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地図を破って行ってやれ!

著者は石田ゆうすけ。
若い頃、7年かけて世界一周をやってのけたチャリダーです。
私が今までに読んだ彼の本はこれこれ

今回は日本の旅。それも非常に最近の旅。

なかなか読ませます。
彼の世界一周旅よりも、本としては面白いかも。
こんなに日本の旅をしたくなる旅行記はちょっとない。
旅好きの方に自信をもってお薦めします。


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by foggykaoru | 2016-10-31 20:36 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

新版 走れメロス

「聖なる怠け者の冒険」で興味を惹かれた森見登美彦の短編集。
タイトルで想像できるとおり、古典的な小説のパロディーです。

こういうのはもとネタを知っているほうが面白いもので。
だから、原作を読んだことのある、「山月記」と「走れメロス」は面白かったです。
「山月記」のほうは、ある意味、常識的。
「走れメロス」のほうがぶっとんでいます。
「藪の中」「桜の森の満開の下」「百物語」は読んだことがないのでちょっと・・・

でもそれなりに楽しめました。
「聖なる・・・」の作者ですから、基本、かなりくだらない。

京都の学生のおバカ具合がなかなかです。

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by foggykaoru | 2016-10-26 20:07 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

すてきなあなたに&エプロンメモ

ともに「暮しの手帖」に連載していたものをまとめた本。
この2冊をついつい買ってしまったのは、まだ朝ドラ「とと姉ちゃん」をやっていた9月のこと。
あのドラマのお蔭で「暮しの手帖社」はさぞかし儲かったことでしょう。

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まずは「すてきなあなたに」

著者は「とと姉ちゃん」ご本人、つまり大橋鎭子。
連載当時は、「いったいどういう人が書いているんだろう?」と思いながら読んでいた。

今、彼女のことを知って読むと、なるほどです。
明らかに今で言う「キャリアウーマン」。バリバリです。
なんとなく独身っぽいムード。
著名人と親しくおつきあいしている。
まさに編集者ですよね。
外国にも知り合いが多いというところが、当時としては(今であっても)かなり驚異です。

冒頭の「紅茶の淹れ方」ははっきり覚えている一篇。
とういうか、このエッセイで私は紅茶の淹れ方を覚えたのです。

「とと姉ちゃん」、つまり家長として、家族とともに一生を送った人だから、
「人というのは、本来、1人で暮らすものではないと思う。
 だから、一人暮らしの友達に連絡を入れてあげよう」
なんてのもある。
私、別にそういう連絡を待ってませんけど・・・。

半身浴のおともとしてはなかなか良い本でした。続編も読むかも。

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「エプロンメモ」

大橋鎭子の妹である大橋芳子の手になるもの。
昔の私は「すてきなあなたに」よりも、こちらのほうが好きだったような気がする。
今読んでも、こちらのほうが好きです。

昭和の主婦の知恵です。
今や全く役に立たないことが多いんですけどね。
たとえば、余ったご飯の活用法。
電子レンジがいかに偉大な発明であったのかが、よくわかります。

実はこの本、まだ読み終わっていません。
いつ読み終わるかわからない。
なにしろ三段組でして、「暮しの手帖」に掲載されていたときを彷彿とさせて懐かしいのですが、ものすごいボリュームなのです。
それに、もともと一気に読むタイプのものではないですから。
時々手にとって、ちびちび読む、という感じで楽しんでいます。






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by foggykaoru | 2016-10-24 20:37 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

聖なる怠け者の冒険

「京都ぎらい」でちょっと京都モードになっていたところに、「京都本大賞受賞」という言葉が飛び込んできて、ついつい買ってしまった。

森見登美彦という作家は知らなかったのだけれど、ファンタジーノベル大賞を受賞しているそうだから、この小説もファンタジーなのかな? と思いつつ。
確かにファンタジーでした。ジブリのアニメか何かを見ている気分。

なんともはや、とことんくだらない話です。
どの登場人物にも、感情移入なんかできない。
でも、ついつい読んでしまいました。
(「ついつい」が多いなあ)
そして、もう1度最初からじっくり読み直しました。
ということは、かなり気に入ったらしい(苦笑)

素晴らしき週末、しかも土曜日1日の冒険です。
たった1日のことを1冊かけて書いているということ自体が、わりと好みなんですよね。
なにしろあの長~いランサム読んで育ったもんで。

この作家、もうちょっと読んでみようかな。
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by foggykaoru | 2016-10-20 19:57 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

京都ぎらい

井上章一著。ただいまベストセラーです。

今年度本屋大賞を受賞しただけのことはある。
とても読みやすく(文字が大きめ! そしてひらがなが多いのです)、面白い。

京都の「いけず」は伝え聞いているけれど、我々「よそもん」にとっては へー ほー の世界。
「いけず」の一番の被害者は京都の近所の人。
常日頃、洛中の人の「いけず」によって傷つけられているんですって。
大変ですねえ。関東に生まれ育ってよかったわ~

でも、物を書く人にとって、いろいろやられて屈託を抱えることは、むしろ糧となる。
だから今、筆で立つことができているのは、「いけず」のおかげなのだ、と筆者は一生懸命皮肉をこめて語っている。

そして古都で最大の勢力、それは寺。
そりゃそうなんでしょうねえ。
江戸時代まで寺の領地はそりゃあまあ広大だったそうで。
それを明治政府がふんだくった。
このあたり、英国のヘンリー8世が教会の財産をふんだくった歴史を思い出す。
近代化に至るまで、洋の東西を問わず、似たようなことがあるんだな。

そして、筆者の思いは南北朝までさかのぼる。

著者が言うように、京都に関する著者の発見が書かれているわけではなくて、誰もがなんとなく思っていたけれど、特に口に出さなかったことを、白日のもとにさらけ出した本。お薦めです。


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by foggykaoru | 2016-10-17 21:05 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

食の地平線

玉村豊男のエッセイ。1988年刊。
今や田舎暮らし&農業メインになってしまい、わざわざ取材して何かを書くということがめったにない玉村氏だが、この本はちょうど軽井沢移住の頃に刊行された
ということで、つまりは真面目に取材して書いた最後の頃のエッセイ。

項目によって面白さに差がある。

個人的にはフランス人に食生活をインタビューした話が面白かった。
フランス人って、年がら年じゅうビフテキ食べてるんですよねー
よく英国人がフランス人を「蛙喰い」と呼び、フランス人が英国人を「ビーフイーター」と言う、ときくけれど、
他人のことなんか言えないじゃん!
あと、ラーメンのことを「支那そば」と言ったのは、ラーメンが関東(東京)から広まったからである、
なぜなら関西からだったら「うどん」となったはず、なぜなら長崎では「皿うどん」ではないか、という話に納得。

それ以外はどうってことなかったかな。

納豆だけでハードカバー1冊書きあげてしまう高野秀行氏とは比べるべくもない。

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by foggykaoru | 2016-10-14 22:01 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

がんばらない

超有名な鎌田實先生のエッセイ。

さすがと言うべきか。
興味深く、心に残りました。

冒頭に「看取り」のエピソードがいくつか並び、涙なくしては読めず、電車で読み始めたことを後悔した。冒頭だけは自宅で読みましょう。

諏訪中央病院がいかにして今のようになったかが書かれていて、なかなか興味深い。
鎌田先生の生い立ちも。

今、長野県が健康長寿の県になったのは、諏訪中央病院の試みがきっかけだったんですね。
あと、今や常識となった「デイケア」の発祥の地も諏訪(正確に言うと茅野市)

隠居したら茅野に移住しようかなんて、一瞬だけど、思ってしまった。

鎌田先生はチェルノブイリの子供たちにも関わっているんですね。

チェルノブイリはウクライナにあるけれど、ベラルーシ国境のすぐそば。
原発事故のときの風向きのせいで、一番被害を受けた国はベラルーシ。
ということまでは知っていたけれど、風向きだけでなく、時期も最悪だったということまでは知らなかった。

4月末。
共産党にとっては一大イベントである、メーデー直前だった。
見たこともない黒い雨に打たれながら、子供たちはイベントの練習をさせられていた・・・


ベラルーシ・・・
いろんな意味で非常に印象的な国でした。
行ってよかったです。
友よ、誘ってくれてありがとう。

メインサイトでベラルーシ旅行記、ちんたら連載中です。宣伝失礼。
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by foggykaoru | 2016-10-13 20:28 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

新宿ベルクに行きました

生まれて以来ずっと、新宿は私にとって最も身近な都会。
なのにベルクのあたりはなぜかめったに通らない。

先日、新宿駅をおりたとき、思いついてベルクに行ってみました。

東口改札手前にはおなじみ「ベッ◎ス」
改札を左に出るとまたチェーン系飲食店があり、個人商店にとっては厳しい環境であることを感じさせます。

ベルクはその少し先。

おお、繁盛してるじゃん!
入ってみると、店内のごちゃごちゃ感が「昭和」です。

アンパンとコーヒーを注文。安いね!
おっ、一味違う。

右隣のおじさんが食べてるカレーも美味しそう。
左隣の女性はビールとつまみ。これまた美味しそう。

なんというか、すべての飲食物が「立っている」
生きている。元気です。
そういう意味でも「昭和」です。

ちょくちょく利用する、チェーン系のカフェのものは、すべて半分死んでいるのだと感じました。

これからは、新宿で小腹が空いたときは、なるべくベルクに行こう
と決心した私でした。





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by foggykaoru | 2016-10-01 08:58 | ちょっとおでかけ | Trackback | Comments(2)