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食客旅行

玉村豊男のエッセイ集。
内容はタイトルどおり、旅先の食。

1996年刊。もう20年も前。
だから古いのだけれど、今読んでも十分に楽しめる。
1篇が3ページ程度ととても短い。
並みのエッセイだったら、(私には)短すぎて不満を覚えるところだが、この本はそうならなかった。
つくづく文章がうまいんだなと感心しました。

ほんっとにたくさん旅行してます。羨ましい。
そして、ほんっとにいろんなものを食べてます。
そして、どれも美味しく食べている。
これだけ「味」に関する守備範囲が広い人も珍しいのでは。
それにつけても、胃が丈夫で羨ましい。

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とっくに絶版かと思ったら、今も版を重ねている。さすが。
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by foggykaoru | 2015-12-20 09:12 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

もっと秘境駅へ行こう!

牛山隆信著。表題からわかるとおり、「秘境駅へ行こう!」の第二弾。
第二弾は二番煎じであることが多いけれど、これは違う。
編集後記でも「これは二匹目のドジョウではない」と言い放っているだけのことはあります。
厳冬の北海道に道なき道を歩いて遭難しそうになる、というような話(←私はそういうのがけっこう好きよ)は出てこないけれど、1冊目が気にいった人は楽しめるはず。

ところで、あとがきを書いている原武士という大学の先生。
確かこの人は・・・と思って検索してみたら、やっぱりそうでした。
マンガ「さんてつ」に登場して、三陸鉄道の乗車券を1000枚購入した人。
そして、「鉄道は採算が取れないからと言って、バスに切り替えるのはNG」と言っていた人です。

マンガ「さんてつ」の感想文は書いてませんでしたが、昨年夏、「あまちゃん」巡礼の旅をする前、準備の一環として読んだのです。
三陸鉄道(「あまちゃん」では「きたてつ」)を応援する気分を盛り上げるのに最適でした。
「あまちゃん」のファンでなくても、震災の記憶(記録)として、興味深く読めるはず。


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by foggykaoru | 2015-12-10 21:34 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(2)

秘境駅へ行こう!

神保町に行ったついでに書泉グランデに立ち寄りまして。
この書店、前からオタクの匂いがたちこめているなあと思っていたんだけど、ますますすごくなってました。

私が行くのは「旅行」と「冒険」のフロア。
最初に行ったのが「旅行」のほう。
エレベーターを降りてギョギョギョ(さかなクンじゃないよ)

そこは90パーセント「テツ」の世界でした。
書店なのに、本以外のもの(鉄道関連のグッズとか)が山ほどある。
「地球の歩き方」も置いてあるけど、申し訳程度。そういうフツーの本は、フツーの書店のほうがよっぽど品揃えがいい。

そんな中で見つけたのがこの本。
高野秀行氏のお薦め本だったなあと思い出して買ってみました。

たかが日本の鉄道の駅。「秘境」たって大したことないでしょ。電車に乗ってりゃ行けるわけだし。
という私の予想は覆されました。

「電車に乗ってりゃ行ける」とは限らない。
通り過ぎちゃうんです。各駅停車が少ないから。
下車したら翌日まで電車が来ない、ということも。
周囲には旅館はおろか、人家すらない。
だから「駅寝」するしかない。

あと、駅に到達する道が無い駅がある、というのが衝撃でした。
車の通る道が無いのはもちろん、人のための道も無い。
きっと、もとはあったんですよね? 
誰も使わないからなくなった、ということですよね?

日本の鉄道を乗るだけで、こんな冒険ができるとは。
なにしろこの人、北海道の秘境駅にはわざわざ冬に行くんです。物好き~! 
でもその心意気がなんとも素敵。

でも私にはできないんだよね。
真冬の北海道はもちろんだけど、そもそも私は「駅寝」なんかできません。

でも、通りすぎるだけでもいいかも。
たとえばJR山田線。
去年、「あまちゃん」めぐりの旅を敢行したとき、盛岡~宮古をバスで行ったんです。だってそれが普通の行き方なんだもん。
あまちゃんツアー、もう1回やろうかな。山田線に乗るために(!)

あと、飯田線にも乗ってみたいかも。

私は海外旅行で公共の交通機関に乗ってのろのろと移動するのが好きなのです。だから、「乗り鉄」的な体質はあるんだろうなと、新たな自覚(?)みたいなものが生まれました(苦笑)


牛山隆信著。
ネタがすごいだけじゃなくて、文章が上手。
続編の「もっと秘境駅へ行こう!」も読みたくなった。

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by foggykaoru | 2015-11-23 22:31 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(4)

インパラは転ばない

池澤夏樹著。

旅に関連したエッセイなのだけれど、旅先でのエピソードばかりではない
・・・と思う。
例によって、読み終えてから1週間ぐらいたっているので、あまり覚えていないのです(涙)
でも、どれにも彼の旅人としての視点が感じられて、そこが私は気に入りました。

ネタ的には古いものが多い(1995年刊だからしょうがない)のだけれど、それよりも残念だったのは、1篇が3ページと短すぎたこと。
私としては、せめて各駅停車1駅の間はもってほしいのです。

表題作がとても印象的。
すぐに忘れてしまう私ですら、まだ覚えている。
興味がある方はどうぞお読みください。

ユーズドでしか入手できませんけど。
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by foggykaoru | 2015-11-18 20:40 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行--ジャングル編

サイバラこと西原理恵子のマンガ+勝谷誠彦の文章、という体裁の旅行記?

ブック○フで108円だったので、半身浴のおともにちょうどいいと思って買ったんだけど、サイバラのマンガの文庫化は、アラカンの私の目にはキツすぎまして。
ので、読むために100均で虫眼鏡を購入したのでした(苦笑)

この2人+アルファの面々が、アマゾンに行ってだらだらと釣りをするのであります。

期待したほどぶっとんでいなかったなあ。
旅行記というものをあまり読んでない人には新鮮なのかも。

このシリーズはもう読まなくていいかも。
虫眼鏡は・・・まだこれからもいろいろ使うことがあるでしょう(自爆)

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by foggykaoru | 2015-11-13 21:49 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旅の流儀

玉村豊男のエッセイ。
旅そのものの話が中心ではあるけれど、人生振り返ってみました的。
そりゃしょうがない。
彼も老境に入って、今や農業メインの生活をしてるんですから。

もとバックパッカーなのに、旅先では下着を洗濯しないというのが意外だった(苦笑)

どうってことないのですが、うまいなあと感心しました。
野球で言えば、シュアなバッティングで、バントも確実に決める2番打者。巨人の土井ですな(古っ!)
電車の中でちびちび読むのにぴったりでした。

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今日の午後から旅に出ます。
でも下手をすると成田で足止めになるかも・・・
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by foggykaoru | 2015-08-07 10:00 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

ニッポン発見記

ドイツ文学者である池内紀の旅エッセイ。
タイトルどおり、旅するのはドイツではなくてニッポン。

16の旅のうち、私が名前を知っている行先は函館と新島(&式根島)、越後高田くらい。
あとは知らない。かなりマイナーなところを狙ってる。

椎名誠の旅エッセイを思い出した。
シーナ氏はほとんど薀蓄がないんだけど、池内氏は薀蓄の塊。非常に知的。
だけどなんとなく似てるのが不思議。

ぶっちゃけ、池内氏の旅エッセイだったら、ドイツ関係のほうが好きです。これは私の個人的趣味によるところが大きいと思う。なにしろ私は海外好きだから。

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by foggykaoru | 2015-07-13 21:27 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

モンゴル紀行

司馬遼太郎「街道をゆく」の第五弾。
1978年、つまりソ連健在なりし頃のお話。
日本→ハバロフスク→イルクーツク→ようやくウランバートル という旅程で、当時のソ連が聞きしに勝るストレスフルな国だということがよくわかる。
誰かさん(←もう忘れてる)が「ソ連は今残っている唯一の外国」と言ったんだそうだ。つまり、他の国とぜんぜん違うということ。

違ううちに行ってみたほうが、辛くても興味深かっただろうと思うと、何か損した気がしないでもない・・・と思ってしまう、性懲りの無い私。

ソ連がそんな国になってしまった要因の一つとして、モンゴルの騎馬民族があるかも、と司馬さんは言う。
なんでも、ロシアが国の体をなす以前に、モンゴル騎馬民族がやってきた。
モンゴルはロシアの民をは徹底的に搾取し、「タタールのくびき」という表現を残した。
そして、ロシア人は「国というのはそういうもの」と刷り込まれてしまった。
これがソ連という国家にも脈々と続いているのかも、と司馬さんは思ったのである。

多民族を徹底的に抑圧したモンゴルだけれど、騎馬民族のおおらかさというものがあった。
だから社会主義国家となったモンゴルは、ソ連とは違って、人々にとって居心地の良い、ゆるやかさのある国になった、とか。

司馬さんは数学ができなくても入れた大阪外国語学校蒙古語学科で学んだ。ろくすっぽ教材の無い状態だったので、学生が自分たちで辞書を作ったんですって。印刷会社にもわたりをつけて。単語集に毛が生えた程度だったらしいけれど。元気でいいなあ。
モンゴル語は言語学的に、けっこう日本語に近いらしい。それがキリル文字を採用しちゃったんだ・・・うーむ。

馬乳酒ばかり飲むのは、それが乾燥した地域では、水分をとる手っ取り早い方法だから。
そんな気候風土が私の身体に合うとはとても思えないけれど、やっぱり1度は行ってみたい。

古い本だけど、ちゃんと増刷されている。さすが司馬遼太郎。
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by foggykaoru | 2015-05-31 07:34 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(2)

わが青春のハプスブルク

副題は「皇妃エリザベートとその時代」
「マリー・ルイーゼ」の著者・塚本哲也による歴史エッセイ。タイトルどおり、自らの青春時代も回顧してます。

塚本さんの本は読みやすいです。
ただ、このお方、「ブリリアント」という言葉が妙にお好きなんですよね・・・
「マリー・ルイーゼ」とかぶるところがもちろんあるけれど、思ったほどではありませんでした。
西洋史に興味がある人にはお薦めします。

シューベルトの生涯あたり、ウィーンに行ったときに彼の家を訪ねているので、興味倍増。
(その旅行記はメインサイトの「旅日記」の中の「のだめカンタービレの旅」に掲載してあります)

話題は現在のオーストリアとかハンガリー、チェコあたりだけではなく、ハプスブルク支配地域全体に及ぶので、イタリアやイタリア人の話題も出てくる。ヴィスコンティとか。
現在の国境で論じてはいけないんだな、という、当たり前のことを今更ながらに感じました。

実はハプスブルク文化圏の内陸部の街並みはそれほどツボでない私。
(あまり路地裏が無いので、路地裏フェチには物足りないのです。私のイチオシは地中海沿岸の路地裏)
でもザルツブルクとその周辺の自然の美しさを思い出し、今度はインスブルックに行きたいと思いました。

今までオーストリア関連の記事のタグを無理矢理「東欧」としていたのですが、やっぱりこれは単独タグが必要。「オーストリア」か「中欧」? うーん・・・

そうだ、「ハプスブルク」にしよう!

この本は・・・あらら、ユーズドでしか購入できないのでした。
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by foggykaoru | 2015-05-16 08:20 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(4)

ガンジス川でバタフライ

たかのてるこという人の旅行記。
この人の本はわりとよく目にするので、気にかけていた。

旅を始める前の彼女は、ものすごい怖がりだったという。
でもこんな自分じゃダメだ!と思い切った。
旅好きの兄がいたというのも大きい。

思い切ったらいきなりノープランの旅なんだから。
信じられん。

もっとも、彼女には大きな武器があった。
それは大阪のお笑いのノリ。
羨ましいなあ。そういうのを持ち合わせている人って。

旅をしているうちに、「一期一会」ということを強く感じるようになり、、、
うんうんそうだよね。
大阪のお笑いのノリがなくて、彼女ほど多くの出会いに恵まれていない私ですらそう思う。
でも、一期一会は旅先だけのことではない
人生すべて、日常生活すべて、一期一会なんだよ
と思いながら読んでいたら、彼女もやがてそう思うようになる。

ガンジス川でバタフライをしてもお腹を壊さなかった彼女は、この後、世界を旅するようになるわけで、本も何冊か出している。
読もうかな。
この本、とっても面白かったし。

でも、1回読んだらもう2度と読み直せない本なんです。
私はけっこう読み返すんです。
全部読み直すことはあまりないけれど、パラパラめくってエピソードの一つか二つを読み返すことはしょっちゅう。
でもこの本はそれすらできない。
読んで、笑って、読み終わって、本をとじたらもうおしまい、という本なのでした。

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by foggykaoru | 2015-05-05 07:05 | ルポ・ノンフィクション | Trackback(1) | Comments(0)