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有明をわたる翼[2013/12/22追記]

ものすごーく久しぶりの演劇鑑賞。
しかも生物系の学会が後援しているという、実に珍しい演劇です。

諫早湾の干拓事業が自然に及ぼす悪影響を憂いた研究者が、自らプロデュースしたもの・・・というと、教訓臭くて説教調なのではないかと、腰が引ける人もいることでしょう。かく言う私も、友人がスタッフに加わっているから観に行ったので、正直「どんなもんなんだろう」と思ってました。

が、

面白かった。
音楽の生演奏がついて、ちょっぴりミュージカルテイストのエンターテインメント。
問題点をわかりやすく提起しつつ、最後まで飽きさせない舞台でした。

脚本は3人で書いたのだとか。
まず訴訟に関わった弁護士が書いた原案に、生物学者が専門的な裏付けを加え、演出家がさらにアイディアを出したのだとか。
ほんとにその3人だけ? 
だとしたら、その中に相当な本読みがいるに違いない。

公演は明日まで。場所は東京の阿佐ヶ谷です。
興味のある方は「有明をわたる翼」で検索してみてください。


[2013/12/22]
諫早湾を「殺した」堤防ですが、「2013年12月20日までに水門を開放するべし」という判決が出ました。
でも最終期限を過ぎた現時点でも閉鎖されたままだそうです。
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by foggykaoru | 2013-12-21 23:10 | 観もの・聞きもの | Trackback | Comments(9)

身体を言いなりにできるか(33)

これは連載記事です。
(1)からお読みになることをお薦めします。
次の記事へのリンクを貼ってあるので、読んでいくと自然にこの記事まで到達できます。

=================

最近気づいたことがひとつ。
前ほど寒くないのです。

以前の私はひどい寒がりでした。
夜寝るときにはタオルケット+毛布+羽根布団をかけても、パジャマだけでは心もとなく、薄手のセーターも着ていました。
でも今はパジャマと羽根布団1枚だけ。
(冷え取り靴下の重ね履きをして、湯たんぽを入れてますけれど。)

さらに、昼間に着るものも、心持ち薄着になってきました。
以前だったら、冬はズボンの下にストッキングとタイツを重ね履きしていましたが、今はタイツだけ。
(足先は5本指ソックスで、膝から下にはレッグウォーマーをしてます。レッグウォーマーを着用していることをごまかすため、ズボンはブーツカット。)

真冬並みの寒さと言われた昨日今日ですが、長そでの下着の上にセーターとコートで大丈夫でした。
えっ、当たり前ですか? 
いやいや。
前の私だったら、セーターを重ね着しないと不安だった。

たぶんこれは「冷え取り」のおかげ。

毎日30分の半身浴を続けるのは、案外大変です。「続けるぞ」という強い意志が必要。
夜遅くなっても、入浴時間をはしょるわけにはいかないので、半身浴しながらうたたねすることだって珍しくない。

マンションで暖かい上に、夏場の省エネのために遮熱カーテンにしたということもあり、この冬はまだ暖房を使っていません。
加湿器の湯気だけで十分に暖かくなるのです。
今もキーボードを打つ手が暖かいです。



(34)へ続く。
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by foggykaoru | 2013-12-19 21:15 | Trackback | Comments(4)

美女たちの西洋美術史

木村泰司著。副題は『肖像画は語る』

でも、これを「西洋美術史」の本と思って読んだらあてがはずれます。肖像画の描き方の変遷とかも、語られているけれど、それは1割。9割は「肖像画のモデルになった人物を中心とした歴史」、つまり西洋史なのです。私は西洋美術史よりも西洋史のほうが好きなので、これは嬉しい誤算でしたが。

エリザベス一世とマリー・アントワネットに関しては目新しいことはなかった。けれど、それ以外の人物については知っていることが多くても、けっこう面白かった。

フランスにおける「公式寵姫」がいつ誕生したのかとか。
アンリ二世とディアーヌ・ド・ポワティエ、そしてカトリーヌ・ド・メディシス、メアリー・スチュアートのからみとか。

というわけで、西洋史好きにはお勧めです。

最後(15人目)に紹介されるのがジャックリーン・ケネディー・オナシス。
モデルの人となりを紹介しつつ、「現代における肖像画」を論じていて、この章だけは看板に偽り無し。
著者がいちばん書きたかったのはこれだったのかも。
もしかして、ここまでの14人は、壮大なる「前フリ」だったのかも?!


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by foggykaoru | 2013-12-17 22:03 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

印はいらない

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下に敷いたランチョンマットが目立ちすぎ?(苦笑)
 
怒涛の「海出る」のあとの、まったりしたこの物語。
まったりと読み進み中。驚愕の新訳は無いみたい。
でもね・・・・・・
・・・・・・・・・・・・「印」はいらない。

解説はこちら
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by foggykaoru | 2013-12-15 11:52 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

アフリカで寝る

1997年度エッセイスト・クラブ賞受賞。私が読んだのは文庫で1998年刊。ユーズドでしか買えません。
著者の松本仁一がナイロビ支局にいたころ、朝日新聞に連載していたルポ。もしかして、連載当時に読んでたかも?

高野さんの本を読みなれた目には、お行儀がよくて、読み始めたときは少し物足りなく感じてしまいました。が、読み進んでいくと、なかなかいいな、さすが賞を取っただけのことはあると思いました。
でも、もともと新聞で1日に1篇ずつ読むために書かれたものなので、一気にたくさん読むと、ちょっと飽きます。
通勤時、行きに1篇、帰りに1篇読むのがいちばん。
古い話ばかりですが、古くなっていない。(たぶん)
政権が変わったりはしていても、アフリカの抱える本質的な問題はまったく変わっていないのだと思います。

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by foggykaoru | 2013-12-13 21:20 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(6)

お前なんかもう死んでいる

副題は「プロ一発屋に学ぶ生き残りの法則50」
有吉弘行の本です。だけれど、「有吉弘行」とは言い難い。
ユーラシア大陸横断ヒッチハイクで名を売り、印税と合わせて数千万円あった貯金を食いつくし、どん底を味わったあげく、テレビの世界で復活した彼が、その金銭哲学?!というか人生哲学?!をだらだら語った本です。

猿岩石のヒッチハイクは毎週楽しみに見ていました。
よく見ていれば「ははん、ここは飛行機で飛んだんだな」とわかったので、帰国後に「やらせだ」と騒ぎになったときには「何をいまさら」と思ったものです。
そして、古いガイドブックは処分しても、「猿岩石日記」はとってあります。同じ旅をしていても、人によって書くことが違うのが新鮮だったし、正直、有吉の日記はかなり面白かった。

で、この本。
古本屋で見つけて、その場で立ち読みすれば十分!とも思ったけれど、良心がとがめたので、購入し、帰りの電車でほとんど読み終わりました。

まあ、ダチョウ倶楽部との関係とか、テレビでもちょっとは聞いたことがある話が多いけれど、この人、どういうわけだか読ませるのです。要するに、頭がいいってことね。

文庫あとがきも笑わせます。
この本を読んでいる段階で僕に洗脳されてます。
ですってさ。

嫌いな人にはまったくダメでしょうけれどね。



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by foggykaoru | 2013-12-10 20:24 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(4)

雪男は向うからやって来た

角幡唯介著。
近日中にこの人の「アグルーカの行方」を読む予定なのだけれど、その前にこちらを。
講談社ノンフィクション賞を取り損なったという、彼の実質的なデビュー作なのです。

タイトルどおり、雪男の話です。
ヒマラヤに雪男を探しに行くという、高野秀行氏向きのネタです。
角幡さんはUMA(未確認生物)なんて、まるきり興味が無いのだけれど、せっかく来た話だし、ちょうど暇だし、、、ということで「雪男探索隊」に同行するのです。(高野さん、悔しかったでしょうね。)

当然、雪男は見つからない。
だって見つかっていたら世界的に報道されてたはずだもの。
そういう意味で、「ムベンベ」と共通するところがとても多いのですが、書く人によってこんなに雰囲気が違ってくるのか!と感動しました。「ムベンベ」を読んでないあなたにもお勧めです。「空白の五マイル」のときにも思ったのだけれど、角幡さんは読ませます。正直、「面白くてやめられない」というタイプではないのだけれど、読むうちにじわじわと感動する。「読書の醍醐味」という言葉を思い出しました。

賞を取れなかった本でこのレベル。ますます「アグルーカ」が楽しみになってきました。


文庫版あとがきを書いているのは三浦しをん。ほんとうは高野さんに書いてほしかったところだけれど、世の中にはあとがきを読んでその本を買う人も少なくない。だから、知名度抜群の三浦しをんが
本書は「読んで損した」ということが決してない傑作だ。
と書いているのは、売り上げに少なからず貢献していることでしょう。



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by foggykaoru | 2013-12-06 20:02 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

謎解き西洋絵画

木村泰司著。

タイトルどおり、西洋絵画の解説本。
1作品につき7、8ページなので、ちょこちょこ読むのにいい。
直前に読んだ本とかぶるところがあり、比較すると興味深かった。解説がちょっと違っているのだ。(どう違っているかはもう忘れてしまった(涙))

あっさり済ませるために正確さに欠けてしまったのか?
それとも、さまざまな解釈があるということなのか?
両方ありそう。

でも、私には、どちらかというとこの本のほうが面白かった。
浅いけど。
変化に富んでいるせいというのもあるだろう。
あと、この人のほうが文章がうまいような気がする。

(文庫でなく)単行本で読んだのもよかった。
絵が大きくてわかりやすいから。


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by foggykaoru | 2013-12-05 21:03 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

恋する西洋美術史

恋や愛や性をテーマにした西洋絵画や彫刻のお話。
「一つのテーマを追う」タイプの解説だからなのかな。
なんとなく単調で退屈だった。
でも、電車で読んでいても乗り越す危険がなくてよかった。(をい)

池上英洋著。
「高階さん以後」のこのジャンルを背負う人々の中の一人なのかもしれないけれど、もうこの人の本は読まなくていいかな、、、などと思ってしまった。


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レビューでは好評なんだよね・・・
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by foggykaoru | 2013-12-01 19:37 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)