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緋色の皇女アンナ

著者はトレーシー・バレットというアメリカ人女性。
もともと歴史の研究者らしい。

舞台は11世紀末のコンスタンティノープル。
そもそもこれがツボで手にとったのである。
私はオスマン・トルコがイスタンブールと名付ける前のこの町に憧れているので。

表題からわかるとおり、主人公アンナは皇帝の娘。しかも世継ぎとして育てられた。
よって、その感覚は我々庶民とは全然違う。とにかくおそろしく気位が高い。
その目を通して語られるので、正直、ちょっとつらいところがあり、一気には読めなかった。

でも、最後まで読みとおすと「ほーっ」と感動します。
歴史の香りがする物語が好きな方にお薦めです。


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by foggykaoru | 2011-08-28 08:43 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

何がよかったんだろう?

8月の電力使用量、昨年と比べて24パーセント減!
何もしてないのに。

7月28日から8月25日の間、旅行に出て留守にしていたのは昨年と同じく12日間。
昨年と違うのは、旅行直前の28,29が涼しくてエアコン使ってなかったことぐらい。
旅行行くとき、コンセントを抜いていこうと思っていたんだけど、すっかり忘れちゃっていたし。

そして帰国したら、昨年を思わせる猛暑。
ベトナムより暑いじゃん、ベトナムでエアコンつけてたのに、ここでつけなかったら身体がもたない! それにお盆なんだから節電する必要無いでしょっ! とエアコンがんがんつけました。
一晩中付けてたこともあります。夜間電力は余ってるんだから。

だいたいが「節電、節電」と騒ぐのがおかしい。
必要なのは「オフ・ピーク」でしょ。
と思っていたのに、思いがけず、節電キャンペーンに協力できてしまったのでありました。

あっ・・・ 
昨年と違うのはテレビだ。
でも、地デジ対応の液晶テレビにしただけで、そんなに違うか?
1日中テレビつけてるわけじゃないのに。
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by foggykaoru | 2011-08-27 09:37 | Trackback | Comments(6)

旅する人

玉村豊男の旅に関するエッセー集。
さすがというか。そのへんの旅行記とは一線を画している。

この人は1968年に給費留学生としてフランス留学した。
それが旅するようになったきっかけなので、世界が今のようにグローバル化されていない時代の、バックパッカーの旅のことがたくさん描かれている。
特にモロッコからチュニジアに至るヒッチハイクの旅。
いくらも車が走っていなかった当時、ヒッチハイクをするだけでも大変なのに、著者はわざわざ「普通はそんなコース、取らないでしょ!」というコースを取り、えらく苦労したりしている。
私には絶対にできないこと。実に羨ましい。

旅行添乗員としての経験から、「ツアー旅行は『金魚鉢の引っ越し』、または『ライオンバスのガラス越し』」とも言っている。うまいな。

古本屋で購入。熱帯雨林には在庫なし。
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by foggykaoru | 2011-08-26 00:31 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

ムーンレディの記憶

カニグスバーグ作。

実はこの人の作品、大得意というわけではなかったりして。
彼女の作品に出てくる「アメリカの頭がいい、というか、ちょっとこましゃくれた子ども」というのは、私が慣れ親しんでいる「第二次世界大戦前のイギリスの、元気だけどお行儀のいい子どもたち」とかなり違うから(苦笑)

でもこれを読んでみたのは、見開きの紹介文にそそられたから。
「子どもたちが古い屋敷から見つけ出したいわくありげな絵が、過去の歴史と意外な接点を持っていた」というような筋書きらしいと。
これは私の好みだろう、と。

期待どおりだった。想定内の面白さだけど。

フロリダの蒸し暑さが伝わってくるのはあんまり嬉しくなかったけど(爆)
それにしても、アメリカには「サンマロ」なんて地名もあるんですね。フランスの植民地だったことがよくわかります。

最近たくさんのジュブナイルを翻訳している金原瑞人という人の訳。
この人は「断然」という言葉がたいそうお好きなようです。

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by foggykaoru | 2011-08-24 22:13 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

アーサー王ロマンス

井村君江著。日本でアーサー王と言えばこの人。

どうも伝説そのものを読むのはあまり得意でない私。
だからアーサー王伝説も読めず、わずかな人名やエピソード以外、何もわかっていなかったのだけれど、これは私のレベルにちょうどいい解説本だった。

そろそろコンウォールも行きどきかな?

さっぱりわからないうちに行ってしまったフランスのアーサー王聖地
マーリンの墓を見たとき、相棒が「マーリンは死んでいない」とつぶやいた、その真意がようやくわかった。

死んでなくてもあの石があったこと自体は正しいのでアル(自爆)


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by foggykaoru | 2011-08-20 22:58 | その他のジャンルの本 | Trackback(1) | Comments(2)

ちいさな哲学者たち

フランス映画。
幼稚園で、子どもたちに「哲学」させるという試みを追ったドキュメンタリーです。

この夏、新宿武蔵野館では「黄色い星の子どもたち」というフランス映画もやっていて、どちらを観るか、相当迷いました。
「黄色い星・・・」はタイトルから想像されるとおり、ユダヤ人問題を扱った映画で、間違いなく泣いてしまって疲れるのではないか・・・
一方、こっちはこっちで、寝てしまうかも・・・

で、こっちにしたのですが、予想どおり、2度ほど意識を失いました。

退屈だったわけではありません。
3歳から4歳の幼稚園児に「今日のテーマは『愛』です。『愛』って何ですか?」と問いかけ、子どもに考えさせるのですが、なかなか面白い答えがかえってきます。
館内にはしょっちゅう笑い声があがってました。
でも、地味か派手かと言われれば、当然地味な映画なので、ついつい寝ちゃっただけ。

印象的だったのは、どうも哲学することは女の子のほうが得意らしいということ。
女の子のほうが言葉が達者ですし、10代ぐらいまでは女の子のほうがマセているでしょ。
そういうのが透けて見えました。

もうひとつ、もしも日本で同じような授業をするとしたら、「愛って何?」という問いかけを3歳の子どもにするのは無理があるような気がします。
確か、「愛」は、明治時代にloveの日本語訳として、誰かが首をひねって考え出した訳語だと聞いたことがあります。
だから、本来の日本語ではない。
江戸時代の人が「I love you.」を「愛してます」と言っていたはずがない。
だから、日本の子どもへの問いかけとしては、
「人のことを好きだというのはどういうこと?」といったアプローチになるのでは。
また、「死って何?」ではなくて
「死ぬというのはどういうこと?」
になるような気がする。

日本語はどちらかというと動詞中心の言語。それに比べて英語やフランス語は名詞中心。
「10分歩いたら公園に着いた」のかっこいい英訳は
「Ten minutes' walk brought me to the park.(10分の歩行が私を公園に連れてきた)」(ですよね? こんな英作文したの30年ぶりくらいなもんで、自信がありません。)

そもそも「哲学とは何ぞや?」という問題もあります。
ヨーロッパで生まれた哲学というのは、ヨーロッパ言語の特質に合っているのではないか?
とか
日本語の特質に合った哲学を、日本人は自分で生み出さなければならないのではないか?
とかいうことを、とりとめもなく考えさせてくれた映画でした。


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by foggykaoru | 2011-08-17 23:13 | 観もの・聞きもの | Trackback | Comments(0)

物語イギリス人

小林章夫著。
「物語」が枕詞につくけれど、中公文庫ではなくて文春文庫。

そこそこ面白くて読みやすい。
でも何が書いてあったか、もう忘れた。
読み終わったのはつい昨日なのに(涙)

今ぱらぱらめくってみると・・・

スコットランド併合、あれは中米のダリエンにスコットランド貴族が投資したのが大損してしまい、困っていたところに「イングランドがたてかえてやるから併合しよう」ともちかけられた
とか
英国首相大ピットと小ピットを生んだピット家の御先祖はインドで一旗あげた成金だった
とかいうところがツボだった。

熱帯雨林には在庫なし。
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by foggykaoru | 2011-08-16 22:02 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

さまよえる湖

西洋史以外の歴史には疎い私でも、シルクロードに栄え、砂の中にうもれた楼蘭、そして神秘の湖ロプノールの名前は知っている。
楼蘭って、名前が素敵すぎるのよね。。。

その発見をしたヘディンの著作。
たまたま古本屋で見つけて読んだ角川文庫ソフィア版は、どうやら完訳ではないようで。

でも長さとしてはこれで十分。
ものすごい探検なのだけれど、とても地味な本なので(小説じゃないし)、ちょっと飽きて読み飛ばすところもなきにしもあらず。
でも読み終わると感動する。感銘、と言ったほうがいいかな。

何日も砂漠を苦労して進み、ときたま見つかる建物の残骸とか墓が、どれもこれも1600年以上前のものなのだ。すごい。
探検したくなる気持ちがわかるような気がする。

巻末にある地図がもっと詳細だったら、それをたどりながら、もっと面白く読めるのに。

私が読んだ版は在庫なし。
他に岩波文庫版とかあるようで、そちらはたぶん完訳?
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by foggykaoru | 2011-08-14 22:54 | 西洋以外の歴史 | Trackback | Comments(2)

世界恐怖旅行

東京でこの夏最高気温を記録した今日、帰ってきました(涙)

旅先で読んだ本です。

大井優子という旅人が、命をかけて?ゲットしてきたえぐい旅ネタ集。
もっとも、いちばん怖い中国の宿の話は、怖くて心臓がとまりそうになった話であって、命がけというわけではないが。でもめちゃくちゃ怖い。
ガンジスの渡し船はほんとに命がけ。

旅好きには楽しめます。

私は臆病もので、好奇心を抑えてしまうから、こういうネタは永久に拾えない・・・

それにしても、国際学生証の偽造とか、マリファナの話とか、陰ではいろいろ聞いてる話ではあるけれど、こんなふうにあっけらかんと書いちゃってもいいのかね。


私が読んだのは文庫ですが、現時点において熱帯雨林には単行本しかないようです。
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by foggykaoru | 2011-08-11 21:40 | エッセイ | Trackback | Comments(4)