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阪急電車

映画にもなった話題の小説。
映画がきっかけではなくて、もしかしたら今年、阪急電車に乗る機会があるかもしれない、、、という流れの中で、読んでおきたいと思ったのです。

なかなか面白かったです。

最近小説をあまり読まないので、最近の人気作家の本はほとんど読んでません。
有川浩の小説もこれが初めてでしたが、読みやすいし、人気があるのは納得でした。
とても前向きで健全です。
人間、生きてればいろいろある。嫌なこともあるけど、いいことにも出会える。

阪急電車の雰囲気がどの程度表現されているのかわからないけれど、少なくともこの本を読む限りでは、田舎というわけではないけれど、東京近郊の私鉄にはないのどかさがあって、その兼ね合いがとてもいい感じ。
ちょっと羨ましいような気さえしました。


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by foggykaoru | 2011-05-25 20:11 | 普通の小説 | Trackback(1) | Comments(8)

神かくし

南木佳士著。

前にも書いたと思うけど、著者は高校の先輩。だからちょっと贔屓してます。ご本人はあの高校にまったく愛着を覚えていないんだけど。

例によって、不景気な話ばかりの私小説集。
こういう本は、若いころはまず手にとらなかった。
でも、イイ年になってくると、こういうのも嫌でなくなってくる。
イイ年になっていても、まだまだ体力に満ち溢れた人には向かない(苦笑)

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by foggykaoru | 2011-05-24 19:35 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

ダーウィンの足跡を訪ねて<追記あり>

長谷川眞理子という動物生態学者が書いた、ダーウィン聖地巡礼記。

もともとダーウィンに興味があったわけではない。(理系は不得意)
この本を手にとったきっかけは100パーセント、ミーハー的興味・・・ナルニア映画でエドマンドくんを演じたスキャンダー・ケインズくんなのです。彼、ダーウィンの子孫なのですよ(苦笑)
この本の中にもスキャンダーくんのお父さんが、名前だけですがちらっとだけ出てきます。

基本的に旅行記なので、英国好き、旅好きにお薦め。
そういう人にとってのツボがたくさん。

彼の生まれ故郷のシュルーズベリー、学生時代を過ごしたエジンバラ、ケンブリッジ、そしてビーグル号で訪れたガラパゴス諸島、ロンドン、結婚生活を送ったケント州のダウン、さらには体調を崩して療養のために訪れたモルヴァーン、イルクリー、彼が葬られているウェストミンスター寺院が紹介される。

で、最初のツボはやっぱりシュルーズベリー。
カドフェルの聖地になるずっと以前から、ダーウィンの聖地だった。なんだか感慨が深い。

ダーウィンの父は医者。地方の名士。
そして母の実家はあのウェッジウッド家。
どっちを見ても大金持ちなので、一生涯働かずに研究三昧の暮らしができた。
優秀な人が経済的に恵まれると、世の中のためになる。

ガラパゴス諸島ももちろんツボ。
イグアナにはリクイグアナとウミイグアナがいる。
以前観た映画に、「イグアナは泳がない」と言ったとたん、泳ぐイグアナを発見して興奮する船医が出てきましたっけ。
彼もまた標本を持ち帰りたかった。
敵船を見つけてしまったから果たせなかったのだけれど、もしもそういうアクシデントがなければ、ダーウィンより先に標本を持って帰ったのかしら(←ありえない!)

ダーウィンは自分の学説が聖書の教えに反するということに、非常に煩悶して、おそらくそのせいもあって後半生はいつも体調が悪かったらしい。
そのへんのこと、キリスト教徒でないからピンとこないんだわ。
でもスキャンダー・ケインズくん、「僕はダーウィンの子孫だから無神論者だ」と言っているということをどこかで読んことがあったっけ・・・と思い当たったのでした。

Wikipediaによると、スキャンダーくんは現在ケンブリッジでお勉強中だそうです。


[5/22追記]
ツボはまだまだあったのでした。

以下は備忘録。
1)映画「アメイジング・グレイス」の主人公の名前も出てきました。
2)ダーウィンの妻エマはピアノをショパンから習っていたそうな。(さすが名門)
本や映画で断片的に得た知識が結びつき、近代ヨーロッパのことが少しずつわかってくる感じがします。

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by foggykaoru | 2011-05-22 11:19 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(6)

フランス語版のだめ vol.12 その2「ヴェールを脱いだ変態の森」

昨日の続きです。

征子ママのことを「Saiko」と呼んでいるのは、翻訳者のミスというよりも、校正ミスだと思うけれど、けっこう重大なミスですよ。

翻訳者の明らかなケアレスミスとしては、のだめのとんこつカレーで寝込んだ千秋の台詞「やめろ、死ぬぞ」
「死ぬ」の主語が二人称単数なのです。
話し相手はフランクとターニャの2人なのに。
こういうミスを見ると、この翻訳者、あんまり気合が入っていないのではないかという危惧の念が湧きあがってきます。

そう言えば、この巻ののだめは普通のフランス語を話してます。
「のだめ語」にするのが面倒になったのかな? 
読みやすいのはいいんだけど。
(千秋に対する「ジュテーム」だけ、「Je t'aime」ではなくて、日本人にありがちな発音「Dju t'aime」になっている)

で、この巻でいよいよ「変態の森」が登場するわけで。
今まで「変態」の訳語をいろいろごまかしてきたのですが、ここでついに白黒つけなくてはならなくなったわけです。

その訳語は「Foret de la depravation」

foretは英語のforest。「フォレ」と読みます。「ラ・フォーレ原宿」は森ビルだからなんだよね、、、というのは私が好むネタです(苦笑)

depravationという単語は初耳でした。
調べたら「異常な嗜好・性的倒錯」ですって。うーん強烈・・・。
確かに「異常な嗜好」ですけどね・・・。
こんなすごい単語を使われた日にゃ、ますますフランスでののだめ人気が下がっちゃうのではないかと心配です。


フランス語版「のだめ」関連記事のインデックスはこちら
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by foggykaoru | 2011-05-20 22:24 | マンガ | Trackback | Comments(2)

フランス語版のだめ vol.12 その1「焼き栗の謎」<追記あり>

ただ今、「マイのだめ」は友人宅に出張中。なので、通読しただけです。
今回付箋をつけたのは10件。
「へー、そう訳したんだ」と意外に思ったというか、困惑したのが2件。
勉強になったのが1件。
残りは誤訳。

相変わらず主語の取り違えが多い。これは同情できます。

でも、のっけから「M.CONMAS(ムッシュー・コンマス)」が登場したのにはのけぞりました。
ウィルトール・オケのコンマスさんのことです。
「コンマス」って人名じゃないんだってば!! 
今まで何十回も出てきてちゃんと訳していた言葉なのに、ここにきてなぜ間違える? 
・・・「さん」づけだから?

以前指摘した「おじいさん」と同じタイプの取り違えもあります。
のだめがベートーベンの「悲愴」について語るところで、「おじいさんとおばあさん」が登場しますが、これを「私のおじいさんとおばあさん」と訳しているんです。
まあ、これはそう解釈しても大きな問題にはならないけれど。
でもこの翻訳者、「おじいさん・おばあさん」という言葉を見ると、反射的に「語り手の祖父母」と思ってしまうのかも。それは悪い癖だから、直したほうがいいデスよ。

でも私の頭を疑問符でいっぱいにしてくれたのは、のだめ・千秋のデートの場面です。
(ちなみに「デート」は「une sortie en amoureux(恋人同士としてのおでかけ)」「une ballade en amoureux(恋人同士としてのお散歩)」と訳されています。勉強になりました。はい。)
「焼き栗」が「chataignes grillees」・・・
ええっ、あれって「marrons chauds マロン・ショー」じゃなかったの?!
辞書を確認したら「marrons grilles」も出てました。
で、chataigneとmarronを確認したら、どうやら同じものを指すようです。(←植物関係は苦手)
でも、ああいうふうに街角で売っているあれは、あくまでも「マロン」と呼ばれるんじゃないの?

このへんの事情に詳しい方がいらしたら、どうぞご教授願います。


フランス語版「のだめカンタービレ」関連記事のインデックスはこちら


[5/21追記]
パリ在住のアーティストRiKiKiさんによると、「焼き栗」の一般的呼称はあくまでも「marrons chauds」だそうです。RiKiKiさん、ありがとうございました。
RiKiKiさんのブログはこちら
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by foggykaoru | 2011-05-19 20:16 | マンガ | Trackback | Comments(4)

わたしのグランパ

筒井康隆作のジュブナイル。
ランサム仲間の間ではなぜかあまり人気のないこの人、私は嫌いじゃないんです。というよりむしろ、天才じゃないかと思ってるんですが。そんなにたくさん読んでるわけじゃないけど。

知的技巧の粋を凝らして書くことの多い筒井氏が、肩の力を抜いて軽~く書いてます。でも、こういうのを軽く書けるのは名人だからこそ。誰でも書けそうで書けない作品。

これはドラマ化か映画化されるだろうなあと思ったら、とっくの昔に映画化されてました。「グランパ」こと主人公の少女のおじいさんは菅原文太が演じたんですね。なるほど。映画の評価もなかなかです。

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by foggykaoru | 2011-05-15 17:29 | 児童書関連 | Trackback | Comments(6)

テルマエ・ロマエ1~3

マンガです。隣に座っている同僚が突然、「よかったらどう?」と貸してくれた。

主人公は古代ローマの浴場設計士。
彼がちょくちょく現代日本にワープしては、日本の入浴事情にヒントを得て、古代ローマに帰って大成功を収めるという壮大な怪作。いろんな賞をとった作品だそうで、なかなか面白いです。『のだめ』には負けるけど。

なんでも阿部寛主演で映画化されるんですって。
キャスティング、ハマりすぎです。

作品の面白さもさることながら、作者のヤマザキマリという人の人生も興味をそそります。
海外在住で、夫はイタリア人なんだそうだ。

そう言えば、先日言ったブリティッシュヒルズ、温泉があればもっとよかったのに・・・なあんてちらっとでも思った私は、かなり西洋かぶれではあるけれど、やっぱりどうしようもなく日本人です。
温泉なんかあったら英国じゃなくなっちゃうって? 
いやいや、英国にもバース(Bath)ってところがあるんですから(笑)


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by foggykaoru | 2011-05-13 21:12 | マンガ | Trackback | Comments(12)

ピーター・ラビットの村から

岩野礼子著。
英国・湖水地方関連のエッセイ集として、あまりにも有名なこの本。
「でも、しょせんはウサギさんでしょ」と遠ざけていた。
古本屋で500円で売っていたので、読んでみた。
そして今、このポストのために熱帯雨林を覗いてみたら、レビューは零件だった。どうやら私が勝手に「ウサギさんだから有名」と(やっかみ半分で)思いこんでいただけらしい。

読んでみたらまあ面白い。
興味を持って読めるエッセイもあれば、あまり面白くないのもある。

個人的なツボはランサムにかなりのページが割かれていること。正直、驚いた。
私とほぼ同年代なんだから、子どもの頃に読んでいても不思議はないと思ったのだが、どうやらそうではないようで。あくまでもピーター・ラビットがきっかけで湖水地方を訪れるようになり、湖水地方関連本ということでランサムも読んだ、ということらしい。
つまり大人になってからの出会いなのだが、これが相当お気に召したようなのだ。

なあんだ、仲間じゃん。今まで敬遠していてごめん。
だったらこの人の他のエッセイも読んでみるかも。

熱帯雨林には在庫はありません。
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by foggykaoru | 2011-05-12 19:38 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

グリーン・ノウの石

ブリティッシュヒルズに行く前にテンションを上げるために取りかかった「グリーン・ノウ」シリーズでしたが、この最終巻は帰ってきてから読みました。

大団円。
これを楽しむには、このシリーズを読んであることが必須条件。
終わりの寂しさはあるけれど、この巻があってよかった。

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一応ネタバレ
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by foggykaoru | 2011-05-10 20:50 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

福島の英国こと(追記あり)

c0025724_19513110.jpgブリティッシュヒルズに行ってきました。(このところ「グリーン・ノウ」を読んでいるのは気分を盛り上げるためだったのです。)

左の写真はマナーハウス内のチャペルのステンドグラス。「いちばん色を出すのが難しいのは青」というガイドの説明が個人的にツボだったのです。
というのは、フランスのシャルトルの大聖堂のステンドグラス、その青の美しさは「シャルトル・ブルー」として知られているのですが、今の技術ではその青は出せないのです。その昔、なんらかの不純物が入っていたことによってたまたま出せた色なのですが、今となってはその不純物が何なのか、わからないのだとか。

下は2日目の散策の様子。
左は「博物学者と探検家」、右は「植物採集をする博物学者」
c0025724_19575060.jpg

ブリティッシュヒルズを作った人は英国オタクに違いありません。普通、この手の施設には「なんちゃって感」が色濃く漂うものですが、それがまったくと言っていいほどありません。脱帽です。
英国マニア必見、必訪、必泊です。

訪問記はメインサイトにアップしました。こちらです。

ちなみに、私たちが利用したのは「福島応援プラン」でした。
興味のある方はぜひ。


[追記]きちんとした滞在記は友人のブログでご覧ください。



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このブログはブリティッシュヒルズ ブログコンテストに参加しております:BH111-00001
http://blogs.yahoo.co.jp/british_hills_staff/36701443.html
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by foggykaoru | 2011-05-07 20:01 | メインサイトのボツ写真 | Trackback(1) | Comments(10)