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目まいのする散歩

武田泰淳のエッセイ。
この人については「ひかりごけ」という小説を書いたということと、奥さんが武田百合子という人だということだけ知っていた。
古本屋で見つけて、裏表紙に野間文学賞受賞作と書いてあったから、ためしに読んでみた。

彼のかなり晩年のエッセイ。
なにしろ、すぐ目まいがするような体調なのです。

古き日本を訪ねるような感じ。
そんなにせっせと続きを読みたいという気分にはならなくて、読み始めてから終わるまでに1か月ぐらいかかった。
しかも、その途中ではさんだのが、白洲正子のエッセイだったりしたものだから、「ひとり昭和初期モード」に入ってしまったような。

いちばん最後に収録されているのが、ソ連旅行記。
これはこれで、最近読んだ椎名誠のシベリア旅行記とかぶるし。

で、一番興味を惹かれたのは奥さんである。
かなりぶっとんだ人だったようで。(そうい意味で白洲正子とかぶる)
彼女の本を読んでみたくなった。

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by foggykaoru | 2017-10-29 16:01 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

零下59度の旅

椎名誠の本。

「シベリア追跡」の姉妹編・・・それもとても小さな妹。
旅の際の写真に文章を加えたもの。
内容的にはかぶっているし、「読み」応えはない。
でも、視覚的に訴えるので、古本屋で買って読むぶんには悪くなかった。



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by foggykaoru | 2017-10-25 06:25 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

時をかける少女

「何を今さら」と言われそうな、筒井康隆のジュブナイル。

前に書いたかもしれないけれど、私がこの作品を知ったのは、NHKの少年ドラマ「タイムトラベラー」を通じてです。
前に書いたかもしれないけれど、主人公の芳山信子役を演じていた島田淳子と、小学校の(クラスは違うけど)同学年で(あー年がバレる)、ある日(たぶん初回か2回目くらい)たまたまドラマを観たら、「うっそー! 淳子ちゃんだ」とびっくりして、そのまま最終回まで見続けたということで。

で、原作を読んだことがあるのかどうか、わからないので、今回読んでみたわけです。

記憶に残っているドラマどおりの印象で、新たな発見は特にありませんでした。

この作品、書かれたのは1960年代なんですね。ドラマ化は70年代だけど。
古き良き時代の匂いがしました。
昭和。

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by foggykaoru | 2017-10-23 21:36 | 児童書関連 | Trackback | Comments(0)

ほんもの

副題は「白洲次郎のことなど」
著者は白洲次郎の妻である白洲正子。

この夫婦と青山二郎という人の名前は昔から知っているのだけれど、いったいどういう人たちなのか、さっぱりわかっていなかった。
この本のお蔭で長年の疑問がようやく解けた。

興味深い夫婦ですねえ。

そして、巻末の解説を書いているのが夫妻の娘。
これが面白い。もしかしたら、本編よりも面白い?!
有名人の子どもが、親をネタにして商売しているのを馬鹿にしていた。でも気づいたら自分も同じことをしている、、と正直に言っているところがオモシロイ。
しかも、「母は子どものことをほっぽらかしにしていたと言っていたけれど、それは本当。だから子どもたちはみんな、ろくなものになってません」と結んでいる。あっぱれです。

白洲次郎は「これから戦争で大変なことになる」と考え、田舎にひっこんで農業を始めた。
イギリスのカントリージェントルマンをお手本にしたらしいけど。
その「田舎」というのが、小田急線の鶴川で、旧白洲邸は「武相荘(ぶあいそう)」という名前で一般公開されているのだそうだ。

今度そっち方面に行く機会があったら、寄ってみようかな。

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by foggykaoru | 2017-10-22 21:50 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

薬石としての本たち

著者は南木佳士。
ずっと勤務医と作家の二足の草鞋を履き続けてきた南木さんだが、この本は定年退職後に書かれたもの。
作家一本になって、雰囲気が少し変わった。
元気になった感じ。余裕が出たのだろう。

この本は小説ではなく、エッセイだが、各エピソードごとに南木さんの愛読書が紹介されている。本の紹介がメインではないけれど。
全体的にかなり難しげな本ばかりで(哲学書とか)、気軽に手を伸ばせないのが残念。

一つだけ、これなら読んでみようかなと思ったのが、佐久総合病院のもと院長・若月俊一の「村で病気とたたかう」
でも、全部読むかはわからない。

なんせ、酒の席で若月院長にからんだ南木さんが
「あの本で面白いのは最初の2ぺージだけだ」
とほざいたら、
「真面目に書いたのはあそこだけだから」
と返されたんだそうだ。

図書館にあったら、とりあえず2ぺージだけは読んでみよう。






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by foggykaoru | 2017-10-14 06:41 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

皿の中に、イタリア

内田洋子のイタリア・エッセイ集。

読んでから1か月ぐらいたってしまったので、ほとんど覚えていないのだけれど、「久しぶりにいい本に出会えた」と思ったことだけは覚えている。

今まで読んだ本よりも、一篇が短いような。
タイトルどおり、食べ物に関わるお話でまとめられているので、美味しそうで楽しい。
けど、内田さんのエッセイは楽しくても、能天気ではない。人生の悲哀がある。そこが味わい深いゆえん。

今、これを書きながら、ぱらぱらめくってみているのだけれど、また読んでみよう。

ヨーロッパ好きにはお薦め。
イタリア好きには超お薦め。
イタリア好きでなくても、読んだらイタリアに対する興味が湧くかも。
とにかく、地方によってこんなに違うのか!と驚いてしまう。
イタリアだけじゃなく、今カタルーニャ独立問題で揺れているスペインあたりは、地方ごとの違いが大きいのだろうな。



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by foggykaoru | 2017-10-07 19:39 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

その手をにぎりたい

柚木麻子の小説。

時代はバブル期。
主人公の女性は銀座の超一流の寿司屋に通い詰めながら、仕事にまい進する。
そしてバブルは終焉する。

ちょっとほろ苦いところが、今まで読んだ柚木さんの小説とは違う。
で、ちょっとほろ苦いせいか、これは文庫化されていないみたい。(たぶんね。確認したわけじゃない)
で、ちょっとほろ苦いところが、わりと気に入ったのでした。

でも、柚木さんの小説はもういいかな
とも思いました。




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by foggykaoru | 2017-10-04 23:02 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

もしも紫式部が大企業のOLだったら

マンガです。
著者は井上ミノルという人。

自分では買わないけど、図書館で見つけたので。

私は、源氏物語の登場人物をマンガで解説してる本と勘違いしたのだけど、これはあくまでも紫式部とか、清少納言とか、和泉式部とか、藤原道長とか、平安時代の実在の人物がどんな人だったのか、、、という話だったのでした。

けっこう面白かったです。
もう忘れちゃったけど。

高校時代にこういう本があったら、もうちょっと日本の古典に興味を持ったかしら。



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by foggykaoru | 2017-10-02 20:12 | マンガ | Trackback | Comments(0)