皿の中に、イタリア

内田洋子のイタリア・エッセイ集。

読んでから1か月ぐらいたってしまったので、ほとんど覚えていないのだけれど、「久しぶりにいい本に出会えた」と思ったことだけは覚えている。

今まで読んだ本よりも、一篇が短いような。
タイトルどおり、食べ物に関わるお話でまとめられているので、美味しそうで楽しい。
けど、内田さんのエッセイは楽しくても、能天気ではない。人生の悲哀がある。そこが味わい深いゆえん。

今、これを書きながら、ぱらぱらめくってみているのだけれど、また読んでみよう。

ヨーロッパ好きにはお薦め。
イタリア好きには超お薦め。
イタリア好きでなくても、読んだらイタリアに対する興味が湧くかも。
とにかく、地方によってこんなに違うのか!と驚いてしまう。
イタリアだけじゃなく、今カタルーニャ独立問題で揺れているスペインあたりは、地方ごとの違いが大きいのだろうな。



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# by foggykaoru | 2017-10-07 19:39 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

その手をにぎりたい

柚木麻子の小説。

時代はバブル期。
主人公の女性は銀座の超一流の寿司屋に通い詰めながら、仕事にまい進する。
そしてバブルは終焉する。

ちょっとほろ苦いところが、今まで読んだ柚木さんの小説とは違う。
で、ちょっとほろ苦いせいか、これは文庫化されていないみたい。(たぶんね。確認したわけじゃない)
で、ちょっとほろ苦いところが、わりと気に入ったのでした。

でも、柚木さんの小説はもういいかな
とも思いました。




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# by foggykaoru | 2017-10-04 23:02 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

もしも紫式部が大企業のOLだったら

マンガです。
著者は井上ミノルという人。

自分では買わないけど、図書館で見つけたので。

私は、源氏物語の登場人物をマンガで解説してる本と勘違いしたのだけど、これはあくまでも紫式部とか、清少納言とか、和泉式部とか、藤原道長とか、平安時代の実在の人物がどんな人だったのか、、、という話だったのでした。

けっこう面白かったです。
もう忘れちゃったけど。

高校時代にこういう本があったら、もうちょっと日本の古典に興味を持ったかしら。



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# by foggykaoru | 2017-10-02 20:12 | マンガ | Trackback | Comments(0)

眉山

眉山とは徳島にある山だそうです。
徳島生まれの女性が主人公で、彼女の目を通して、その母親の死に様、そして生き様を描いています。

この母親がなんとも魅力的。女傑。

死をテーマにしたさだまさしの小説としては「アントキノイノチ」というのがある。
そしてこの作品。

人の死に関わる、大きな出来事が、さださんの周囲にあったのだろうと思ってしまった。

死を扱っているけれど、重くはありません。
さらさら読めます。
興味があったら、気軽に読んでみてください。

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# by foggykaoru | 2017-09-25 20:32 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

あまからカルテット

柚木麻子の軽~い小説。
女子校時代の仲良しグループが、大人になっても助け合って幸せをつかむ・・・的なお話。
暇つぶしによさそうだと思って読んだのだけれど、いくら暇つぶしでも、ここまで軽くなくてよかった。
同じ作者の「ランチのアッコちゃん」、あれのほうがずっと面白い。

でも、女子校育ちの人なら、きっと私よりもずっと楽しめるはず。

正直、この本に出てくる女友達の世界は、共学育ちの私にとっては異世界だったのでした。



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# by foggykaoru | 2017-09-21 20:21 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

シベリア追跡

椎名誠の旅もの。
彼の旅は多くの場合、テレビ等の企画がらみだが、これもそのひとつ。
江戸時代にアラスカに漂着し、ユーラシア大陸に戻ってからロシアを横断し、エカテリーナ女帝に謁見したあげく、やっとの思いで帰国を果たした大黒屋光太夫の足跡をたどる。

椎名誠の本はお気楽路線であるが、この本はちょっと真面目。
なにしろ旅がつらい。
凄まじい風の吹きすさぶアラスカの離島。
そして、今のロシアじゃなくて、ソ連。
ゴルバチョフ時代なのだから、それ以前よりはマシなのだろうけれど、今のシベリアと比べると、非常に敷居の高いソ連。
そこに、極寒の時期に滞在する。
なにしろ光太夫の体験にならわなければならないのだから。

シベリア鉄道の北に、第二シベリア鉄道と呼ばれる鉄道が走っていることは知っていた。(シベリア旅行のとき、そちらに行く列車を見た)
その沿線は永久凍土地帯なのだけれど、、、
いやーーーー  
人間が住むところじゃないよ。

行っちゃったはいいものの、飛行機が飛ばなくていつ戻れるかわからない、それもサービス不在のソ連で。
という苦労をしたあとで訪れるイルクーツクが、ほんっとに鄙にもまれないいところだということがよくわかる。

椎名さんたちテレビクルーは、そののち、夏にもソ連を訪れるけれど、なんと冬のほうがいいんですと。氷に閉ざされて美しいから。


なにしろ古い話だから、どなたにもお薦め、とは言わない。
私には非常に面白かった。シベリア鉄道の旅をして、そこそこ土地柄を知っていることが大きい。
というわけで、あの旅に誘ってくれた友人には、自信を持って強くお薦めしたい。




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# by foggykaoru | 2017-09-20 07:07 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

東南アジア 全鉄道制覇の旅

副題は「タイ・ミャンマー迷走編」
著者はバックパッカーの大御所・下川裕治氏。

バックパッカーに超超超お薦めです。
別に「テツ」でなくても大丈夫。(現に私はそうじゃない。)

東南アジアの鉄道なら8割がた乗っている、という自負のある下川氏。
じゃあ、もうちょっとで制覇できるぞ、と思ってやり始めたら・・・

もうたいへん。

後悔の連続。

まず、タイ。
今のバンコクから想像しちゃいけない。
バンコクはタイの中でも例外なのです。
タイ全土に漂うのは、あいかわらず、ゆるーーーーーい 田舎の雰囲気。
で、時刻表はぜんぜんあてにならない。
時間があてにならない、というレベルではないのである。
(もちろん、時間はあてにならないのだ)
田舎には時刻表には載っていない列車がざらにある。
下川氏の考えでは「タイ人は、面倒くさいと省略するから」

!!!!!

で、おつぎがミャンマー。
この国の鉄道が相当ヒドイというのは、下川氏の他の本でも読んだけど、、、

ほんとにヒドイ。

整備されていないし、地元の人でさえ、どこをどう走っているのか、よくわからなかったりする。
聞いても、人によって答えが違ったり。

どちらの国も、移動手段として、バスのほうがメインになってしまって、鉄道はまあ「どーでもいー」存在に成り果てているということなんだけど。

それにしても
下川さん、ほんとうにお身体大切に。

そして、私たち読者のために「トホホ」な旅を続けてください。









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# by foggykaoru | 2017-09-09 14:03 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

パリ仕込みお料理ノート

石井好子の料理エッセイ。

この人の本は古いので、刊行当時は新鮮だった料理も、今の日本人にとってはもはやおなじみだったりする。

で、今の私にとって新鮮だったのは、食べ物関係よりも、往年のシャンソン歌手の逸話。
「ラ・メール」で有名なシャルル・トレネが、実はとっても嫌な人だったとか・・・。

どうでもいい話ですがね。

しかも、こんな話が通じる人は、あんまりいない。
私の同年代にも古すぎる話。
私は、父が愛聴していたNHK・FMの「午後のシャンソン」(by葦原英了)を、なんとなく聴いていたからこそ、わかるんです。

もしも父が存命だったら、貸してあげたい本でした。






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# by foggykaoru | 2017-08-29 21:11 | エッセイ | Trackback | Comments(0)