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皿の中に、イタリア

内田洋子のイタリア・エッセイ集。

読んでから1か月ぐらいたってしまったので、ほとんど覚えていないのだけれど、「久しぶりにいい本に出会えた」と思ったことだけは覚えている。

今まで読んだ本よりも、一篇が短いような。
タイトルどおり、食べ物に関わるお話でまとめられているので、美味しそうで楽しい。
けど、内田さんのエッセイは楽しくても、能天気ではない。人生の悲哀がある。そこが味わい深いゆえん。

今、これを書きながら、ぱらぱらめくってみているのだけれど、また読んでみよう。

ヨーロッパ好きにはお薦め。
イタリア好きには超お薦め。
イタリア好きでなくても、読んだらイタリアに対する興味が湧くかも。
とにかく、地方によってこんなに違うのか!と驚いてしまう。
イタリアだけじゃなく、今カタルーニャ独立問題で揺れているスペインあたりは、地方ごとの違いが大きいのだろうな。



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by foggykaoru | 2017-10-07 19:39 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

ミラノの太陽、シチリアの月

内田洋子がイタリアで知り合った人々。
「ジーノの家」の続編的作品である。
とても面白かった。

かつて、イタリアを旅したとき、こんなことを思った。
「光が強い。そのぶん、影が濃い」
真夏だったからってこともあるが(自爆)

この本を読んで、それを思い出した。

私がいちばん気に入ったのは「鉄道員オズワルド」
往年のイタリア名画に「鉄道員」というのがある。
未見だけど、きっとこんな味わいなんじゃないかな。

光が強くて、影が濃い。つまりギャップが大きい。
それはイタリアの人々のキャラの濃さによるところが大きいけれど、それだけではない。
イタリアにおける、いわゆる南北格差。
ヨーロッパに実はまだまだ色濃く残る階級の違い。

思わず、以前読んだ「ジーノの家」を読み返してみたら、意外なことに、「ジーノ」はあまり面白いと思えなかった。そのぐらい、今回のこの本が面白いということなのでしょう。



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by foggykaoru | 2017-07-17 07:48 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

ポール・アダム作。
イタリアのクレモナ在住のヴァイオリン職人ジャンニを主人公とするシリーズの第二弾。
(第一弾はこちら

天才演奏家とはパガニーニのこと。

思い切り歴史ものです。
どこまでが史実なのかはわかりませんが、パガニーニがナポレオンと同時代の人であることとか、ナポレオンの兄弟姉妹たちがどこでどんな暮らしをしていたか、、というあたりは史実なのでしょう。
そのあたり、西洋史好きな私にとっては実にツボでした。
推理とか、事件解決は後付みたいな感じで、内田康夫の浅見光彦シリーズを思い出してしまいました。
もっとも、主人公ジャンニはおじいちゃんですけど。




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by foggykaoru | 2017-04-03 22:08 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン職人の探求と推理

レビューを頼りにユーズドをネットで購入。
クレモナを舞台とした推理小説。
作者はポール・アダムという人。

ヴァイオリンの名器にまつわる殺人事件を、ヴァイオリン職人が追う。

最近読んだ推理小説の中ではかなり上位にくる。
なにしろ読み終わってすぐに読み直したくらい。
ネタばれしてるのに・・・
何よりもイタリアのムード(作者はイギリス人だけど)がいい。

それとヴァイオリンという楽器の持つ魅力。
なあんかセクシーですよね。
造形的にセクシー。
それをああいう形で演奏するというのもセクシー。
コレクションしたくなる人がいるのもわかる気がする。
でも、最もセクシーなのは、音色だと思います。
肉声に近くて、しかも、肉声には不可能な音域を持つ。
だから、ただ飾ってるだけじゃダメよ。
弾ける人が羨ましいです。

脱線失礼。
で、この本。
推理自体は弱いかもね・・・
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by foggykaoru | 2016-06-07 22:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

あしたはアルプスを歩こう

古本屋で購入。
角田光代の旅日記。
「アルプスをトレッキングしましょう」というテレビの企画に乗って、トレッキングが何なのかも知らずにイタリアンアルプスにでかけてしまったお話。
いいよねえ有名人は。

全然アウトドア派でない角田さん(だからトレッキングも初耳だったわけだ)が、疲労困憊しながらトレッキングをするのだが、これが読ませる。

すごい山に登って、一息入れましょうというとき、イタリア人ガイドがエスプレッソを淹れてくれるんだと。
「それが文化だ、日本人もお茶ぐらいたてろ」と角田さん。
言えてるなあ。
そういうことを絶対にしないのが私だけど。
(重い荷物を持つのが嫌だから)

このガイド氏がとても魅力的。ひと言ひと言に含蓄がある。この人あってのこの本という感じすらする。

この本はけっこうお薦めです。薄くてあっと言う間によめます。
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by foggykaoru | 2016-05-19 21:12 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(2)

パーネ・アモーレ

「シモネッタ」こと、イタリア語通訳・田丸公美子が最初に書いたエッセイ集。

彼女の他のエッセイは読んだことがあるけれど、それよりも面白い。
ひじょーに面白い。

少なくとも語学に興味がある人には、絶対の自信をもってお薦めします。

彼女が通訳になったいきさつ。
時代を感じます。
私よりもちょっと前。
私は生まれるのが遅すぎた・・・
なあんてことはないです。
そもそも能力が違う。バイタリティも全然無いし。


先に読み始めた「散歩とカツ丼」がいまいちだったので、読み終わらないうちにこちらを読み始め、気づいたら一気に読み終わっていた。

やっぱりエッセイ集は、肌の合うエッセイストが一人で書いたものを読むべき。

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by foggykaoru | 2015-11-01 21:16 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

マリー・ルイーゼ

副題は「ナポレオンの皇妃からパルマ公国女王へ」
著者は塚本哲也という人。

世継ぎが欲しくてたまらなかったナポレオンが、年上の女房ジョゼフィーヌと無理矢理離婚して、ハプスブルク家の皇女をもらい、思惑通り息子が生まれたはいいけれど、そのあたりから運勢がどんどん下り坂になってしまった、、、という話は知っていた。
彼の息子がハプスブルク家に引き取られ、ライヒシュタット公と呼ばれたが、結核に侵され若死にした、ということも知っていた。確かこの本でライヒシュタット公の肖像画を見たんじゃなかったかな。なかなかの美形だった。

マリー・ルイーゼはナポレオンに対して薄情だった、と言われているのだけれど、この本は彼女にかなり同情的である。
蛇蝎のごとく嫌っていたナポレオンが、実際に会ってみたらとても魅力的だったから、彼女の気持ちも変わり、夫婦は仲睦まじかった、とか。
ナポレオンが落ち目になってウィーンに帰ったのは、父親の命令だからしかたなかったのだ、第一ナポレオンからの連絡も途絶えがちだったのだから、とか。

まあそういうことなんでしょう。
ナポレオンはきっと魅力的な人間だったんだろうし、十代で嫁に行かされた「もと深窓の令嬢」が、ほんの数年で亭主が没落してしまったら、亭主についていくよりも、父親の言うことを聞いて当然。

後半は息子であるライヒシュタット公とか、パルマが生んだ大作曲家ヴェルディとか、本題とはずれた話題が多いのだけれど、それぞれが興味深いので、文句は無い。
キャラ的にあまり強くないマリー・ルイーゼのことだけではネタ切れする、ということだろう。
まあ強いて文句を言うとしたら、タイトルを「マリー・ルイーゼの時代」とかにするべきだった、ということになろう。

そういえば、
スロベニアではナポレオンは救国の英雄だったんだっけ
などということを思い出しました。
ハプスブルク家の支配から、ほんのいっときだけれど、解放してくれたから。
スロベニアの首都リュブリャーナにはこんなものがあるんです。

ナポレオンのロシア遠征の下りは、直前に読んだ「ロシアについて」とかぶるところがあり、なかなかツボでした。

西洋近代史が好きな人にお薦めします。

ただし、文章がちょっと。推敲が足りない。
語句の順番を変えたほうがわかりやすいのにと思われる文がちらほら。
著者の塚本氏はもと新聞記者だというのに、どうして推敲しなかったんだろう?と思ったが、この本を書いたとき、氏は高齢でかなり身体が弱っていて、慣れないワープロでの執筆にかなり苦労したらしい。だから直しきれなかったのかも。

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by foggykaoru | 2015-04-30 22:02 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

目からハム

この本を読んだのは、たぶん1か月ぐらい前。
思い切り忘れてしまっているのですが、読んだ証拠として。

イタリア語通訳・田丸公美子によるエッセイ。

彼女の本としてはシモネッタの本能三昧イタリア紀行を読んだことがあるけれど、今回の本のほうが好き。あとがきでご本人が述べているように、わりと言語ネタが多くて、下ネタ系は控えめです。
だから、あんまり一般受けしないかも・・・?
と思ったけれど、熱帯雨林を確認したら、こっちのほうが★の数が多かった。

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by foggykaoru | 2014-06-24 20:03 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

望遠ニッポン見聞録

『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリによるエッセイ。
日伊比較文化論というか。

こういう本をあまり読んでいっだことがない人だったら、非常に面白く読むだろう。
私はけっこう読んでいるので、ちょっとと物足りなかった。
面白いんですけどね。

マンガ家は文章よりもマンガで表現するべきだと思いました。

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by foggykaoru | 2014-03-04 19:59 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

シモネッタの本能三昧イタリア紀行

シモネッタとはイタリア語通訳の田丸公美子さんのこと。命名者は故米原万理氏。

で、その名のとおり、シモネッタ(「ッ」をとるべし)というか、アモーレ満載です。
読んだとたん忘れちゃうんだけどね。っていうか、この本、たぶん2週間ぐらい前、「ヴィオラ・アルタ物語」より前に読んだはずなんだけれど、感想文を書くことすら忘れてしまっていた(苦笑)

つまらないわけではない。それどころか面白い。
でも、7割ぐらい書いたところでネタが尽きてしまって、しょうがないなあ、本当はこんなことまで書くつもりじゃなかったんだけど・・・的なエピソードが出てきたのでちょっとびっくり。
すごいな。これって往来で真っ裸になるようなもんだわ。
などと思ったりしたのでした。

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by foggykaoru | 2014-02-23 19:08 | エッセイ | Trackback | Comments(2)