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私が節電する理由

3月の電気使用量がポストに入ってました。
311のあった昨年の3月よりも、ほんの少しだけ、少なかったです。

昨年3月とは違い、今年は暖房をけっこう使っているのに、それでも電気使用量が減った原因として、考えられるのは以下のとおり。

1)リビングの照明を、できるだけ全体照明を使わず、なるべくLED電球に変えたフロアスタンドを使っている
2)寝室の全体照明もなるべく使わず、ベッドのヘッドボードにつけたクリップ式の照明をメインにしている。この照明もLED電球。
3)トイレの照明をLEDにした。
4)テレビもLED。

私が節電するのは、高邁な思想に基づいてではありません。

とにかく、東電にはお金を払いたくないんです。

最近の家電は節電化が進んでいるから、洗濯機とか冷蔵庫を買い直すという手もある。
不景気で苦しむ家電メーカーのためにお金をつかって、その結果、東電に払うお金を減らすというのも悪くないな、と半分本気で考え始めてます。
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by foggykaoru | 2012-03-30 22:36 | ニュースから | Trackback | Comments(6)

日本語の「呼びかけ」について(超長文)

『秘密の心臓』では、主人公の少年が虎(の幻)を見る場面があります。
興奮した彼は「虎よ! 虎よ! 虎よ!」と(心の中で)叫ぶのですが、物語に入り込めずにぼーっと読み飛ばしていた私は、「ん? この台詞を喋ってるのは女の子だったっけ?」と慌てて数ページ前から読み直しました。
そして、主人公が少年であり、この台詞が虎に対する呼びかけだということを確認したとき、思ったのです。

現代のティーンエイジャーの男の子が「虎よ!」なんて言うはずないじゃん!!
 
だからって「虎! 虎! 虎!」じゃ、暗号になっちゃうけどさ(苦笑)
(何言っているかわからない方は「トラトラトラ」で検索してみてください。)

この台詞、原文に当たってみてはいないのですが、たぶん「Tiger! Tiger! Tiger!」なんでしょう。
もしかして、「It's a tiger」の省略形であるという可能性も捨てきれない?
だったら「虎だ!」という訳になるかも?
それともその場合は「A tiger!」になるのか?
以上、私の単なる思いつきです。
どうか英語に関しては突っ込まないでくださいね。
原文に当たって教えてくださるのは大歓迎ですけど。



で、今回のポストのテーマは「日本語における呼びかけ」です。

日本語の日常会話では、「太郎」に呼びかける場合、「太郎よ」とは言わない。あくまでも日常会話では。

普通はこう言う。
1)太郎、どこにいるの?
つまり、固有名詞は単独で呼びかけに用いることができる。 =太郎、(あなたは)どこにいるの?=Taro, where are you?
でも「太郎はどこにいるの?(=Where is Taro?)」の省略文である可能性もある。
(現実の会話において、呼びかけなのかどうかは、イントネーションや間合いの違い、そして文脈から判断できる。)

でも
1a)息子、どこにいるの?
は変。つまり、普通名詞そのものを呼びかけに使うのは変。
英語なら「Where are you, my son?」とか言うはずだが、日本語の場合は、「あなたの息子はどこにいるの?」という文の省略文ということになる。
(かなりタメ口ですが。)

1b)犬、どこにいるの?
も呼びかけではなく、「あなたの犬(or話題になっているその犬)はどこにいるの?」の省略文である。
(英語で「Where are you, dog(またはmy dog)?」と言えるのかどうか、どうぞ教えてください。)

2)太郎さん(orくんorちゃん)、どこにいるの?
は太郎に対する呼びかけである可能性がある。
が、「あなたの息子(たぶんね)である太郎さんはどこにいるの?」の省略文である可能性もある。

2a)息子さん、どこにいるの? 
は明らかに呼びかけではない。
「あなたの息子さんはどこにいるの?」の省略文。

一方、
2b)犬さん、どこにいるの?
は、普通の状況ではありえない。



中間的結論:
日本語の通常の会話において、普通名詞を呼びかけに用いることはない。
呼びかけに用いることができるのは固有名詞のみ。

ただし、普通名詞が固有名詞化された場合は呼びかけに用いることができる。
その例は、映画「ツレがうつになりまして。」の「ツレ」です。
宮崎あおい演じる主人公は自分の夫を「ツレ(=連れ)」と呼び、「ツレ! どこにいるの?(=Tsure, where are you?)」のように呼びかけます。



そういう特殊な場合を除いて・・・
「皆さん!」みたい呼びかけもあるし、「社長!」とかは日本語の得意技だけど、それもおいといて(苦笑)、、、
普通名詞をどうしても呼びかけに用いたい場合は、「よ」を付けることになる。

しかし
3)太郎よ、どこにいるの?
はもちろん
3a)息子よ、どこにいるの?
3b)犬よ、どこにいるの?
も不自然。
なぜなら、「よ」が付いたとたん、日常会話のレベルを逸脱してしまうから。
(だから「虎よ」は現代のティーンエイジャーの台詞としてはふさわしくない)

「~よ」に合うのは多少固い言葉遣いである。
よって、
4a)息子よ、お前はどこにいるのか?
は言える。
4b)犬よ、お前はどこにいるのか?
も言える。たぶん。

4b' )天の遣わした奇跡の白犬よ、お前はどこにいるのか?
なら完璧。
「~よ」は大仰なほうが座りがいい。

とにかく「どこにいるの?」という女性的な言葉遣いは「~よ」には全く合わない。

でも、男性的な言葉遣いすればなんとかギリギリいけるかも。
5a)息子よ、どこにいるんだ?
5b)犬よ、どこにいるんだ?

これ以上続けると、かえって泥沼になりそうだから

今日の結論:
『秘密の心臓』の「虎よ!」という翻訳に文句をつけるのは簡単だけど、もっと良い訳を提案するのは難しい。
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by foggykaoru | 2012-03-29 19:30 | バベルの塔 | Trackback | Comments(16)

秘密の心臓

ここのところ、肩胛骨に疲労がたまり、ダウンしてました。
ようやく復活の兆し。

で、読んでからけっこうたってるこの本。
『肩胛骨は翼のなごり』のデイヴィッド・アーモンドの作品です。
現実と非現実がないまぜになっているのがこの人の作風なのでしょうが、なんだかちょっと無理があるような。
そもそも私は「悩めるティーンエイジャーが何かに出会ったことがきっかけになって、問題を乗り越え、成長していく」ということがテーマになっている作品は、あまり得意ではないのです。
それでも『肩胛骨~』には私の好み云々を言わせないだけの力があった。この作品はちょっと弱い。

翻訳の面でもいろいろ「?」と思うところがあったのだが、1つを除いてすべて忘れてしまった(涙)
「翻訳って難しい」と思った点は次のポストに書きます。


この本はユーズドでしか買えないようです。
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by foggykaoru | 2012-03-29 19:00 | 児童書関連 | Trackback | Comments(0)

緋色の十字軍(警察署長ブルーノ)

英国の作家マーティン・ウォーカーが書いた、フランスを舞台にした推理小説。
ドルドーニュ地方の小さなのどか村に降ってわいた圧人事件。警察署長(とは言うと偉そうだが、実は彼が唯一の警官)ブルーノが解明していく。。。

日本人が足を踏み入れない「ど」のつく田舎の村。
でもお隣の英国からは移住してくる人が少なくないんだな。だって暖かいし、食べ物美味しいし、絶対にフランスのほうがいいもんね。

第二次世界大戦、そして旧植民地独立の際の血みどろの戦いという過去があり、現在は多くのイスラム系移民を抱えているという、フランスの事情がうかがえます・・・
なあんて言うとやけに堅苦しく聞こえますが、ぶっちゃけ
「旅情ミステリー」
です。
内田康夫の浅見光彦シリーズが好きな人なら、楽しく読めるはず。浅見とブルーノは家庭環境が真逆ですが。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2012-03-25 11:09 | 推理小説 | Trackback | Comments(2)

メインサイト開設13周年[3/25追記]

メインサイト「旅はとらぶる・トラバーユ」開設13周年を記念して、期間限定トップページをアップしました。
こちらです。

クイズの答えは「非公開コメント」でどうぞ。

ヒントは、、、
このブログを読んでくださっている方には簡単!のはず。

3/25クイズの正解と写真はこちら
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by foggykaoru | 2012-03-22 18:49 | 告知 | Trackback | Comments(9)

ヒューゴの不思議な発明

フランス近代史のお勉強の一環として、「英語だけどしょうがないなあ」と思いつつ観に行ってきました。
そしたらヒューゴが一丁前に「アイ・カーント(アイ・キャントじゃなくて)」などと言い出すので「おおっ!」
ぬあんと全編イギリス英語なのです。
公式サイトで確認したらキャストのほとんど全員がイギリス人。
少しでもヨーロッパの香りを出そうとしたのかしらん。

内容的には明らかに「英語圏の人が作った英語圏の観客向けの映画」です。
なにしろフランスの子どもが話題にするのが「ロビン・フッド」「ロセッティ」なのですから。ありえない!! 
言い訳のようにヒューゴの母親がイギリス人だということにして、つけたしのように「ジュール・ヴェルヌ」の名を出している。苦しい苦しい。

エンドロールに流れる歌はフランス語。
でも発音がぐずぐずでさっぱり聞き取れない。ほんとうにフランス人が歌っているのかね?
ちらっと聞いたことのある、ジョセフィン・ベイカーのフランス語に似ています・・・とここまで書いて、まさかと思いつつWikipediaを見たら、ジョセフィン・ベイカーがパリで活躍したのは1926~27年ごろだそうで。そうなんだ、きっと彼女に似せたんだ。。。うわー、マニアック。。。

音楽といえば、、、
指輪ファンのみなさん、音楽担当してるのはハワード・ショアなんですよー!!

映画の父リュミエール兄弟が作ったという、世界初の映画が出てきます。(実はこれを観たかった(苦笑))
ちなみにリュミエールは「光」という意味。ディズニー映画『美女と野獣』に出てくるランプの名前がリュミエール。
ついでながら、飛行機の父はみなさんご存知ライト兄弟。
どっちも「光」だ!!というのは日本人限定ジョークなので外国人には言わないように。(ライトはWrightであってLightではない)

ヒューゴが住んでいる駅は、日本の公式サイトによると「リヨン駅」
でも、英語版Wikipediaによると「モンパルナス駅」
正解はモンパルナスでしょう、あの角度でエッフェル塔や凱旋門が見えるのは。



おっと、ツッコミとネタふりに忙しくてまともな感想を忘れるところでした(苦笑)

広く言われているとおり、この映画は全編、「映画の先駆者」に対するオマージュです。
この映画は3Dで観なくてはいけません。特に前半はストーリーがあまり進まず、「3D映像をじっくり魅せる」ことを目的としたシーンが多い。「3Dを使う」ということ自体に、監督のメッセージがこめられているのです。
そういうことがわかる大人をしみじみ感動させる作品です。
私はとても気に入りました。英語だけど(←しつこい)

「お子様映画かと思ったら、大人向けだった」という評価もありますが、十分にお子様も楽しめます。
「ファンタジーかと思ったら、そうでもなかった」という評価もあります。
確かに異世界に行くわけでもないし、想像上のクリ―チャーが出てくるわけでもない。
「おとぎ話」と言うほうが適切かも。

ちょっとネタバレ
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by foggykaoru | 2012-03-21 19:10 | 観もの・聞きもの | Trackback(8) | Comments(8)

GUIDE TOMO JAPON

副題は『フランス語通訳ガイド虎の巻』
フランス語通訳案内士TOMOこと長野智行氏のmixiの日記をまとめた本。

軽~く読めます。
素人にとってはどーでもいー記事もあるのですが、読み終わると充足感が得られます。
通訳ガイドに必要とされる第一の能力が、語学力であるのは間違いありませんが、優れた通訳ガイドになるには、人間としての総合力が高くなければならない、要するに、ほんとうの意味で頭が良い人でなければならないということが、よくわかります。あと、人をもてなす心ね。

通訳ガイドとは「民間外交官」にも等しい役割を果たすのだと思います。
旅先で優れた通訳ガイドに当たったら、その国に対する印象がぐんと良くなる。
そのわりに、通訳ガイドが置かれた地位というのはあまり高くないんじゃないかな。たぶん。

私はそもそもツアーで海外旅行したことがないので、旅行中ずっと随行するタイプのガイドにも縁がありませんが、現地ツアーや観光スポットでガイドされたことは多々あります。
今も覚えているのは、ポーランドのクラクフ近郊にある、ヴィエリチカの塩鉱の英語ガイド氏。そこはかとないユーモアをたたえていて、とても味がありました。彼にはチップを払ってもいいと思った(けど、ポーランドはチップを払うノリの国ではないので、誰も払ってなかった)

最近リピートしているベトナムではいろんなガイドに会ったけれど、どうってことないなあ。英語の発音が悪くて何言ってるかわからない人もいるし。
特にフエのバスツアーのガイドは、ちょっとイケメンだったけど、それを意識しちゃって嫌味だったぜ。

この本は普通には流通していません。
置いてあるのはフランス語図書専門店の欧明社だけ。
詳細はTOMO氏のサイトからどうぞ
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by foggykaoru | 2012-03-20 08:34 | エッセイ | Trackback(1) | Comments(0)

半日で地球を味わう

c0025724_18125496.jpg表参道で行われたセント・パトリック・デイのパレードを見に行きました。

午後2時過ぎ、聖パトリックを先頭に、緑を基調にした装束に身を包んださまざまな団体が練り歩きます。

パレードというとブラスバンドが欠かせませんが、このパレードをいちばん盛り上げてくれるのはバグパイプ。いいですねえ。私吹いてみたいんですが、誰か買ってくれる人いませんか?(他人に頼るな>自分) 
そしてティンホイッスル。実は今回のお目当てはティンホイッスル隊だったのでした。
友人が習っている教室の先生&生徒たち。
先頭の先生(写真いちばん左)、ノリノリです(^^;


c0025724_182762.jpgお次は大崎のO美術館で開催されている水中写真展「海で逢いたい」へ。

プロの写真家の作品もありますが、大部分はアマチュア。以前観に行って、なんと素晴らしい趣味なのだろうと感嘆したものです。(むちゃくちゃお金がかかりそうだけど。) 今回も自然の造形美に感動。
この写真展、絶対に見て損はありません。しかも無料。

そうそう。
パレード前に食べたランチはベトナム料理でした。ベトナム旅行の相棒・ericaさんが「フエで食べたのよりも美味しい」と太鼓判を押す「フエ風汁ビーフン」、絶品でした。

というわけで、1日で(正確には半日で)、この地球上のいろいろな魅力を味わったのでした。大げさ?
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by foggykaoru | 2012-03-18 18:49 | ちょっとおでかけ | Trackback(1) | Comments(4)

メープルヒルの奇跡

ヴァージニア・ソレンセンという作家による児童書。
舞台は第二次世界大戦終わって間もないアメリカ。
都会から大自然に囲まれた「メープルヒル(=かえでが丘)」に移り住んだ一家の物語。

期待どおり?メープルシロップ作りが出てきます。
ローラ・インガルス・ワイルダーに親しんだ人には懐かしいはず。

自然っていいな、と素直に思わせてくれます。
心身が疲れた人を癒してくれるのは自然だ、と。

もしも子どもの頃に読んだとしたらハマっただろうか?と考えてみたのですが、結論としては「ちょっと微妙」。
小学校高学年向きだと思うのですが、そのわりには主人公が精神的に幼い。自己同一化しにくいんじゃないかな。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2012-03-16 22:00 | 児童書関連 | Trackback(1) | Comments(2)

ランサム・サガの子どもたちはどの階級?

『階級にとりつかれた人びと』の発展的考察(ってほどではない)

新井潤美さんによると、ハリポタの登場人物にも、「階級」のステロタイプが現れているのだそうだ。
ハリーはエリートの家柄なのにそれを自覚せずにボケっとしてるところが「好ましいエリート」だそうで。
ロンはアッパー。没落した名門。
ハーマイオニーは上昇志向の強いロウアー・ミドル。
マルフォイはアッパー・クラスのいじめっ子。


ランサムの子どもたちはどうなんだろう?
新井さんに「誰それのこの点やこの言葉遣いは、アッパーに憧れたロウアー・ミドルの典型だ」とか教えてもらいたいくらいだ。
ARCの総会かなにかで講演してもらえないかなあ(無理無理)


父親の職業から考えると、、、

ウォーカー家。海軍。ロウアー・ミドルである。
ロウアー・ミドルは使用人を「1人」抱えているそうで、ばあや1人というのはぴったり。

カラム家。学校の先生もロウアー・ミドルのはず。

ファーランド家。法廷弁護士は格上だが、事務系の弁護士はロウアー・ミドルなのだそうだ。
使用人はギンティおばさん1人だし、やっぱりロウアー・ミドル?

ダッジョン家。田舎のお医者さん。ファーランド家と家族ぐるみで仲良くつきあってるんだから同じ階級。きっとロウアー・ミドル。

船大工はワーキング・クラス。
たぶんマストドンの父親も。

ブラケット家、というかターナー家。
田舎の名士、ジェントリーってやつ? けっこう上だと思う。アッパー・ミドル? 
この階級は働かない。ジェイムズ・ターナー氏は働いたことがない。
使用人はコック以外存在感がないけど。没落したアッパー・ミドル?
故ボブ・ブラケットは、もしかしたらロウアー・ミドル出身で、ミス・ターナーに軽蔑されてたのかも。
ナンシイたちの自由闊達さというのは、ロウアー・ミドルだと醸し出せないのかも。アッパー・ミドルだからこそ、柄の悪い海賊言葉を躊躇なく使えるのかもしれない・・・なーんてね。

あんまり根拠無いけど、デイジー&ダム&ディーもけっこう上なんじゃないかな。
彼らの父親の職業は何なんだろう?

ちなみに、ランサム自身、つまりジャーナリストはロウアー・ミドル。

ランサムとは関係ないけど、20世紀初頭、ストランドマガジンとか読んでた層もロウアー・ミドルなんだって。
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by foggykaoru | 2012-03-12 20:06 | 児童書関連 | Trackback | Comments(9)