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アドリア海の夕暮れ

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スロベニアに行って、わざわざアドリア海まで足を延ばす人はめったにいません。
旧ユーゴ諸国の中で、海を楽しむために行くのならクロアチアが定番。
(ちょっとマニアックならモンテネグロのコトル)

写真はスロベニアの数少ない海辺の町コーペルのマリーナ。

「スロベニア旅行記」はメインサイトで連載中です。
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by foggykaoru | 2012-11-27 20:42 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

心星ひとつ・夏天の虹

『みをつくし料理帖』の6・7作目。

6作目の終わりから、ええっという展開になり、この時代、そりゃないだろうと。

7作目。そして澪をさらなる試練が襲う。
吉原ネタが必ず各巻中ほどにあるのだが、7作目ではそれが巻末にずれこみます。
大事件です。
某映画作品とかぶる話なのだけれど、史実だし、はずすわけにはいかないのでしょう。
最後は涙、涙。この巻の最後は電車で読んではいけない。
で、まだまだ続きます。

『心星ひとつ』に関する情報はこちら


蛇足ですが
作品中に大根を1センチの厚さに切って1日天日に干したものを油で焼き、最後に甘辛いタレを回しかけて味をしませるという料理が出てきます。
そう言えば、野菜は干すと味が凝縮して美味しいときいたことがある。
というわけで(大根を切らしているので)人参と蓮根を薄切りにして干したのをソテーしてみたら・・・
美味しい! 特に蓮根。見た目は黒ずんでしまうのだけれど、とても美味しい。
今度は大根を澪のレシピでやってみようと思います。
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by foggykaoru | 2012-11-25 09:50 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

翼のはえた指

副題は『評伝安川加壽子』
私の年代でピアノを習った人には、この名前はおなじみのはず。

著者の青柳いづみこという人は、安川加壽子の弟子である。ピアニストでもありつつ、音楽に関するさまざまな著作をものしているという、こちらはこちらでスゴイ人。その筆致は非常に冷静で、弟子だからといって甘さや感傷に流れることはない。最近、楽な本ばかり読んでいたということもあり、久しぶりに読み応えのある本を読んだと実感した。

外交官の娘として、幼少期をパリで過ごた加壽子は第二次世界大戦の予兆の中、帰国。華々しいデビューを飾る。間もなく結婚。戦後間もなく音楽活動を再開。演奏家として、また、教育者として、日本に西洋音楽の種蒔きをする。低レベルの評論に傷ついたり、少数派の「フランス流」であるがための苦労も相当あったが、、家庭人としても充実した生活を送る。
私なんかに比べたら、人生の密度5倍? 10倍? 
そんな彼女をリューマチが襲う。指が動かなくなり、演奏家としての人生は終わる。
晩年はリューマチの症状が全身を襲い、病魔との壮絶な戦いにあけくれる。

戦前のパリじこみのステージマナー。
当時の日本人にとってはまさしく「妖精」の出現だっただろうな。

そして加壽子の円満な人柄。
ほんとうの意味で育ちが良かったのだろう。

読んでいくうちに、ピアノの先生とのおしゃべりをいろいろ思い出した。
(高校になってからのピアノのレッスンは、半分以上先生とのおしゃべりだったので)
安川加壽子は母語がフランス語。日本語が下手だったから、レッスンの指示は上手でなかった
とか。
「彼女は奏法が違う」ということも聞いた。
日本ではピアノを弾くとき「手を丸くしろ」とばかり言われるけれど、彼女の手は平ら、つまり指を伸ばしている、でも鍵盤を叩く瞬間は指が立っているのだからすごい
とか。

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by foggykaoru | 2012-11-23 11:16 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(4)

ダイヤの館の冒険

「ミス・ビアンカ・シリーズ」の2巻目。
1巻で勘違いしたけれど、これこそが、その昔「ミス・ビアンカの冒険」という名前だった本。原題も「Miss Bianca」

というわけで、彼女の物語です。
もう1人(1匹)登場して、ここぞというときに活躍するけれど、八割がたはミス・ビアンカの単独行なので、ちょっとさびしいと言えば言える。でも十分面白かった。

イギリス臭さの根源である「身分の違い」に関して、今のイギリスの子どもはどう感じるのでしょうね。イギリス好きの日本人にはぐっとくるところなんだけれど。
もしかしたらこのシリーズ、イギリス本国では、もうあまり読まれていないのかも・・・なんて思ったり。

「ミス・ビアンカ・シリーズ」のうち、新刊で買えるのは1巻のみ。
2巻目以降はユーズドでしか入手できないのだけれど、巻によっては、けっこう驚きの高値です。
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by foggykaoru | 2012-11-21 19:45 | 児童書関連 | Trackback | Comments(0)

小夜しぐれ

「みをつくし料理帖」第五弾。

ちょいとマンネリだけれど楽しい連ドラを観ている気分。

主人公・澪の秘めた恋が、だんだんと周囲の知るところになり・・・というのが新展開だけれど、いちばん面白かったのは廓で行われる花見の宴の話。

花魁のトップは教養が高くてすごかったということは聞いているが、なるほど、すごいというのはこういう感じなのね。きっと著者は吉原の歴史とか、けっこう勉強しているのでしょう。

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by foggykaoru | 2012-11-20 21:18 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

まるで中つ国の角笛城

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みたいでしょ?

これはスロベニアのポストエナにある洞窟城(正式名称Predjamaプレジャマ?城)。
崖にへばりついてるお城です。
上の写真は城内の展示物。
どうやら「中世祭り」みたいなことが行われるようで、お城を背景にしてローハンの兵士みたいな人々が写っています。

スロベニアの角笛城、もとい洞窟城の詳細に関してはメインサイトの「えせBPの旅日記」にある「スロベニアひとめぐり」をご覧ください。
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by foggykaoru | 2012-11-18 20:03 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(2)

アジア未知動物紀行

副題は『ベトナム・奄美・アフガニスタン』
著者はもちろん(!)高野秀行氏。

今回の探し物は
・ベトナムの猿人「フイハイ」
・奄美の妖怪「ケンミン」
・アフガニスタンの凶獣「ペシャクパラング」

若いときから旅のネタ(!)を見つけては、出発前に入念な準備をしてからでかけていた高野さんだが、今回の3つの旅はそうではない。
突発的・衝動的にでかけるのも悪くない、と思い始めたとのことで、ベトナムではホーチミンに着いてから慌ててテントを購入したり。そのバタバタぶりがまた面白かったりする。

もちろん(!?)探し物は見つからないのだが、それでも(それだからこそ?)楽しめるのだから、読者としては何も問題ないわけで。

強く思ったこと。
それは
高野さん、あなたの旅は正解です。
ということ。

現代において、未知のもの(さまよえる湖だったり、怪獣だったり)を発見したり、人跡未踏の地(南極点だったり、エベレスト改めチョモランマだったり)に到達したりすることは、もはや事実上不可能になっている。
また、「話には聞くけれど、見たことがない土地やもの」をこの目で見たい、という欲求すら、今の若者には抱きにくくなっている。
私は小学生のときから英国湖水地方を一目見たいと思い続け、10年後に初めてウィンダミアに行って大感激した。
でも、今やネットで写真をいくらでも見ることができる。これは果たして幸せなことなのだろうか?(とか言いつつ、写真や旅行記をアップしている私は、他の人々の幸せを奪うことに加担しているのである)

旅する意義はいろいろある。「あった」と言うべきかもしれない。
今や1つしか残っていないような気がする。
それは「出会い」である。
ところが、インターネット、特にスマホの登場によって、「出会い」の機会すら減っている。
なにしろ生身の人間に訊かなくても、スマホで検索すればたいていの情報が得られるのだから。

高野さんが求めているのはスマホでは得られない情報である。
だから現地の人々とふれあい、語り合わなければならない。
そういう意味で、高野さんの旅は「正解」なのだ。

未知動物という、はっきりした興味の対象を持っている高野さんは幸いである。


現時点でこの単行本はユーズドでしか入手できません。
もうすぐ文庫化されるかも。
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by foggykaoru | 2012-11-17 23:09 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(4)

パンツの面目ふんどしの沽券

米原万里著。
この人の文章は好きだなと改めて思った。
高橋秀実とか宮田珠己とか、(面白いんだけど)文体が自分の好みでない本を読んだ直後だったせいかもしれない。

米原さんの子ども時代の思い出@日本&チェコからなにげなく始まる。
ソ連兵はパンツをはいていなくて、ルバシカ(要するに軍服のズボン)のそのあたりが黄色くなっていた、とか
シベリアに抑留された日本人はトイレで紙がなくて困った、とか
子どもの頃、ミッション系の幼稚園で「イチジクの葉はどうやって付けたんだろう?」とみんなで悩んだ、とか
例によって、辛口だけど痛快な話かなと思っていたら・・・
どんどん深まっていく。
人間はどうやって自分の下半身を蔽ったか?ということを、世界の各エリアごとに文献にあたって調べたり。
聖書によると「恥ずかしいから隠した」とあるが、
実際は「隠すようになったから恥ずかしくなった」のではないか、とか。

これは文化人類学の著作になったはず。
もしも米原さんが病に倒れなければ。

あとがきが痛々しい。
もっともっと調べて書きたかったんだろうな。

この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2012-11-14 21:18 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

図書館戦争実写版、明らかになってきました

アニメはアニメの良さがあるけれど、私は役者の演技を観るほうが好きなんです。
特に丁々発止の台詞はアニメでは間があきすぎる。人間が演じないとね。
と思って、ドラマ化してほしかったこの作品、実写版が作られると聞いたのは何カ月前だったでしょうか。

主役の2人はそのときから明らかにされていました。

笠原: 榮倉奈々 ←友人イチオシ。演技はよくわからないけれど、背が高くて細い、という点はぴったり。
堂上: 岡田准一 ←ピッタリじゃん。きりっとした顔していて背もあまり高くない。

で、残りのキャストが発表されたのが、ほんの数日前。

向井理くんは入りませんでした。残念。
きっとギャラが高くなりすぎたんでしょうね。

小牧: 田中圭 ←知りません。背は高そう。きっとギャラが安くてそれなりに上手な人なのでしょう。
手塚: 福士蒼汰 ←知りません。ビジュアル的にはなかなかよさげ。
柴崎: 栗山千明 ←これはぴったり。あまり華奢ではないけれど。
玄田: 橋本じゅん ←知りません。ビジュアルは合っていそうです。小劇団の人だというから、芸達者なのでしょうね。
基地司令: 石坂浩二 ←原作者は児玉清さん以外考えていなかったらしいけれど、亡くなってしまったんだからしょうがありません。原作とは違う人物設定になるのですね。セカンドベストとしてへーちゃんというのは納得です。

公式サイトはこちら
ジャニーズのタレントはネットに画像を載せられないから、岡田くん@堂上の画像が見られないのが残念です。
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by foggykaoru | 2012-11-12 22:06 | ニュースから | Trackback | Comments(8)

東南アジア四次元日記

「エンタメ・ノンフィクション」の雄・宮田珠己の本。
彼がサラリーマンを辞めて初めてでかけた旅のあれこれを綴った渾身の?作。
現在はユーズドでしか入手できません。

普通の旅行記ではない。
普通の旅情報は得られない。
そのかわりに、妙チクリンなものに関する情報がたっぷり得られる。

私は東南アジアが好きだが、唯一のネックは仏教寺院である。
お寺というものは無彩色、わび・さびでないとしっくりこない。
東南アジアのパゴダはピカピカで赤とか金。あり得ないよ。
(日本のお寺だって、本来は赤とか金だったんだけど。)
仏像の顔だってなんだか変だし。

正直言うと、東南アジアのピカピカパゴダよりもヨーロッパの教会のほうが10倍楽しい。

この本を読んで、パゴダの正しい楽しみ方を知った。
「日本とちがって変だ」と文句をつけるのは間違っていたのだ。(考えてみれば、そもそも「日本と違うものは変」という考え方はよろしくない。お寺に限らず。)
日本と違うのは当たり前。面白がればいいのだ。

次回、東南アジアに行くときは、心して面白がることにしよう。

この本を読んでもう一つ悟ったことがある。
それは、宮田さんの文章を私はあまり好きではないということ。
面白いんだけど、ちょっと濃すぎて疲れる。面白いんだけど。

子どもの頃にケストナーの作品を読んだときのことを思い出した。
おおっ!この人の文章は面白いぞ!と思ったけれど、「好き」には至らなかった。

というわけで、どうせエンタメ・ノンフィクションを読むのだったら、やっぱり高野さんの本にしよう、と思いを新たにした私でありました。
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by foggykaoru | 2012-11-11 18:03 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)