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だいたい四国八十八ヵ所

宮田珠己の旅エッセイ。
ネットでユーズドを購入。

かねてからお遍路には興味がある。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼の話をきいて、面白そうだな、でもキツそう、、、そうだ、なにもヨーロッパまで行かなくても、日本にはお遍路さんがあるじゃないか!と思いついたのである。
で、信仰にもとづかない、バックパッカー的お遍路を宮田さんがやったことを知った。
これは読むっきゃないでしょ。

うん。
この人、私と全く同じ感覚。
歩き旅をしてみたかったので、かねてから有名なお遍路にチャレンジしてみた、というだけのこと。

お遍路、悪くなさそうです。
でも、1日平均20キロ歩くのはどうだろうか。体力的に自信なし。
20キロ歩いた翌日は休むとか、5キロぐらいでとどめるとかしたいところ。
だけど、お遍路は修行だから、連泊する人はいないんだって。困ったな。
すごくキツくなったらバスを利用する、ぐらいならできるだろうか?

宮田さん特有のお気楽ムードで、さらさら読めます。
楽しく読みながら、足にマメをつくらないための心得とか、杖は邪魔なだけ、など、実用的な知識も得られます。
読み返す気にはなれないんだけどね。
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by foggykaoru | 2016-04-29 07:35 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

負けるのは美しく

集英社文庫。古本屋で購入。

読書家として知られた俳優・児玉清のエッセイ集。
自らの俳優人生が中心。
最終章は若くして逝った娘について割かれている。
映画俳優としてはいま一つだった児玉氏なので、タイトルどおり「負けた(=思うようにならなかった)」エピソードが多いのだけれど、読んでる分には楽しめます。
どのくらい楽しめたかと言うと、一篇が長くないから、ちょこちょこ読もうと思って読み始めたのだが、一気に読んでしまった、というくらい。

ずっと昔、テレビドラマで彼がフランス語の通訳を演じていて、そのフランス語に感心したことを覚えている。
仏文学者・篠沢秀夫の学友で、一緒に語劇をやっていたということを知っていたので、「さすが仏文科卒!」と思ったのだが、後になって実は独文科出身だと知り、驚いたものだった。
語学のセンスが相当あるんだろうなと思った。
家庭の事情がなかったら、絶対に独文学者になっていた人なのだろう。
というわけで(?)、解説は独文学者の池内紀。
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by foggykaoru | 2016-04-15 22:39 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

ポケットに外国語を

ちくま文庫。
黒田龍之介のエッセイ集。

この人の本を読むのは久しぶり。
読んでみて、やっぱりいいなあと思った。

特に巻末の「ことばへの異常な愛情」と題するエッセイが素晴らしい。
万人向けではないでしょうけれど、私は非常に感動しました。
黒田さんは、とにかく個々の言語に実際に触れて、学ぶことが好き。
このあたりの感覚が、私にはツボです。

私も「ことば好き」
だけど、ぜんぜんレベルが違う。
もしも毎日5時に仕事が終わるのなら、新たな外国語を勉強するのだけれど(←仮定法。現実に反する仮定)
でも、今の仕事量では、体力的に語学学校に通うのは無理だし
・・・って、最初から独学を放棄しているあたりが、ダメ。ぜーんぜんダメ。

その上、私は純粋じゃない。
「この言語を学んで、もとがとれるだろうか? 使う機会がどれほどあるだろうか?」という邪心がある。
だから、英語一辺倒の現代の一般日本人と、メンタリティーにおいて大差が無い。

私にとって、黒田さんは、高野秀行さんと同列の存在なのだなあとしみじみ思う。
自分にはとうていできないけれど憧れていることを、代わりにやってくれる。

なので、高野さんの本と同様、黒田さんの本は、必ず新刊で買うことにしてます。
実入りの少ないジャンルで頑張っているお二人に、ちゃんと印税が入るように。

黒田さんは、大学に見切りをつけて退職してしまったのだけれど、本当は彼のような人にこそ、大学で教えてもらいたいところです。
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by foggykaoru | 2016-04-12 20:21 | バベルの塔 | Trackback | Comments(0)

人情裏長屋

新潮文庫刊。実家の本棚で見つけた。

山本周五郎の短編集。
題名どおり、市井の人々の織りなす人情話。
落語を聞いている気分になる。
内容もさることながら、古めかしい言葉遣いが味わい深い。現代の作家には書けない文章である。

「半身浴のおとも」として、毎日1つずつ読むのにちょうどよかった。
これを機会に山本周五郎の他の作品も読んでみたい、とまでは思わなかったが。
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by foggykaoru | 2016-04-10 07:35 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

世界史で学べ!地政学

祥伝社刊。
著者の茂木誠という人は★台予備校の世界史の講師だそうな。
たまに観るBS4の「久米書店」で、この人の別の本を紹介していて興味を抱いたのだが、熱帯雨林のレビューでは、その本よりもこちらのほうが評判がよかったので。

「もう熱帯雨林では買わない」と言ったくせに!
とお思いでしょうかね。
でもね、この本を熱帯雨林で「ぽちっとな」したのは、前項の「書店ガール」を読む前なのです。。。(←苦しい言い訳)

で、せっかくこの本を読んだのに、地政学って何?という問いに、きちんと説明できない私です。
えーと、、、なんというか、各国のエゴのぶつかりあいを学問化した感じ? 
昔からのわかりやすい例としては、ロシアは不凍港を求めて南下したがる、とか。

良い本だと思います。
非常に読みやすいし、読むと、世界で起こっていることが、読む前よりはわかるようになる。

たとえば、
サダム・フセインなど、ちょっと前の中東の独裁者は親ソ的だったから、宗教色が薄かったんですって。
でもそのあたりが、どんどん倒されちゃったから、イスラム原理主義がのさばり始めちゃったみたい。
あと、日本は適度にロシアと仲良くするべきらしい。
中国が南の海に出張っていこうとするのをとどめるには、北からロシアに圧迫してもらうのが有効なんですと。

以上のようなことを、既に知っている人は読まなくてもいいかも。
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by foggykaoru | 2016-04-06 19:20 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(0)