない

「生物と無生物のあいだ」の福岡伸一氏の本。
氏の本は、これの前に1冊、もうトライしたのだけれど、そっちは途中で挫折。
この本はあまり専門的ではないので(苦笑)、最後まで読めました。

後半はバイオの世界を震撼させた一大スキャンダルについて割かれてます。
その実験の詳細な説明はほとんど斜め読みで、全然ついていってません。
それでも、この事件のあらましはわかったし、面白かったです。

そして結論。
タイトルどおり「世界は分けてもわからない」
あえて付け加えるとすれば、
「でも、今のところ、分けて見ていく以外に方法がない」


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by foggykaoru | 2010-08-23 19:15 | エッセイ | Trackback | Comments(10)

パリ20区、僕たちのクラス

映画です。題名からおわかりのとおり、フランス映画。旅行前の猛暑日に、わざわざ岩波ホールまで行ったのに、目の前で満員札止めになったという・・・(涙)
帰国したら、岩波ホールは違う映画になっていたのですが、新宿武蔵野館で急遽公開されることになったというので、飛んで行きました。だからってまた猛暑日にならなくてもよかったのに(苦笑)

2008年度のカンヌ映画祭でパルムドール賞を取ったというので、どんなものなのかな(実はたけしの映画とか、全然観たことありません)と思っていたのですが、大当たり。
面白かった。予想をはるかに超えて。

帰宅してパリの地図を見たら、20区はまだ足を踏み入れたことがない地域でした。
移民が多くて、エスニック料理店が多いエリア。
だから「クリスマスの日に飢えたらココに行け!」とかいう記事を読んだことがある。

そんな地域の中学の、日本で言えば2年生にあたるクラスの1年間をドキュメンタリータッチで描いた作品です。ドキュメンタリーではありません。ドキュメンタリーと見まごうばかりのフィクション。
これに似たフランス映画としては、田舎の小学校のクラスを描いたほんとうのドキュメンタリー「ぼくの好きな先生」という作品があります。あれはあれで悪くはなかったけれど、途中で睡魔に襲われたことを白状します。
それに対してこの「パリ20区」は眠くなりません。

だからって、ドラマチックな盛り上がりなんかないのです。でも眠くならない。
日本人がドキュメンタリータッチの映画を作ったら、もっと予定調和的にまとめられてしまうことでしょう。
いろいろなエピソードの「その後」も一生懸命説明されることでしょう。

主役の教師を演じた人は、教師の経験のある作家。原作者だそうな。
キャストの中で名のあるのは彼ひとりだけ。
生徒たちは実際にパリ20区の中学に通う生徒たちが「演じた」のです。自分とは違う役柄を。でも事前に入念なワークショップを行い、彼らにとって絵空事ではないドラマを演じた。だからフィクションだけど真実なのです。

フランスの中学の先生には絶対になりたくない!(なるはずないけど)
こんな生意気な奴らを相手にするなんて冗談じゃない!!
と思いながら観ていたのですが、いちばん強く感じたのは日仏の言語文化の違い。
授業中、先生の指示に従わない生徒を頭ごなしに叱るのではなく、まず「なぜきみは私の指示に従わないのだ?」と尋ねる。
あくまでも言葉で表現することを求める。
この先生はフランス語、つまり国語の先生だということもあるけれど、言語によって自己表現することを求めるこの態度に感嘆しました。
「言外の言」を重視し、「行間」やら「空気」を読むことを至上命題にしている日本人とは対極にある。

成績会議に生徒代表がオブザーバーとして参加するとか、懲罰委員会に保護者代表が出席するというのにも驚きました。日本には(あるいはアジアには)真の民主主義は根付いてないとか言われるけれど。
フランスという国について、そこそこ知ってるつもりだったけれど、全然わかっちゃいなかった。

あと、よく言われることだけれど、フランスでは(欧米では、と言うべき?)「他の人と違う」ということは当たり前。
だから「人と違うから」という理由でいじめの対象にされることはない。
ということまでは理解していたのですが、
「よくできる生徒を他の生徒たちの前で褒めても大丈夫」
ということまではわかっていませんでした。
日本だったら、下手に褒めると、その生徒がねたみやそねみの対象になって、居づらくなるかもしれない。だから優等生自体、必死になって存在を消していることが少なくないですよね日本では。

フランスでは、そういう余計な気遣いをしなくて済む。
そのかわりに丁々発止の言語による個と個のぶつかり合いの荒波に耐えなくちゃならない。

すべての面において楽ができるという社会は無いということでしょうかね。

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by foggykaoru | 2010-08-16 21:41 | 観もの・聞きもの | Trackback(1) | Comments(2)

ドミニク

「シスター・スマイル ドミニクの歌」という映画を観てきました。
この歌を知ってる人は間違いなくXX歳以上(爆)
私はたぶん「みんなの歌」を通じて知ったのでしょう。ザ・ピーナッツが歌っていたという記憶もうっすら。

それから10年以上後、フランス語の勉強を始めてから買ったシャンソン集の楽譜にこの歌が載っていて、原詩の内容にびっくりしつつ、「スール・スーリール作詞作曲」というのを見て、「変な名前だな」と思ったものですが、今回、この映画の題名を見て、一瞬にして納得。
スール=soeur=姉妹、シスター、修道女
スーリール=sourire=微笑み

旅行前から気になっていたこの映画ですが、銀座シネスイッチでのみの公開である上に、客の入りが悪そう(なにしろXX歳以上限定だし)だったので、さっさと消えてしまうだろうとあきらめてたんですが、帰国してからチェックしたら、なんとまだやってる!! 

ベルギーの修道女が作った曲が、世界中で大ヒットする。そのことによって彼女の運命は・・・
とくれば、ほとんど読めてしまうような内容です。(だから旅行前の忙しいときに頑張って観に行く気がしなかった、ということもあります。)

でもなかなか面白かったです。
「ドミニク、ニク、ニク・・・」と鼻歌を歌いながら映画館を出ました。ほんとにいい曲。

映画は「自分の手に余るほどのエネルギーと強烈な自我を持ちながら、親に愛されずに育った女性が、自分の居場所を探し続けた」という物語にしたててあります(映画公式サイトの監督談話によると、その線だったので教会からの支援をとりつけることができたらしい・・・)が、Wikipediaの記事を見ると、彼女の生涯を忠実になぞったものではないらしいことがうかがえます。

最後に、私をびっくりさせた原詩をご紹介。

Dominique, nique, nique, s'en allait tout simplement(聖ドミニクはひたすら歩き続けた)
Routier, pauvre et chantant(貧しいけれど、歌いながら)
En tous chemins, en tous lieux(どこに行っても)
Il ne parle que du bon Dieu(神のことだけを語る)
Il ne parle que du bon Dieu

A l'epoque ou Jean sans terre
d'Angleterre etait roi(イギリスのジョン失地王が王だったとき)
Dominique, notre pere(我らが父、聖ドミニクは)
combattit les Albigeois(アルビジョワ十字軍に参加した)

おお、ちゃんと韻を踏んでる。
昔は気づかなかったけど。

日本語の訳詞はこの内容の半分も伝えてないんだろうなあ。
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by foggykaoru | 2010-08-15 08:27 | 伝記・評伝 | Trackback(4) | Comments(8)

アジア罰当たり旅行

成田で出国したあと、週刊誌を買うことがちょくちょくあります。
「出国したあと」がポイントです。消費税がかからないから。

今回買ったのがこれ。文庫本。新刊ではめったに本を買わないのに。

著者は丸山ゴンザレスという人。
短い話ばかりなので、旅行中にちょこちょこ読むのにぴったりでした。
内容はタイトルどおり。ほんとに罰当たりな話ばかり。オモシロイ。
最後は南アの「天罰」。これまたほんとに天罰としか言いようがない。

これからバンコクあたりに飛んで、アジア旅行デビューしようとしている若者諸君。
この本読んでもかまわないけれど、真似して人生を棒にふっても知らないよ。

そして、絶対に親の目につくところに置いたりしちゃダメよおん。

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by foggykaoru | 2010-08-14 09:01 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(4)

ベトナムで見つけたランサム?!

c0025724_23275315.jpg帰ってきました。

ハノイにて。
帰った早々ネタでどうもすいません。

別にこのホテルに泊ったわけじゃないんですが。
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by foggykaoru | 2010-08-11 23:29 | メインサイトのボツ写真 | Trackback(1) | Comments(4)