<   2015年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧

はずれでした

「外国の推理小説を読んでその国なりその地域なりの雰囲気を味わう」という目論見のもと、2作品を読みました。

まず最初は「氷の娘」
舞台はフィンランド。
フィギュアスケート女子選手の殺人事件を女性刑事が追うというお話。
女性刑事はもうすぐ産休、というのがいかにも現代、しかもそういう点では進んでいる北欧です。
が、、、
フィンランドならではという気分にはなれず。
あ、もう5月とか6月なのに、雨ばかりでぱっとしない天気だというところはフィンランド。

お次は「死の扉」
これは1950年代の英国の作品。
殺人事件を追うのがパブリックスクールの歴史教師、というのがポイント。
でも期待はずれ。
英国ならではという気分にはなれず。
原書で読んだら、主人公が喋る英語と、事件関係者である労働者階級の人々の喋る英語の違いとかがわかって、面白いのかもしれない。

どっちかというと前者のほうが出来がいいような気がしましたが、とにかく1作品について1ポスト割く気分にはなれなかったわけでして。
でもこれはあくまでも私の個人的感想。
これらの作品がお好きな方がいらしたら、ごめんなさいです。
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-31 20:37 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

国境のない生き方

副題は「私をつくった本と旅」
著者はヤマザキマリ。
マンガではない。口述筆記なのかな?

この人のマンガでない本の中では、今まで読んだ中ではいちばん面白い。

子供の頃、「暮らしの手帖」を愛読していた、というのは私と同じ。
私はただ読んだだけだけど、ヤマザキさんは「暮らしの手帖」を通していろいろ学んだんだなあと感心する。

それ以外の本はほとんどかぶっていない。
なかなかハードなものをたくさん熟読したんだなあとさらに感心する。

読んでみたくなったのは「千夜一夜物語」、そして三島由紀夫の「天人五衰」です。(「豊饒の海」の最終巻(第四巻)だから、四冊読まなくちゃならない)

しみじみ思うのだけれど、「蛙の子は蛙」。
お母さんがぶっとんでる。
「ローマは一日にして成らず」なんだよね。



この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-26 20:07 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

三つの秘文字

緋文字じゃなくて秘文字。

S.J.ボルトン作。推理小説。
スウェーデンのゴットランドを舞台とする「消えた少年」を読んで、私はもともと小説を読みながら「外国」を感じるのが好きだったんだとということを思い出したのです。(「推理」の要素も好きだけど、それは二の次。)

この作品はシェトランド諸島が舞台です。
ゴットランド島以上に行きにくいんだから、せめて読もうじゃないかと(笑)
かつ、ディンギーが登場します。
ルーン文字も出てきます。

私より、私の友人たちのほうがツボるかも?(苦笑)

浅見光彦シリーズよりも暗くてきついけれど、旅情は十分にそそられました。
ただし、主人公の女性がいまいち。
なぜここまで頑張っちゃうのか、いまいち納得できません。
でも、彼女が頑張らないと、話が進まないんだからしょうがない?!

この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-20 23:17 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

消えた少年

旅行から帰ってきました。
台風直撃の台湾を経由していくため、成田に行っても出発できないかも
と思いつつ、家を出たのですが、JALがさっさか運休しているのに、チャイナエアラインは根性で飛びました。偉いぞ。
無事に台北に着陸したときはほっとしました。

==========

で、旅行に持っていったこの本。
スウェーデンのゴットランド島で起きる少年失踪事件。
少年の周囲の大人たちのごちゃごちゃした問題と、事件を追う女性警官のごちゃごちゃした問題がからみあう。

スウェーデンではこのシリーズがドラマ化されているらしいけれど、なるほどという感じ。
推理そのものより、登場人物それぞれが抱える問題とか、社会問題が面白いです。
でも面白くてやめられない、というほどではない。
旅行中にちびちび読むのにぴったりでした(苦笑)

でも、科学的にはあれで片づけてしまっていいのかよ
という疑問が湧きます。
絶対に片づけられないと思う。やばすぎ。

本筋とは全然関係ないのですが、北欧の小説を読んでいて「暑くてたまらない」とか書かれていると、ヒートアイランド在住者としては「何を甘えたことを」と思ってしまいます。

あと、「ミッドサマー」という訳語はどうかと思うんですが。
「ミッドサマーイブにはみんな酒を飲んで過ごす」とか書かれているから、単なる「真夏」ではなく、たぶん「夏至」とか「夏至祭」のことなのでしょう。きちんと日本語にして訳注を付けてほしいです。

この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-16 22:07 | 推理小説 | Trackback | Comments(6)

旅の流儀

玉村豊男のエッセイ。
旅そのものの話が中心ではあるけれど、人生振り返ってみました的。
そりゃしょうがない。
彼も老境に入って、今や農業メインの生活をしてるんですから。

もとバックパッカーなのに、旅先では下着を洗濯しないというのが意外だった(苦笑)

どうってことないのですが、うまいなあと感心しました。
野球で言えば、シュアなバッティングで、バントも確実に決める2番打者。巨人の土井ですな(古っ!)
電車の中でちびちび読むのにぴったりでした。

この本に関する情報はこちら


今日の午後から旅に出ます。
でも下手をすると成田で足止めになるかも・・・
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-07 10:00 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

名画で読み解くロマノフ家12の物語

中野京子著。
「名画で読み解く・・・12の物語」シリーズ。「ハプスブルク家」「ブルボン王朝」に続く第三弾。

非常に面白いです。西洋史好きにはお薦め。
前にも書いたけれど、中野京子さんは西洋美術の人ではなく、西洋史の人。
だから「怖い絵」シリーズよりもこのシリーズのほうがずっと面白い、というのが私の持論。

何十年も前にアンリ・トロワイヤによる「大帝ピョートル」「女帝エカテリーナ」、「アレクサンドル1世」を読んで、ロシアの帝位をめぐる争いの凄惨さに恐れ入ったものでしたが、この本を読んで思い出しました。

アンリ・トロワイヤの本は、1人につき1冊、それも分厚い1冊。
こちらは12人で新書1冊。素人にはこっちで十分。

この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-05 22:06 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)

アップルパイにからしは不要[追記あり]

c0025724_22104331.jpg


「スカラブ号の夏休み」の新訳。2015年7月刊行。
アップルパイにはカスタードが必要なんです。よかったよかった。
ネタがなくなってしまってしまったのはちょっと寂しいけど(爆)

この巻、ツバメたちが登場しないけれど、昔からかなりお気に入りです。
かねてから思っていたのですが、大おばさんの調査からラストまでが実に面白い。いろんな人たちがてんでにしゃべってて、その中でひときわいい味を出しているのがコック。
で、ディックったら「コックはなぜ泣いているのかなあ」とか言っちゃって。をいをい教授さんよー。

でも、一か所、意味不明なところがあったんでした。
どこだったっけ・・・

巻末の原稿を書いているランサムファン、よーく知っている人でした。あー驚いた。ほとんど月1で会ってるのに、何も教えてくれないんだもん。

追記です。意味不明なところはここ。
[PR]

by foggykaoru | 2015-08-03 22:50 | 児童書関連 | Trackback | Comments(8)