タグ:東欧 ( 62 ) タグの人気記事

ベンチ

超多忙ゆえ、長らくご無沙汰しました。
少しは本も読んでたんですが、とりあえず軽く写真を1枚。

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モスクワで立ち寄った普通の公園にて。

1人がけのベンチって、珍しいなあと思って。


メインサイトにて、ちんたらアップしていた「誘われてロシアの縁(ふち)」、旅行記本編は完結しました。






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by foggykaoru | 2017-06-18 10:26 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

ソフィアの白いばら

八百板洋子という人の、ブルガリア留学記。
古本屋で見つけて買ってしまったのは、ブルガリア旅行の思い出があるからこそ。

でも、私が行ったのは、ソ連邦崩壊後。

八百板さんが行ったのは冷戦まっただ中の1970年。全然時代が違う。

出会う留学生は共産圏出身者が中心。
学生たちはみな、自国のイデオロギーを背負って生きている。それが実に新鮮。
冷戦とは、そういうことだったんだな。

ベトナム戦争も終わっていない。
ベトナム人留学生たちにとってアメリカを支援する日本は敵。だからどうしても関係がぎくしゃくしがち。

数年前、2度にわたって無頓着にベトナム旅行に行ったけど、そういう歴史もあったんだなあ。(その後、もう1回行ったんだっけ)
ベトナム戦争のことは十分に念頭に合った。リアルタイムで知っていたし。でも、日本も関わっていたということについて、あまり意識していなかった。日本語を一生懸命勉強している女子大生のお宅で歓待されたりして、能天気に旅を楽しんだのだった。

当時、ブルガリアに留学する(できる)日本人というのは、特別な立場だった、、ということが、あとのほうになって明かされる。
八百板さんが抱えている病気のことも。
こういう構成はちょっと変わっているけれど、そういうことは、本当はできれば明かしたくなかったんだろう。

八百板さんは、後にブルガリア語翻訳者になったそうだけれど、なんとなく文章を書きなれていないような。独特の味わいがある、という言い方もできないことはないのだけれど。

福音館文庫なので、なんとなく青少年向き限定の本と思われてしまうかもしれません。
でも、大人が読んでも心が波立つ本でした。読んでよかったです。



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by foggykaoru | 2017-05-03 22:25 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(2)

リトアニア

すっかりご無沙汰です。

今年の夏の旅行の概略が決まりました。
なんと2バージョン用意してあります。一人旅用と二人旅用。
一人旅だったら、現地バスツアーを活用する旅になる。だからツアーの拠点になるそこそこ大きい町に泊まる。部屋はもちろんシングル。
二人旅だったら、レンタカーで周遊する。だから、車でしか行けない田舎の一軒家のツインに泊まる。
部屋のキャンセル料が発生するのは出発数日前なので安心です。


さて、写真は昨年、リトアニアの「ど」のつく田舎で見つけたSUSHI屋です。

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で、なんと数日前、リトアニア人留学生と話をするという非常にレアな機会がありまして。
「リトアニア旅行をした。行ったのはヴィリニュス、カウナス、シャウレイ・・・」
ここまでは「なるほど」という顔でしたが、
「・・・クライペダとニダ」
には目を丸くしてました。
普通は行かないもんね~ ふゆき、ありがとう!

「ストティス(stotis)=駅」という単語は一生忘れない
なあんて話もして盛り上がりました。
詳細はヴィリニュスのぺージへどうぞ↓
http://tabitora.3.pro.tok2.com/tabinikki/bel_lit_kali_rousse/bel_lit_kal_rousse_day3c.htm






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by foggykaoru | 2017-02-18 10:02 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

ミツコと七人の子供たち

著者はシュミット村木眞寿美という人。
「ミツコ」とはクーデンホーフ光子。
ハプスブルク家が君臨する落日のオーストリアの貴族に嫁いだ、あの人のことです。

なかなか興味深いです。
外交官クーデンホーフ伯爵の妻となった経緯、オーストリアに渡ってからの生活。
そして、早すぎる(そして謎の残る)夫の死。
さらに、この本の大きなポイントは、タイトルにあるとおり、「7人の子供たち」。
ハプスブルク家の時代が終わり、ナチス・ドイツが入ってくると、彼らの人生は大きく翻弄されます。
伯爵の子女がそんなことに・・・

「民族自決主義」を唱えたアメリカのウィルソン大統領が、ヨーロッパの実情を全然わかっていなかったということもよくわかります。
要するに、「この線からこっちがなに人、あっちがなに人」ということではなかったのに、線を引っ張ったから、それまではなかった諍いが生まれ、悲劇に至ることもあった、ということです。
旧ユーゴ解体のときもそういうことがあったと聞きます。宗教が異なる人々が平和に暮らしていた村だったのに、一方が一方を排斥する形になってしまった、というような。

ネタばれしたくないので詳しくは書きません。

光子という人は、その当時の日本女性の常として、「学」はなかった。
でも、決しておバカだったわけではなく、けっこう学習能力は高かったようです。
でも学習意欲は夫の死とともについえてしまう。
一方、彼女の子供たちは、インテリだった父親の血を引いているし、学問をする環境に恵まれていたから、深く思索する力もあった。
でも彼女には、そこまでの能力は無かった。
母子の関係はぎくしゃくせざるを得なかった。

というわけで、晩年はあまり幸せではなかった。

彼女の息子が「パン・ヨーロッパ」を提唱し、それがずっとあとになって欧州連合という実を結んだ、と言われますが、英国がEU離脱を決めた今、この本を読んで、愁いみたいなものを感じてしまいました。



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by foggykaoru | 2017-01-20 20:16 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(0)

HITACHINO

メインサイト、更新することができました。

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リトアニアの首都ヴィリニュスのスーパーにて。
HITACHINOという日本メーカーのビールとジンジャーエール。
検索してみたら、常陸野ネストというのは、海外でとても評判のいいビールらしいです。







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by foggykaoru | 2016-12-11 19:05 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

スターリンの鼻が落っこちた

児童文学です。
作者はユージン・イェルチンという、旧ソ連生まれの人。
後になってアメリカに亡命したそうです。
きっといろいろあったんだろう。。。

タイトルから想像できるとおり、スターリン時代のお話。
主人公は、スターリンを英雄としてあがめている素直な少年。

ほんっとに恐ろしい時代だったのだということがよくわかる。
けど、児童文学として好きかと問われれば・・・ 否。

岩波書店の本です。
最近、少年文庫で盛んに昔の本の復刻版や新訳版を出したり、それ自体は悪いことじゃないけれど、新しい本を開拓する力がなくなってしまったんじゃないかとちょっぴり心配してた岩波書店。
久々に新しい本を出したんですね♪

で も

新しい本っていっても これかよ! と思わないでもない。
ものすごくマイナーな方向に切り込んだな という感じ。

別にいいんですけどね。。。


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by foggykaoru | 2016-12-07 21:13 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

空中ディナー


リトアニアの首都ヴィリニュスにて。
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だんだん下りてきて
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無事、地上に到着。

こんなイベント、いったい誰が考えたんでしょうね。


夏の旅行記、メインサイトでぼちぼち更新中。







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by foggykaoru | 2016-11-23 11:26 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

残酷な王と悲しみの王妃

中野京子の「肖像画を見ながら歴史を語りましょう」エッセイ。

今までに読んだ彼女の著作(特に「名画で読み解く~12の物語」)とかぶるところが多いのだけれど、丸かぶりというわけではない。書き分けがうまい。

たとえば、スペイン・ハプスブルク家のマルガリータ・テレサ。
幼い頃の彼女を描いた「ラス・メニーナス」がこの本でも再び紹介されているのだけれど、他の著作ではあまり触れられていなかった、結婚後の彼女の暮らしぶりも書かれている。

あと、アン・ブーリン。
王妃という地位に固執した欲の深い女性かと思っていたけれど、そうじゃないのかも・・・むしろヘンリー8世に気に入られたのが運の尽きで、彼女は必死になって自分を守ろうとしたということだったのかも・・・という視点が新鮮だった。

今の英国王室の祖先であるハノーファー公って、嫌な奴だったのね~

メアリー・スチュアートに関しては、目新しいことはなかったけど、面白かった。

要するに、私は西洋の王侯貴族のお話が大好きだ、ということなのでありましょう(苦笑)

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by foggykaoru | 2015-10-28 20:23 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)

名画で読み解くロマノフ家12の物語

中野京子著。
「名画で読み解く・・・12の物語」シリーズ。「ハプスブルク家」「ブルボン王朝」に続く第三弾。

非常に面白いです。西洋史好きにはお薦め。
前にも書いたけれど、中野京子さんは西洋美術の人ではなく、西洋史の人。
だから「怖い絵」シリーズよりもこのシリーズのほうがずっと面白い、というのが私の持論。

何十年も前にアンリ・トロワイヤによる「大帝ピョートル」「女帝エカテリーナ」、「アレクサンドル1世」を読んで、ロシアの帝位をめぐる争いの凄惨さに恐れ入ったものでしたが、この本を読んで思い出しました。

アンリ・トロワイヤの本は、1人につき1冊、それも分厚い1冊。
こちらは12人で新書1冊。素人にはこっちで十分。

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by foggykaoru | 2015-08-05 22:06 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)

オネーギン

プーシキン作のこの小説は、オペラやバレエで「エフゲニー(エヴゲニー)・オネーギン」の名前でよく知られています。パリのオペラ座でバレエを観たときは爆睡してしまったのですが、原作を読んであったらもうちょっと起きていられたかも。
今回は旅行中。連れがもってきていた本を借りて読んだのです。私と違って、ちゃんと行先に関連した小説をもってくるところが真面目な人です。

これは「韻文小説」なのだそうで。翻訳するの、さぞかし難しかったことでしょう。結局、散文体の、普通の小説として訳されていますが、正解だったのでは。

あらすじは知っていたのですが、楽しく読めました。あとがきや裏表紙の紹介文に「バイロン的」という言葉があったけど、ある程度は意味が想像できたし。

個人的な最大のツボは「ふさぎの虫」と訳されている単語。
ロシア文学というのは当時の先進国の言葉、つまりフランス語がバリバリちりばめられていて、翻訳する人はロシア語以外の言語もわからなくてはいけないんだなご苦労様といつも思うのですが、この単語は英語です。spleen。以前読んだフランス語に関する文章の中に、「19世紀ごろからフランス語において英語からの借用語が増大する。英国かぶれの人々はbifteck(ビーフステーキ)を食べ、grog(ラム酒)を飲み、humourをとばしたり、spleenにとりつかれたりしていた」とあったのです。で、spleenがわからなくてわざわざ普段は引かない英和辞典を調べた、ということで、非常に印象的だったのです。「ふさぎの虫」は当時のヨーロッパではとてもクールで、フランスだけじゃなくて、ロシアにまで及んでいたのです。。。

プーシキンはちょいと反体制的だったそうで、あちこちに流されてるようで。この小説を書き始めたのはオデッサに流されていたとき。オデッサはウクライナだったけれど、最近ロシアになりました。反体制的と言っても「ちょいと」という程度ですが、この作品にもその傾向は見てとれます。ぶっちゃけ「金持ちは暇で死にそうなんだよ」という内容ですから。「生きていくためには働かなくてはならない」というのは、往々にして救いとなるのだろう。

この本に関する情報はこちら


オデッサのプーシキン博物館に行ったときの旅行記はこちら
すっかり忘れてたけど、連れと別れたあとに、一人で行ったのでした。
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by foggykaoru | 2014-08-17 09:01 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)