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パリ~ウィーンは東京と佐賀ぐらい離れているのです

すったもんだの末、確保したアエロフロートの航空券。
最強の旅行アドバイザーであることが今回改めて証明された友人が「モスクワは新空港よ」と言っていましたが、Eチケットの控えには「Sheremetyevo」・・・これ、前とおんなじだよね。あの薄暗い空港。

まーしょーがないんですが。

なにしろ、成田→パリ、ウィーン→成田が諸経費込みで11万円台ですから。

問題はパリとウィーンをどうつなぐかでした。
ここをエールフランスでつなぐと5万円ちょい、オーストリア航空だと6万円以上。高っ!

そこで陸路の可能性すら真剣に検討しました。
バス?ユーロライン?
それは体力のある若者のすること。私にはできませぬ。
鉄道?TGV?
でも、TGVはウィーンまでは開通してないんですと!

映画「のだめカンタービレ最終楽章前編」の冒頭で、のだめが花束持ってパリからTGVに乗って、ウィーンの楽友協会に駆けつけてるけど、あれはまずありえないのであります。

すったもんだもためになる(自爆)



すったもんだの内容をお知りになりたい方は掲示板へどうぞ。

# by foggykaoru | 2010-12-18 22:38 | Trackback | Comments(2)

すったもんだの末

年末の旅行に行けることになりました。
ちゃんと早めに準備開始して、行けるはずだったのが、突然暗雲が垂れこめて。
ほんとに、ほんとに、やばかったのです。

久々のアエロフロートです。
モスクワも新空港なのだそうで、前よりはマシになっていることを期待しましょう。

10月末に風邪を引いて以来、ピアノからすっかり遠ざかっていたのですが、お祝いがてら弾いてみました。

いやー、指がもつれるもつれる(苦笑)

さらに気分を盛り上げるつもりで、オペレッタ「こうもり」の序曲を弾いてみたら、華々しい冒頭の
♪ ちゃ、ちゃ、ちゃーん
までしか弾けない・・・。ぜんぜん音がわからない。。。

かろうじて弾けるのは、ズンチャッチャのリズムに乗って低音で弦楽器が奏でる
♪ ソ#ファソラソファミ#レミファミレ ドミソッ ラッラー
あたりだけ。

実はこの曲は子どものころからのおなじみです。
NHKのFMで毎週日曜日の午後に放送していた「オペラ・アワー」という番組のテーマ曲だったんです。
耳にタコができるぐらい聴いているのに、メロディーラインすらたどれないとは・・・
だから音大に行くほどじゃなかったわけだと改めて納得。

のだめさんはすごいなー

ちょっと悔しいのでYoutubeで聴き直してみました。



弾けたつもりだったところ、キーが全然違うし。

# by foggykaoru | 2010-12-17 20:28 | ピアノ日記 | Trackback | Comments(6)

ハプスブルク三都物語

著者の河野純一という人はウィーン大学客員教授の経験がある大学の先生。

三都とはウィーン、プラハ、ブダペストをさす。
とても読みやすいので入門書としてお薦め。
読んだはしから忘れてしまうのだけれど(涙)

かろうじて覚えていることをメモ。

・マリア・テレジアの息子であるヨーゼフ2世はいろいろ改革を行った。葬式のやり方についても。「棺桶は使いまわしすべし」とか。えらく不評だったそうだ。モーツアルトのあの葬儀のやり方は妻コンスタンツエのせいではなく、法律に基づいたものだった。

・モーツアルトを認めた都市はプラハ。ウィーン市民と違って、プラハ市民は彼の死を心からいたんだのだそうだ。

・ブダペストに温泉施設がたくさんあるのはオスマン・トルコの置き土産。

・ナチスドイツはユダヤ人音楽家の作品の演奏を禁じた。シュトラウスもユダヤの血を引いていたということを、ナチスはつきとめ、ゲッペルスにもその報告は行ったのだけれど、その事実は封印された。シュトラウスの音楽を否定することはナチスにさえできなかった。

・ウィーン・フィルは国立歌劇場(シュタッツオーパー)のオーケストラのメンバーの中から選ばれる。歌劇場での演奏だけでも年に300回あるから、ウィーン・フィルとしての活動は著しく制限される。定期演奏会の回数が非常に少なく、しかも日曜の昼間だという理由はここにある。

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# by foggykaoru | 2010-12-13 20:12 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(4)

インドでわしも考えた

椎名誠の代表作のひとつ。
今さらインドでいろいろ見聞きして考えたという本を読むまでもないような気がしていたのだけれど。

でも「今さら」で片づけなくてよかった。
面白い。
今さらなので想定内の面白さなのだけれど、それでも読ませるのが椎名氏の腕前なのだろう。

インド人は牛を粗大ゴミみたいに見ているのだそうだ。
神聖だからと言って「あがめたてまつっている」という雰囲気は皆無。
乳が出なくなっても肉牛として食べるわけにもいかず、捨ててしまう、つまり「野良牛」にしてしまう。
牛のほうは、老いさらばえて死ぬのを待つだけ。
まるでカルカッタの道端の年老いた貧民みたいだ。。。

あとがきは妹尾河童氏。
インドに行くときには「旅のキイ」を準備していけと。
妹尾氏の場合は「インドの紙幣」、椎名氏の場合は「3メートル空中浮遊するヨガ行者」だった。(行者には会えなかったけど)

イギリスの場合、私のキイは「ランサム」だ。
さもなければ「シャーロック・ホームズ」とか。
(実はあんまりよく知らないのだけれど)「アーサー王」とか口走ってみることもできる。
フランスも「ブルターニュのケルト」とか、「路地裏めぐり」とか、すぐに思いつく。
でも、インドはねえ・・・。

第一、私はいったいいつになったらインドに行けるのだろう?
「いつだって行けるじゃないか」と突っ込まれそうだけれど、季節とか、健康状態とか、いろいろあるのだ。
椎名氏のように、気温46度の中を旅する気にはなれない。体力もない。

でも、もしも行くことになったら、早急にキイをさがすことにしよう(爆) 

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# by foggykaoru | 2010-12-10 21:21 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(10)

虞美人草

で、友人お薦めの漱石原作のこの小説。

普通(今の眼で見て普通)の文体と、漢文調の文体が交互に出てきて、漢文調のところは、うーんめんどくさいなーなんとかしてよという気分になる私は、日本語の素養がぜんぜん足りませぬ。こんなことじゃ日本語は亡びますね。水村さんが嘆くのももっともだ。

あらすじは高校の文学史で習っているから、おおこうなるのかびっくり!という展開にはならないのだけれど、面白く読ませるのはやっぱり文豪の腕の確かさなのか?
正直、100年前の日本に異文化を感じて楽しんでいるような気がする。
特に男女関係。この程度のことで思い詰めるなよって。

小説の中でも英国の悪口を言ってる漱石、なんだかカワイイ。

確か漱石は、後年この作品を忌み嫌ったと教わったような。
その気持ちはわかる。肩に力が入りすぎているし、こんなにテキトーに読んだ私にすら、欠点がわかるし。
でも面白かったです。「三四郎」のほうが好きだけど。

# by foggykaoru | 2010-12-08 21:30 | 普通の小説 | Trackback | Comments(6)