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パブ・シャーロック・ホームズ

c0025724_1058929.jpg神田の早川書房の1階にある「カフェ・クリスティー」が、期間限定で「パブ・シャーロック・ホームズ」になっているという情報があり、(えせ&本格的)シャーロキアンの友人たちと行ってきました。

席につくと、まず「センター試験」を渡されます。これが超難問揃い。「えせ」がつくシャーロキアンには歯が立ちません。「帰れ」という声が聞こえるようでした・・・

でもそこは商売。できなかったからと言って足切り(=門前払い)は無いわけで。

壁に飾られた数々のホームズの画像に囲まれて、カクテル「シャーロック」「ワトソン」、ソフトドリンク「ピンク色の研究」などを飲みながら、(私と違って)本格的シャーロキアンである友人たちの話を聞くのはなかなかオツなものでした。

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なお、土曜日は食べ物のメニューがフィッシュ&チップスとカレー風味のミートボールしかありません。私は帰り道に食事してしまいました。。

この企画は本来、8月29日までで終了する予定だったのですが、好評につき9月12日まで延長になったのです。興味のある方はダッシュで行ってください。

詳細はハヤカワ・オンラインへどうぞ。


(ひとりごと)
「カフェ・クリスティー」のときに行くっていうのもアリかもねえ・・・
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by foggykaoru | 2014-08-31 11:11 | ちょっとおでかけ | Trackback(1) | Comments(2)

獣の奏者Ⅰ~Ⅳ

国際アンデルセン賞を受賞した上橋菜穂子さんの作品。
上橋さんは子供時代の愛読書を問われると、必ずランサムを挙げてくれる良い人です(^^;

読み始めてすぐ、ル=グインの「西のはての年代記」を思い出した。

ⅠとⅡを一気に読み、おおさすが!と感動し、ここで一応終わるからやめようかなと一瞬思ったけれど、思い切ってⅢとⅣまで読んだ。
Ⅱまでのほうが広がりがある。のびやかな感じ。
Ⅲから後は集約していく感じ。
Ⅳは「完結編」。ほんとに完結してしまう。

ああ・・・ ああ・・・

面白かったけれど、読み返す気分にはならない。

Ⅴは外伝。読もうかな、どうしようかな。

上橋さんは子供の本を書いているつもりはないそうなので、カテゴリーは「児童書関連」ではなく、「普通の小説」にしておきます。「普通」なのかな。まあいいや。

「Ⅰ 闘蛇編」に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2014-08-27 22:06 | 普通の小説 | Trackback | Comments(11)

パレオマニア

副題は「大英博物館からの13の旅」
池澤夏樹作。いちおう小説。でも「普通の小説」ではない。
名前も明かされない主人公が大英博物館に通い詰める。その次に、印象深かった作品が発見された土地に実際に行ってみて、いろいろ思索にふける、、、というお話。
主人公は明らかに作者本人。
つまり池澤さんが世界中を旅してまわった記録を、小説の体裁で書いたもの。
ほんっとに贅沢なことしてるなあと羨ましくなる。

一つ一つの作品と旅がしっかりと書かれているので、読みでがある。1日に1つで十分。一気に2つ読むととお腹いっぱいになってしまう。

実際に行ったことがあるカンボジアとメキシコの話はさすがによく理解できた。
うなずけるというか。それでも作者独自の視点が新鮮だった。

オーストラリアのアボリジニの旅が印象的。
あの大陸にはほとんど興味がなかったのだけれど、行ってみたくなった。

この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2014-08-22 23:39 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

思い出のマーニー

ちょっと暇なので映画でも見ようか、と思っても、今の時期はお子様向けの映画がメイン。何か良いのはないかといくつかレビューを読んだら、この作品、わりと年配らしき、特にジブリのファンというわけでもない人たちの間でけっこう好評なようだったので、観てきました。

原作は友人の勧めで読んだことあり。
英国児童ファンタジー文学の一つの典型だなと思い、かなり好印象でした。
でも大して覚えていない。
ということは、「原作と違う!」と腹を立てる危険性がない(苦笑)ので安心。

ですが、、、
原作の舞台がノーフォークなのに、北海道に変えられてしまっているのが残念。

というランサマイト的な不平はさておいて。

私はジブリ作品をそれほど観ているわけじゃないのですが、ジブリの原作ものは改変が激しいと聞いています。「魔女宅」は後半のふくらませ方が原作と違う。「ハウル」なんて後半から結末まで全然違う。「風立ちぬ」も。あれって堀辰夫原作なんですよね?(観てないけど)
でもこの映画はかなり原作に近い。たぶん。(なにしろ原作をよく覚えているわけじゃないので)

監督が宮崎駿でないせいなのでしょう。
彼は本を1度読んだきりで、その後は思いつきというか、インスピレーションにしたがってアニメ作品にしてしまうのだとか。
(だから、もしも宮崎駿がランサムの作品を映画化したら、きっとお父さんがらみで海軍が出てくるだろう、しかもなぜか飛行機も出てきて、戦争が起こるだろう・・・というネタが一部ランサマイトの間で出たこともある)

今度の監督はちゃんと原作の内容を把握した上で作りましたね。

というわけで、
好印象だった原作の雰囲気をしっかり伝えているし、主人公の気持ちがよく伝わってくるので、わたし的には満足でした。
でも改変されているから、原作ファンが満足するかどうかはわかりません。
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by foggykaoru | 2014-08-18 20:47 | 児童書関連 | Trackback | Comments(6)

オネーギン

プーシキン作のこの小説は、オペラやバレエで「エフゲニー(エヴゲニー)・オネーギン」の名前でよく知られています。パリのオペラ座でバレエを観たときは爆睡してしまったのですが、原作を読んであったらもうちょっと起きていられたかも。
今回は旅行中。連れがもってきていた本を借りて読んだのです。私と違って、ちゃんと行先に関連した小説をもってくるところが真面目な人です。

これは「韻文小説」なのだそうで。翻訳するの、さぞかし難しかったことでしょう。結局、散文体の、普通の小説として訳されていますが、正解だったのでは。

あらすじは知っていたのですが、楽しく読めました。あとがきや裏表紙の紹介文に「バイロン的」という言葉があったけど、ある程度は意味が想像できたし。

個人的な最大のツボは「ふさぎの虫」と訳されている単語。
ロシア文学というのは当時の先進国の言葉、つまりフランス語がバリバリちりばめられていて、翻訳する人はロシア語以外の言語もわからなくてはいけないんだなご苦労様といつも思うのですが、この単語は英語です。spleen。以前読んだフランス語に関する文章の中に、「19世紀ごろからフランス語において英語からの借用語が増大する。英国かぶれの人々はbifteck(ビーフステーキ)を食べ、grog(ラム酒)を飲み、humourをとばしたり、spleenにとりつかれたりしていた」とあったのです。で、spleenがわからなくてわざわざ普段は引かない英和辞典を調べた、ということで、非常に印象的だったのです。「ふさぎの虫」は当時のヨーロッパではとてもクールで、フランスだけじゃなくて、ロシアにまで及んでいたのです。。。

プーシキンはちょいと反体制的だったそうで、あちこちに流されてるようで。この小説を書き始めたのはオデッサに流されていたとき。オデッサはウクライナだったけれど、最近ロシアになりました。反体制的と言っても「ちょいと」という程度ですが、この作品にもその傾向は見てとれます。ぶっちゃけ「金持ちは暇で死にそうなんだよ」という内容ですから。「生きていくためには働かなくてはならない」というのは、往々にして救いとなるのだろう。

この本に関する情報はこちら


オデッサのプーシキン博物館に行ったときの旅行記はこちら
すっかり忘れてたけど、連れと別れたあとに、一人で行ったのでした。
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by foggykaoru | 2014-08-17 09:01 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

なまいきチョルベンと水夫さん

久しぶりの映画鑑賞です。

この映画が制作されたのは50年前。
原作者はアストリッド・リンドグレーン。
彼女が脚本を書いたテレビドラマのシリーズがあって、それをもとにして「わたしたちの島で」という本が生まれ、この映画はその中からエピソードを抽出してできたのだとか。フクザツ。

「わたしたちの島で」は、リンドグレーンゆかりの旅をする前に大急ぎで読んだ本の中の1冊でして、タイミングが悪かったのかなんだかわかりませんが、なぜか消化しきれなかった作品。さして長くない(リンドグレーンの作品としては長いほうですが、ランサムに比べると非常に短い)物語の中に、多くのことを詰め込みすぎているような気がしたような。出発直前で余裕がなかったのもいけなかったのでしょう。

というわけで、覚えていたのは
・島での休暇の物語である
・長女がしっかり者
・お父さんがのんびりしている
ということだけ。
この映画の主人公となったチョルベンなんて、存在すら忘れてました(汗)

最初のうちは「うんうん、真夏なのに涼しいんだよね」などと余計なことを考えてましたが、物語が動き始めると、面白い。さすがリンドグレーン。観客席にはおそらくリンドグレーン愛読者だったママたちに連れられた子供たちが多かったのですが、彼らと一緒にチョルベンたちの冒険を楽しみました。

それにしてもチョルベンのキャラの立ち方がすごい。
そのお顔は「ペコちゃん」です。
若いころは楚々としてほっそりしたのが、30過ぎるころから別人のように太りだす、ということが欧米(アメリカはそうでもないか?)の女性には往々にしてあるけれど、チョルベンは50年たった今もあのままなんだろうな・・・ 純真な児童向け作品見てこういうことを考える私って・・・どーもすいません。


観終わったときには、ほっこりした気分になれること請け合い。
50年前の作品ですが、永遠の輝きを放っています。


「わたしたちの島で」を再読するつもり。この映画を観た今ならもっと楽しめるはずだから。


公式サイトはこちら


私の「リンドグレーンゆかりの旅」はこちら
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by foggykaoru | 2014-08-16 21:02 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

海へ

実は旅行に行って帰ってきたところです。
今回はとても暇な旅だったので、短かったわりに本を読めました。その中の1冊。南木佳士作。ユーズドでしか入手できません。

例によって、作者自身とおぼしき医師が主人公。
病を得た彼がリハビリの一環として海に行く。そこでのちょっとした出会い。
例によって、読ませるのです。
登場人物の一人が言っているとおり、この人の小説はわかりやすい。病気の人にとっては救いになるのだろうなと。
同行者(今回は2人旅)も「面白かった」と言ってました。




実は、サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」も持っていったのですが、あれは強烈な睡眠導入剤としては役立ったけれど、暇つぶしにはなりませんでした。9つのうち2つ読んだだけでギブアップ。
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by foggykaoru | 2014-08-11 22:13 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)