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なんか、涼しくなっちゃいましたね。

いえ、いいんですけど。

節電のために(?!)旅にでかけます。
日本よりも多少暑いところなんですが、日本がこんなに涼しいと、向こうの暑さに慣れるのが大変かも。
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by foggykaoru | 2011-07-30 10:19 | 告知 | Trackback | Comments(0)

アウシュヴィッツの音楽隊

ユダヤ系フランス人2人の共著。
だから原作はフランス語。
翻訳者の大久保喬樹氏がパリ留学中、偶然出会った本なのだそうだ。

日本ではアウシュヴィッツの名で知られるユダヤ人強制収容所、その第二収容所ビルケナウでの体験談である。
音楽好きなドイツ人は、音楽の素養のあるユダヤ人を集めて音楽隊を作り、日常的に演奏させた。朝の行進の伴奏だけでなく、収容所の幹部の個人的な楽しみのためにも。
それだけでも十分興味深い話ではある。
でも、いちばん興味深いのは、収容所の日常。

初期の収容所では、送りこまれてきたユダヤ人を「選別」した。もともと身体の弱い人、そして過酷な労働で体力を消耗した人だけを選別してガス室送りにしていった。
ところが、どんどんユダヤ人が増えてくると、選別する暇がなくなった。連れて来たらみんな即ガス室送り。それだけで手いっぱいなので、その時点で生きながらえていた古株のユダヤ人は、ひとまず殺されなくてすむようになった。(もちろん体力を落としたり、何かのきっかけで親衛隊の逆鱗に触れれば生きてはいられないけれど。) 死体を焼く黒い煙を見ながら、彼らは生き延びる。

強制収容所という異常な社会。
その中で生きのびるためには、道徳観念を捨て去らなければならない。
真面目に働いたら衰弱してしまう。働くふりをして、物資の調達に知恵を絞る・・・

楽しくないけどお薦めです。
濃くてひたすら重い。でもすぐに読める。長くないから。

アウシュヴィッツにも、ビルケナウにも行ったことがある。
でも旅行記は書いていない。書けなかった。旅行者が何を書いても空々しくなるような気がして。
知りたい人はこういう本を読むべき。旅行記の出る幕ではない。


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by foggykaoru | 2011-07-27 23:52 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

肩胛骨は翼のなごり

これもキャンプ前に読んだ本。

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最近、周囲でこの本が話題になり、「なんたる題名! でも面白そうだな」と思っていたら、ひょんなところで別方面から貸してもらえた。
原題は「スケリグ」。
主人公の少年の名前がマイケル。スケリグ・マイケル。そうかー

ジュブナイルです。ファンタジー仕立てで。
でも、結局どうなったんだ?と、理屈っぽい人は不満を覚えるかも。
味わいを楽しむ物語です。
でも、匂いとか、みょーに現実感があります。そう、匂い。

貸してくれた人曰く「私のいちばんのお気に入り」なんだそうです。
確かに素敵な話。私も気に入りました。

翻訳にカタカナが多すぎるのがちょっとね。
ブラックバードってのはいただけない。
昔、何かを読んだとき、この単語は「ムクドリ」だった。
辞書を引いてみたら、正確にはムクドリではないらしいけれど、せめて訳注をつけてちょうだい。
リフトが止まってケージから降りるってのも。エレベーターでしょっ!


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by foggykaoru | 2011-07-26 19:32 | 児童書関連 | Trackback | Comments(12)

英国メイドの日常

キャンプ前に読んだ本。

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村上リコ著。

図版たっぷり。でもテキストも充実。微に入り細に入り。マニアック。
こんな本を通勤電車の中でカバーもかけずに読みふけってはいけません。って私だ!(自爆)

英国好き必読です。
でも、秋葉のメイド好きに向いているかどうかはわかりません(笑)


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by foggykaoru | 2011-07-25 21:19 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

極地探検が終わった今

読んでます。

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暑い夏に読むのもオツなものですが・・・
うーむ・・・
「ティータイム」とはね。

第3章の表題が変わったのがちょっとショックかもしれない。


良い点は訳注が詳しくなったこと。
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by foggykaoru | 2011-07-23 19:58 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

久しぶりのキャンプ(3): 素晴らしい船

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上の写真は「虹号と小ツバメのツーショット」

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地獄のサイクリングの翌日、なんとか起き出すことができましたが、身体の芯まで疲労感がしみついていました。

疲れていても、二ス塗りに参加した小ツバメにだけは乗らなくちゃ。
と、乗客として乗せてもらうだけのつもりだったのが、Mさんに「舵とシート持つ?」と言われて、1から教えてもらって・・・間切りました!
スピードが出ない小ツバメは、「帆走の爽快感」を味わうには不向きですが、この上なく単純な造りなので、帆走のABCを勉強するのに最適な船です。スピードが出ないからのたのたしても大丈夫だし(苦笑) 乗り物を動かす才能がない私ですら、多少なりとも帆走の原理がわかった気がしました。

これだけでも十分に満ち足りた気分だったのですが、キャンプに帰ると、「カヤックに乗らないか」と声がかかりました。
「ぼけーっと乗っているだけでいいのだったら乗りたいけど」と答えると、相棒は強力な漕ぎ手であるCさんだとのこと。
こんないい話には乗るっきゃない。

私たちの(というよりCさんの)カヤックは、Nさんを乗せた小ツバメの護衛船役となり、結果的に、小ツバメの雄姿を間近でじっくり観察することができました。
緑したたる入り江に浮かぶその姿はまるで絵のよう。
微風をとらえると、音もなく動き出すのです。まるで魔法のように。

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桧原湖は、5年ぶりの私を暖かく迎えてくれました。
いいところです。みんなで行こう福島。

それにしても、元来、ARCという団体は図書委員の集まり、つまり文化系クラブだったはずなのに。
「北極」という音の響きの前に、つい自分を見失ってしまいました。反省。

次回キャンプに参加するときは、おとなしく過ごします。


お世話になったキャンプ場のブログに、私たちのキャンプのことが載っています。こちらです。
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by foggykaoru | 2011-07-22 21:15 | ほんとうの生活 | Trackback(2) | Comments(6)

久しぶりのキャンプ(2): 北極への行き方

2泊3日のキャンプの中日に何をするか?
ここで主役として登場したのが「小ツバメ」です。筋金入りのランサマイトであるMさん・Nさんが手作りした(!)極小帆船。2007年に開催された「ランサム写真展」の会場の真ん中に展示されたのをご覧になった方もいらっしゃることでしょう。

c0025724_754144.jpg今回は小ツバメの桧原湖デビュー。(申し遅れましたが「日本のコニストン」とは裏磐梯の桧原湖のことです) この日のためにMさん・Nさんは何日もかけて小ツバメの補修をし(私も冷やかし半分で参加して「船大工」気分を味わいました)、車で桧原湖まで運んできたのです。
2人の野望はそれだけにはとどまりません。なんと「北極」を目指すというのです。

私たちのキャンプは桧原湖の南端に近い場所にあり、北極までは10キロ以上あります。それをあの風呂桶みたいな(失礼!)木製の船で行くなんて・・・。
でもその意気や良し。

残りの人たちのうち、6人はカヤック隊。3艘で小ツバメを(ある程度は)援護するが、どっちかというと近場の「南極」に行ってみようかな・・・というスタンス。
「漕ぐ」ということにいまいち自信が持てない私とTさんは自転車組に入りました。

すべては風次第。順風を逃さないために急いで出発していった艦隊は、いつまでたってもキャンプ場から見えるところにいます。「こりゃ北極は無理だよねー きっと目的地を南極に変更するだろうな」と言いつつ、サイクリング組、もとい、犬ぞり隊はのんびり出発。

ふだん10分以上続けて自転車に乗ったことがない私にとって10数キロ先の北極に行くのは十分に「冒険」だったのですが、これが案外楽に行けてしまって。(それがいけなかった。) 湖畔でサンドイッチを食べたらつい強気になり、どうせなら湖を1周しちゃえ!ということになりまして。(それがいけなかった。)

そうこうしていたら、小ツバメからハト便が届きました。
なんと「北極を目指して航行中」とのこと。ええっと驚く犬ぞり隊。

c0025724_794227.jpg北極から南下して、ちょうど湖の中ほどの、湖面を見下ろす地点で目を凝らしてみると・・・
「あの茶色の点、もしかして小ツバメじゃないの?」
そうなのです。茶色の点は次第に大きくなり、帆と船体がはっきり見分けられるほどになりました。
追い風に乗って北極圏に一直線! Dきょうだいとおんなじだ!!

我々犬ぞり隊はその後土人が「道の駅」と呼ぶ「文明」に出会い、ソフトクリームなんぞを食しました。ここまではよかったんです・・・。
この後が恐ろしく長い緩斜面の上り坂。地獄。
「砂漠に骨ちらばる。生存不可能」
犬ぞり隊はラクダと化しました。

キャンプにたどり着いたときの私とTさんの顔は土気色だったそうな。
そうでしょう。死ぬかと思ったもん。
スーパーにママチャリで行くだけの人間が、いきなり湖1周30キロなんて走っちゃいけません。

その一方で、小ツバメの2人は北極圏の温泉に入り、ハト便飛ばして車に迎えに来てもらうという、豪勢な1日を過ごしたのでした。

それにしてもあの船でねえ。
「絶対に行く」という2人の信念(信仰?)が神風を吹かせたのかも(笑)

考えてみれば、北極に帆走していったDきょうだいも、ちょー楽だったんですよね。疲労困憊したのは犬ぞり隊(救援隊)のほうで。

結局、「長い冬休み」どおりになったのでした。これで文句言ったら罰があたる(爆)
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by foggykaoru | 2011-07-21 07:01 | ほんとうの生活 | Trackback(2) | Comments(14)

久しぶりのキャンプ(1)

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というわけで行ってきました。日本のコニストンに。
キャンプ自体はほぼ毎年行われているのですが、私が参加するのは実に5年ぶりでした。

写真は「いつもわたしたちを待ってくれている」ヨット・虹号の雄姿。
でも今回の主役はこのヨットではなかったのです。


日本のコニストンに関する説明はこちら


久しぶりのキャンプ(2): 北極への行き方
久しぶりのキャンプ(3): 素晴らしい船
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by foggykaoru | 2011-07-20 21:39 | ほんとうの生活 | Trackback(2) | Comments(2)

明日から

日本のコニストンに行ってきます。
「がんばれ福島キャンペーン」の一環でもあります。
台風とぶつからなくてすみそうでよかった♪
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by foggykaoru | 2011-07-15 23:01 | ほんとうの生活 | Trackback | Comments(3)

モーツアルトの台本作者

副題は「ロレンツォ・ダ・ポンテの生涯」

ちょっと前に「ドン・ジョヴァンニ」という映画をやっていました。観には行かなかったんだけど。で、これがモーツアルトというより、ダ・ポンテという台本作者の話らしい、、、ということを聞いていたので、この本に手が伸びたわけです。
あとがきを読んだら、まさにこの映画がきっかけで書かれた本でした。

この人、こてこての旧世界で人生を過ごしたかと思いきや、後半生はニューヨークで過ごしたんだそうな。

イタリアのヴェネト地方生まれのダ・ポンテ。
ユダヤ人だったけれど、家族をあげて改宗。当時はそういう風潮だったらしい。
そして学問をつけさせてもらったけど、女出入りがあって、地元にいられなくなり、ウィーンに行ってオペラの台本作者稼業へ。
ナポレオン戦争の影響で、オペラどころじゃなくなり、ちょうどイギリス人の妻を得たこともあり、ロンドンへ。ほんとうはパリに行きたかったんだけど。
妻の一族がアメリカに移住したということで、彼もアメリカへ。
アメリカにはオペラの土壌なんかないので、台本作者としての彼のキャリアもここで終わり。
でも、祖国イタリア文化をアメリカに根付かせようと、イタリア語を教えたりして、まあまあ安定した老後を送ったようだ。
なにしろ、できたてのコロンビア大学の教授になったりしたのだ。学生はいなかったけど。

音楽がらみの人の評伝としては、「ベートーヴェンの生涯」のほうが数段上。
でも、彼を通じて旧世界の歴史と新世界の歴史がリンクしました。これは大収穫。

でも個人的に最大のツボはアメリカへの船旅だったりします。
大したことは書かれてないのですが、とにかくつらい旅だったのだと。
「シャーロット・ドイルの告白」を読んだ直後だったので、おおっ!と思いました。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2011-07-13 21:41 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(2)