タグ:日本の小説・文学 ( 140 ) タグの人気記事

談志が死んだ

たった今、BSで談志の番組をやってました。
というわけで、ちょっと前に読んであったのに感想文をずっとサボっていたこの本のご紹介。

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正月の「赤めだか」以来、談志関連の本に興味が湧いて、珍しく新刊を購入。

書いたのは談志の弟子である立川談四楼という人。
談志の晩年、そしてその死にまつわるエピソードをちりばめた、ノンフィクションというか、エッセイというか。
「解説」を書いた杉江という書評家は「これはまさしく小説だ」と言ってるんだけどね。

ネタ自体が面白いのはもちろんだけど、達者な文章で読ませます。

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今観たテレビ、この本を読んであったので、興味倍増でした。
談志が弟子たちに別れを告げにきた、行きつけのバーとか、映像で観られるところがテレビの強み。
伝説となった「芝浜」もちょっぴりだけ観られました。

彼の弟子である志の輔や談春、志らくの落語、見に行ってみたいです。
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by foggykaoru | 2016-05-12 21:12 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(2)

人情裏長屋

新潮文庫刊。実家の本棚で見つけた。

山本周五郎の短編集。
題名どおり、市井の人々の織りなす人情話。
落語を聞いている気分になる。
内容もさることながら、古めかしい言葉遣いが味わい深い。現代の作家には書けない文章である。

「半身浴のおとも」として、毎日1つずつ読むのにちょうどよかった。
これを機会に山本周五郎の他の作品も読んでみたい、とまでは思わなかったが。
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by foggykaoru | 2016-04-10 07:35 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

書店ガール

著者は碧野圭という人。

主人公は吉祥寺の大型書店に勤務する女性。
実はこの本、吉祥寺の古本屋で見つけまして。だからつい買ってしまった(苦笑)

裏表紙にある「お仕事エンターテインメント」という言葉そのもの。
あっという間に読めてしまう、とっても軽い小説です。

人間模様の描き方があまりにも通俗的なんだけど、書店経営の苦しさ描かれてるところはマル。

ついついネット、特に熱帯雨林を利用してしまう私ですが、あそこって日本に税金払っていないんですってね。
どうせ新刊買うなら、日本経済のために、熱帯雨林はやめて(楽天ブックスのほうがまだマシ)、なるべくリアル書店で買おうと思い始めてる今日この頃。

なので、熱帯雨林にリンク貼るのもやめます。
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by foggykaoru | 2016-03-29 23:43 | 普通の小説 | Trackback | Comments(6)

ビブリア古書堂の事件手帖4

ヒロインが好みじゃないんだよね
と言いつつ、古本屋で見つけるとつい買って読んでしまうこのシリーズ。

この巻の副題は「栞子さんと二つの顔」
江戸川乱歩の本にからむお話です。
(今までの短編集とは違って)長編で、今までになく面白かった。
長編だからなのかな?

5も(古本屋で見つけたら)きっと読むだろう。

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by foggykaoru | 2016-03-11 20:50 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

木暮荘物語

三浦しをんの小説。
木暮荘というおんぼろアパートの住人たちの人間模様。
「性」がメインテーマだったのにはちょっと驚いた。

今まで読んだ彼女の小説は、どれも5段階の3.8~4ぐらい。
そこそこ面白いけれど、5はつかないのです。
この作品もそう。
間違いなく面白い。読みやすいし、味わいもある。
でも、なーんとなくちょっぴり物足りない。
(「風が強く吹いている」は、たぶん物足りなくない作品なのだと思う。でも私は、その直前に「一瞬の風になれ」を読んでしまったので、二番煎じみたいに感じてしまったのだと思っている)


「舟を編む」では「えーっ、ここはすっとばし?」と思った。
今回は「えーっ、この人はこの後どうなるの?」

あと、結末がちょっと意外です。
そっちにワープして終わるんかい、という感じ。
(悪いわけじゃないけど)

彼女は「小説家」というより、「エッセイスト」なんじゃないかな。

今まで読んだ彼女の本の中で、私のイチオシは「あやつられ文楽鑑賞」です。
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by foggykaoru | 2016-02-23 21:09 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

昭和史のおんな

澤地久枝著。

とりあげられているのは
東郷青児と心中未遂事件を起こした女性
満州事変直後、軍人である夫の出陣前夜に自害した女性
息子に保険金をかけて殺した母とその娘
堕胎罪に問われ、女優生命を絶たれた女性
女優岡田嘉子のソ連行きに同行した杉本良吉の妻
医学生である夫が一人前になるまで支えて捨てられ、チフス菌入り饅頭を送りつけた女医
性研究にまい進する夫を支え続けた女性
著名な学者をその妻から略奪した女性

保険金殺人は昨今もあるけど、他の事件はまさに「昭和」な事件。
女性の問題は、結局のところ相手の男性の問題でもあるのだなと深く思った。

昔は心中事件が非常に多かったという。
なにしろ、いろいろ制約とか障害がある。
男性は30歳、女性は25歳になるまで、親の許可無くして結婚できなかったんだそうだ。

今とはぜんぜん違う。

今多いのは、親子間の殺人。


暗い話ばかりだけれど、興味深い。
澤地久枝のジャーナリスティックな筆致が冴えわたっています。
が、ユーズドでしか入手できません。
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by foggykaoru | 2016-02-06 09:03 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(2)

銀河のワールドカップ

川端裕人作。ワールドカップと言ったら、最近まではサッカーでした。ラグビーではなく。
で、この本は素直にサッカーです。

主人公は元Jリーガー。引退後サッカー指導者になったけれど、いろいろあって挫折して。
その彼が天才的なちびっこたちにめぐりあう。
その天才ぶりがすごい。荒唐無稽。
で、チームを率いて、勝ち進んで、、、という、ありそうな話。
でも、結末はある意味、意外。

私はサッカーはわからない。
ルールはわかります。でも、スペースがどうとか「2-3-3」とか、がわからない。
きっとそういうことがわかる人のほうが楽しめるはず。
でも、わからなくてもさらさら読んで楽しみました。
ヨットのことがわからなくてもランサムが楽しめるのと同じ(?!)

川端さんの本でイチオシは「川の名前」で、そちらはジュブナイル。間違いなく。

でも、この本は大人の本。第一、主人公が大人だし。
勘違いして読んじゃう子供もいそうです。


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by foggykaoru | 2016-01-05 22:26 | 普通の小説 | Trackback | Comments(4)

アントキノイノチ

さだまさしの小説。
今まで読んださだまさしの小説は、どれもけっこう面白かったので、私の中で彼は「はずさない作家」の地位を獲得している。

遺品整理業という職業の話。
「おくりびと」にイメージがかぶって、二番煎じ的なところもあったけれど、十分に楽しめました。
この小説も映画化されているそうだけど、「おくりびと」みたいな話題作にはならなかったようで。

すらすら読めました。
この前読んだ「シャネル」とは対照的。

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by foggykaoru | 2015-10-06 21:36 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

お嬢さん

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三島由紀夫の小説。

三島には興味があります。
大して読んでないけど。

最初の出会いは大学のとき、友人に勧められて読んだ「夏子の冒険」
夏子という良家のお嬢様を主人公とする他愛のないお話なのだけれど、とても面白かった。
そこらへんの平凡な作家も同じような筋書の小説は書けるだろうけれど、日本語力の裏付けがあると違うなあと感嘆した。

そして「潮騒」(「メロディー」はつかないよ)
素晴らしい。
私にとって恋愛小説(そんなに読んでないジャンルだけど)のイチオシ。

で、この作品。
題名からも推察されるように、「夏子」的な軽いお話。
昭和35年に雑誌「若い女性」に連載されたという。

私の小さい頃の臭いがする。
コーヒー1杯が30円。
で、公衆電話が10円。高い!!
など、当時の社会状況が懐かしいけれど、それはつまり、もはや古いということでもある。

主人公はなんの苦労もせずに生きているいいとこのお嬢さん。
適度に知的(でも中途半端)で、かつ、暇なので、いろいろどうでもいいことを考える。自意識過剰。
なんだこいつは・・・と思ってしまうけれど、人間、こういうことはある、と納得させる。つまり普遍的。古くならない。さすが。
一歩間違えたら(というのも変だけれど)純文学(の定義はよくわからんが)に十分なりうる作品なのだと思う。

というわけで三島はすごいと思います。

でも、女嫌いだよね・・・

褒めておきながら、王道の「金閣寺」とか「仮面の告白」を読む気はないんです。なんか重そうなんだもん。
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by foggykaoru | 2015-09-09 21:06 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

旅のラゴス

筒井康隆のファンタジー。一般的にはSFファンタジーと呼ばれているらしいけれど、SFが苦手な私が読める、普通のファンタジーです。ただし、お子様向きではない。

すらすら読めて、真ん中へんから先が読めたような気がしたけれど、予想とは違う展開になってよかった。なかなかのエンターテインメントです。

なぜ「ラゴスの旅」でなくて、「旅のラゴス」なのだろう?

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ところで、筒井康隆は数々の文学賞を受賞している。
以前読んだ「わたしのグランパ」が読売文学賞の授賞作品だと知り、なるほどと思った。
他の受賞作品も読んでみようかな。
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by foggykaoru | 2015-06-14 10:24 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(0)