タグ:日本の小説・文学 ( 151 ) タグの人気記事

オーブランの少女

以前読んでいたく感心した「戦場のコックたち」を書いた深緑野分のデビュー短編集。

舞台はフランス、イギリス、アメリカ、日本、そしてどこか北の国。

表題作はカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」に似たイメージ。悪くないけど、グロい。

上手なんだけど、読み返す気にはなれないな。
唯一、北の国の物語だけはちょっとだけ読み返した。
これもグロいというか、あくどい感じなんだけど、一種のファンタジーなので、息抜きができた。

お薦めするのは断然「戦場のコックたち」のほうです。

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by foggykaoru | 2018-01-17 19:34 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

卵の緒

瀬尾まいこ作。
「卵の緒」と「7's blood」という小品が収録されている文庫。

前者はこの作家のデビュー作なのだそうだ。
どちらも、この人ならではの(というほど読んでいないんだけど)ほっこりする作品。
軽い味わいだけど、「人と人のつながり」を考えさせてくれる。

瀬尾さんの作品は、1つ読んだらぜひ他の作品も読みたいと思うほどの吸引力は(私にとっては)無いんだけれど、多くの愛読者を得ているのには納得です。



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by foggykaoru | 2018-01-10 20:10 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

夏の名残りの薔薇

「名残りの薔薇」という表現をはじめて知ったのは、アン・シリーズ。たぶん「アンの夢の家」じゃなかったかな?

今をときめく恩田陸の小説。
蜜蜂とナントカというのが、なんとか賞をとったんでしたよね?
というくらい、不案内な私ですが、古本屋で見つけたので、読んでみることにしました。

びっくりでした。
ミステリーを期待して読んだら、いやいや。
謎解きなんかじゃない。できない。何が本当なのかさっぱりわからないし。

だからタグは「ファンタジー」としておきます。

いろいろいわく因縁のある人々が古い山奥のホテルに集うという舞台設定がとっても好みです。
面白いことは面白かったんですが、普通の謎解きのほうが私は好きです。








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by foggykaoru | 2018-01-07 20:33 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

我が名はエリザベス

著者は入江曜子。
副題は「満州国皇帝の妻の生涯」

ずいぶん前から存在だけは知っていて、ずっと気になっていた本。
なにしろ映画「ラスト・エンペラー」を観てますから。
しかもその後、愛新覚羅溥儀の英国人家庭教師ジョンストンの書いた「紫禁城の黄昏」も読んでますから。

あの人の妻なんだから、ろくな目にあわないんだよね、キツイよね・・・と思って、古本屋で見つけて手にとってはまた棚に返して・・・を繰り返していたのだけれど、落ち着いて本を読む時間がとれそうだったので、思い切って購入。

「ノンフィクションノベル」という、意味不明なキャッチコピーがついている。
一人称で書かれているから明らかに小説。でも、ノンフィクションっぽい。
新田次郎文学賞を受賞したというのは納得です。彼もノンフィクション的な小説をたくさん書いた人だから。

主人公はフランス租界で西洋文化に染まって育つ。
そんな少女が清国(の元)皇帝の后になるのだ。耐えられるはずがない。
きっと纏足もしてないはず。それに関しては何も記述が無いんだけど。

予想どおり、主人公にとって、不幸なことばかりが起こる。
予想どおり、アヘン中毒になる。
そして、野垂れ死に。

予想どおり、キツかった。
でも、なかなか面白かった。一気読みでした。

そして、
映画「ラスト・エンペラー」はとても面白かったけれど、かなりきれいごとだったんだなとこの本を読んで感じました。
「紫禁城の黄昏」も、真実の一部しか書かれていないんだろうなと思いました。
もっとも、すべての真実を知るなんてことは、なかなかできることじゃない、たぶん不可能なのだろう・・・
などと、いろいろなことを思ったのでした。







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by foggykaoru | 2018-01-05 22:39 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

双頭の船

池澤夏樹のファンタジー小説。
東日本大震災にインスパイアされて書いたそうだ。

何やら天災が起こった。
そこにボランティアを載せた船がやってきて、そのうちに被災者も乗ってきて・・・
ノアの方舟っぽかったり、ひょっこりひょうたん島っぽかったり。
よくわかんない作品でした。



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by foggykaoru | 2017-12-29 21:53 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

目まいのする散歩

武田泰淳のエッセイ。
この人については「ひかりごけ」という小説を書いたということと、奥さんが武田百合子という人だということだけ知っていた。
古本屋で見つけて、裏表紙に野間文学賞受賞作と書いてあったから、ためしに読んでみた。

彼のかなり晩年のエッセイ。
なにしろ、すぐ目まいがするような体調なのです。

古き日本を訪ねるような感じ。
そんなにせっせと続きを読みたいという気分にはならなくて、読み始めてから終わるまでに1か月ぐらいかかった。
しかも、その途中ではさんだのが、白洲正子のエッセイだったりしたものだから、「ひとり昭和初期モード」に入ってしまったような。

いちばん最後に収録されているのが、ソ連旅行記。
これはこれで、最近読んだ椎名誠のシベリア旅行記とかぶるし。

で、一番興味を惹かれたのは奥さんである。
かなりぶっとんだ人だったようで。(そうい意味で白洲正子とかぶる)
彼女の本を読んでみたくなった。

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by foggykaoru | 2017-10-29 16:01 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

時をかける少女

「何を今さら」と言われそうな、筒井康隆のジュブナイル。

前に書いたかもしれないけれど、私がこの作品を知ったのは、NHKの少年ドラマ「タイムトラベラー」を通じてです。
前に書いたかもしれないけれど、主人公の芳山信子役を演じていた島田淳子と、小学校の(クラスは違うけど)同学年で(あー年がバレる)、ある日(たぶん初回か2回目くらい)たまたまドラマを観たら、「うっそー! 淳子ちゃんだ」とびっくりして、そのまま最終回まで見続けたということで。

で、原作を読んだことがあるのかどうか、わからないので、今回読んでみたわけです。

記憶に残っているドラマどおりの印象で、新たな発見は特にありませんでした。

この作品、書かれたのは1960年代なんですね。ドラマ化は70年代だけど。
古き良き時代の匂いがしました。
昭和。

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by foggykaoru | 2017-10-23 21:36 | 児童書関連 | Trackback | Comments(0)

薬石としての本たち

著者は南木佳士。
ずっと勤務医と作家の二足の草鞋を履き続けてきた南木さんだが、この本は定年退職後に書かれたもの。
作家一本になって、雰囲気が少し変わった。
元気になった感じ。余裕が出たのだろう。

この本は小説ではなく、エッセイだが、各エピソードごとに南木さんの愛読書が紹介されている。本の紹介がメインではないけれど。
全体的にかなり難しげな本ばかりで(哲学書とか)、気軽に手を伸ばせないのが残念。

一つだけ、これなら読んでみようかなと思ったのが、佐久総合病院のもと院長・若月俊一の「村で病気とたたかう」
でも、全部読むかはわからない。

なんせ、酒の席で若月院長にからんだ南木さんが
「あの本で面白いのは最初の2ぺージだけだ」
とほざいたら、
「真面目に書いたのはあそこだけだから」
と返されたんだそうだ。

図書館にあったら、とりあえず2ぺージだけは読んでみよう。






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by foggykaoru | 2017-10-14 06:41 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

その手をにぎりたい

柚木麻子の小説。

時代はバブル期。
主人公の女性は銀座の超一流の寿司屋に通い詰めながら、仕事にまい進する。
そしてバブルは終焉する。

ちょっとほろ苦いところが、今まで読んだ柚木さんの小説とは違う。
で、ちょっとほろ苦いせいか、これは文庫化されていないみたい。(たぶんね。確認したわけじゃない)
で、ちょっとほろ苦いところが、わりと気に入ったのでした。

でも、柚木さんの小説はもういいかな
とも思いました。




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by foggykaoru | 2017-10-04 23:02 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

眉山

眉山とは徳島にある山だそうです。
徳島生まれの女性が主人公で、彼女の目を通して、その母親の死に様、そして生き様を描いています。

この母親がなんとも魅力的。女傑。

死をテーマにしたさだまさしの小説としては「アントキノイノチ」というのがある。
そしてこの作品。

人の死に関わる、大きな出来事が、さださんの周囲にあったのだろうと思ってしまった。

死を扱っているけれど、重くはありません。
さらさら読めます。
興味があったら、気軽に読んでみてください。

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by foggykaoru | 2017-09-25 20:32 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)