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ショパンに飽きたら、ミステリー

著者の青柳いづみこの本職はピアニスト。「翼のはえた指」で知った人である。
彼女のピアノはいまだにきいたことがないのだけれど、ほんとうに書ける人だなと改めて感じた。
そして、すごい読書量だなと感嘆した。

というのは、この本、雑誌「EQ」に連載していたエッセイを集めたものなのであり、音楽に関わりのあるミステリー小説の紹介なのだ。
ミステリー専門誌にそんなエッセイを依頼されるなんて、ただものじゃない。
しかも6年も連載していたのだ。

紹介されているほとんどのミステリー作品は未読なのだけれど、とても面白くて、読んでみようかなという気にさせる。

この本はすぐには断捨離しないことにする。


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by foggykaoru | 2017-08-01 23:07 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

バイエルの謎

副題は「日本文化になったピアノ教則本」

私が子供だったころ、ピアノ教則本といえばバイエルだった。
それがしばらくして、「バイエルはいまいち」と言われるようになった。
本当にいまいちかどうかはわからないけれど、とにかくつまらなかったことだけは確かである。
でも、そもそもピアノ自体が大嫌いだったので、バイエルの責任かどうかすらわからない。
遥かなとても薄い記憶によると、和音が単調だったような。
ドミソ(コードで言えばC)、ドファラ(F),シレソ(G)ばかりだったんじゃないか?
バイエルって作曲者の名前だよね?と思ったことも覚えている。
でも、他にどんな曲を作ったんだろう?と思ったことも。

同じ疑問を抱いたのが、この本の著者である安田寛という人。
音大の修士を出て、大学教授になった人だそうです。
この本は、安田氏の行った探索の旅の記録です。
だから、結論をまとめて書いてしまうと面白くない。
興味がある方は、著者と一緒に旅しましょう。

この本を読んで、もう一度バイエルを弾いてみたくなりました。

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by foggykaoru | 2017-04-11 20:25 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

ポール・アダム作。
イタリアのクレモナ在住のヴァイオリン職人ジャンニを主人公とするシリーズの第二弾。
(第一弾はこちら

天才演奏家とはパガニーニのこと。

思い切り歴史ものです。
どこまでが史実なのかはわかりませんが、パガニーニがナポレオンと同時代の人であることとか、ナポレオンの兄弟姉妹たちがどこでどんな暮らしをしていたか、、というあたりは史実なのでしょう。
そのあたり、西洋史好きな私にとっては実にツボでした。
推理とか、事件解決は後付みたいな感じで、内田康夫の浅見光彦シリーズを思い出してしまいました。
もっとも、主人公ジャンニはおじいちゃんですけど。




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by foggykaoru | 2017-04-03 22:08 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

ノルマンディー上陸作戦と言えば

「戦場のコックたち」を読んで思い出した歌があります。

ミッシェル・サルドゥーというフランス人歌手の持ち歌「les Ricains(アメリカの奴ら)」です。

Ricainsというのは、Americains、つまりアメリカ人。
日本語では「アメリカ人」を略すと「アメちゃん」とか「アメ公」になるけれど、フランス語では「アメリカン」を「リカン」と略す。

それはともかくとして、歌の内容はこうです。(かなり超訳)

=======================
もしもアメリカの奴らがいなかったら
俺たち※は今もまだみんなドイツにいたんだよ
どんなことを話し
誰に挨拶してたか、わかったものじゃない
(注※「お前たち」というバージョンもある)

もちろんあれから年月がたった
銃の担い手は変わった
それが忘れる理由になるか?
銃が必要だったある日のことを

ジョージアからやってきた若者は
お前に何にもかかわりのなかったのに
ノルマンディーに死ににやってきたんだ
お前がまだ生まれてもいなかったある朝に

もちろんあれから年月がたった
みんなは仲間になった
あの頃を偲ぶ会では
あいつらは無駄死にしたと言っている

もしもアメリカの奴らがいなかったら
俺たちは今もまだみんなドイツにいたんだよ
どんなことを話し
誰に挨拶してたか、わかったものじゃない
=========================

この歌に興味のおありの方はYoutubeで 「 si les ricains n'etaient pas la 」で検索してみてください。
ヒトラーの映像にこの歌をかぶせた動画がトップにきます。




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by foggykaoru | 2016-11-17 20:58 | 観もの・聞きもの | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン職人の探求と推理

レビューを頼りにユーズドをネットで購入。
クレモナを舞台とした推理小説。
作者はポール・アダムという人。

ヴァイオリンの名器にまつわる殺人事件を、ヴァイオリン職人が追う。

最近読んだ推理小説の中ではかなり上位にくる。
なにしろ読み終わってすぐに読み直したくらい。
ネタばれしてるのに・・・
何よりもイタリアのムード(作者はイギリス人だけど)がいい。

それとヴァイオリンという楽器の持つ魅力。
なあんかセクシーですよね。
造形的にセクシー。
それをああいう形で演奏するというのもセクシー。
コレクションしたくなる人がいるのもわかる気がする。
でも、最もセクシーなのは、音色だと思います。
肉声に近くて、しかも、肉声には不可能な音域を持つ。
だから、ただ飾ってるだけじゃダメよ。
弾ける人が羨ましいです。

脱線失礼。
で、この本。
推理自体は弱いかもね・・・
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by foggykaoru | 2016-06-07 22:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

羊と鋼の森

宮下奈都作。
「本屋大賞受賞作」として、今、本屋で平積みになっている本。
友人が貸してくれました。

若きピアノ調律師のお話。
これがとっても素直な青年で。
周囲の人々も、総じていい人なので、ストレスなく読める。
けっこう面白かったです。
でも、読み返したいほどではないかな。

小さい頃からピアノを弾かされていてクラシック音楽には「げっぷ」が出る状態だった身としては、ピアノやクラシック音楽に触れたことがなかった主人公が、ある日音楽に出会い、人生を決定づけるほどの大きな衝撃を受ける、、というのが羨ましい。
(もっとも、小さい頃にクラシックに縁がなくて、そのまま一生涯縁が無い、という人が大多数だろうけれど。)

そう言えば、調律師を追ったドキュメンタリー映画を観たことがあったっけ・・・
と思ってこのブログを検索したら、、、
感想文書くの、サボっていたのでした。
「ピアノマニア」という映画です。面白かったですよ。
何年も前の映画ですが、公式サイトはこちら
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by foggykaoru | 2016-05-31 21:37 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

「時代」、そして「異邦人」・・・

今となっては「なつメロ」と呼ぶべきこの2曲。
いい曲ですよねえ。
でもけっこう難しい。
「異邦人」は非常に難しい。アカペラでちゃんと歌えたためしがない。(伴奏があれば歌えます)
「時代」はそんなに難しくないじゃん、と思われるかもしれないけれど、最初の数行はちゃんと歌ったことがなくて、よくわからない。「もう二度と笑顔にはなれそうにないけど」のところ。

きちんと歌ってみたくなって(「異邦人」はイントロをピアノで弾いてみたい、ということもあった)、YouTubeで確認してみました。
「時代」はすぐにオッケーが出ました、というか、出しました(笑)
でも、、、
「異邦人」の難しさは半端なかった。

ピアノ伴奏の耳コピは無理だわ。

と思って、ふと右を見ると、
懐かしき昭和のヒット曲へのリンクがずらり。

村下孝蔵の「初恋」!
涙が出る。

次に出てきたのが
紙ふうせんの「冬が来る前に」
あ~~ たまんない。

この曲、大好きなんです。
もしかしたら、日本のヒット曲の中で一番好きかも。

で、ふと思ったんですが、この曲って、サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」に似ている。
彼らのヒット曲というと、「明日に架ける橋」「コンドルは飛んでいく」です。
でも私はこの2曲、大好きというわけじゃない。名曲なのは認めるけど。
知名度という点で、「サウンド・オブ・サイレンス」や「スカボロー・フェア」にも及ばない「冬の散歩道」ですが、間違いなく私にとってはベスト。
短調で哀愁を帯びているけれど、心底暗くはない感じ。アップテンポ。

「冬が来る前に」はアップテンポとまではいかないかもしれないけど、少なくともスローではない。
そういえば、「夢のカリフォルニア」も同じくらいのテンポだな。あれも大好き。

ところで、
「冬が来る前に」は往年の(!)私のキーとぴったりだというのも大きいんです。
若かりし頃、ラジオやテレビと一緒に歌ってた。

懐かしさのとりこになって、思わずYoutubeと一緒に歌ってみたら、、、
上咽頭炎の治療を始める前よりは、ソプラノらしき声が出るようになってました!!

うれしいっ!!!
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by foggykaoru | 2015-12-18 20:40 | 観もの・聞きもの | Trackback | Comments(4)

指輪コンサート

2年前は参加者だったけれど、今回は観客です。
今回のコンサートは吹奏楽と管弦楽の2本立てですが、歌い手の募集は無かったのです。

開場1時間前から整理券を配ると聞き、そんなに混むのか? いやいやそりゃあり得ないでしょ、と迷いつつ、開場5分くらい前に到着。
でもよかったです。
こんな力の入った整理券を手にすることができたのですから。

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しかもこの整理券、入場のときには返却するんです。だから持っていられたのはほんの5分。
いい紙できれいな出来なのに、廃棄したのでしょうか。そんなまさか。
終わってからメンバーに記念品として配ったのではないかと思うんですが、実際のところはどうなんでしょう?>参加したTMさん

そして入場。
整理券と引き換えにもらったのは、指輪愛のあふれたプログラム。

c0025724_19251579.jpg


いよいよ開演。

第一部は吹奏楽。
映画のホビット1部と2部、そして「王の帰還」。
うーん、ホビットには思い入れがなくて・・・

第二部は管弦楽。
「旅の仲間」と「二つの塔」

素敵でした。
でも、「ローハン」はフィドルのソロで聴きたかった。
「エントの行進」はソプラノのソロで聴きたかった。

第三部はヨハン・デ・メイの交響曲「指輪物語」
これは以前、吹奏楽バージョンを聴いたことがあり、CDも持ってます。
第一楽章の「ガンダルフ」がかっこいいんですよ。

実に高水準の演奏でした。1000円ぐらい払ってもよかった。
もしもたとえコーラス隊の募集があったとしても、私なんかの出る幕じゃなかった。(第一、私の喉はまだガサガサで、ろくに歌えないし)


アンコールでは「今回で旅の仲間は解散です。このメンバーがそろうのは今日が最初で最後」という指揮者の言葉があり、吹奏楽メンバーも加わっての「ガンダルフ」
すごい迫力でした。弦楽器は必死だったんじゃないかしら。

ところで、以前からの疑問なのですが、ヨハン・デ・メイはなぜこの5楽章にしたんだろう?
だって、「ガンダルフ」「ロスロリアン」「スメアゴル」「暗闇の旅(モリア)」「ホビット」なんですよ。
ローハンはどうした?
エントはどうした?
ゴンドールは?
滅びの山は?

一緒に行ったMFさんと「ヨハン・デ・メイは第一部しか読まなかったのだろうか?」と話し合いながら帰途につきました。
「モリア」と「滅びの山」はかぶるところが多そうだけど、「エオウィン」あたり、独自色のある曲が作れそうなのに。
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by foggykaoru | 2015-03-24 19:31 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(6)

幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語

著者の平野真敏という人は、もともとヴィオラ奏者。
ひょんなことからヴィオラよりもひとまわり大きいヴィオラ・アルタという楽器と巡り合う。

この楽器がいつ、誰にどこで作られたのか。
どのように使われたのか。
なぜ忘れ去られたのか。

ヴィオラ・アルタの音色に魅せられ、ついにヴィオラ奏者からヴィオラ・アルタ奏者に転向してしまった著者の探索の旅。

面白いです。
特に、なぜ忘れ去られたかが。
あくまでも推論に過ぎないけれど、説得力あります。
そんなことで優れた楽器が葬られてしまったなんて。もったいないことを。

ヴィオラとは音色が違うのだそうです。
ヴィオラ・アルタの音色を聴きたい人は著者のHPへどうぞ。
ヴィオラの音色をよく知らない私には、聴いてもピンとこなかったのでした。ざんねん。


この本に関する情報はこちら

私に会うチャンスのある方、読みたかったらお貸ししますよ。
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by foggykaoru | 2014-02-21 21:00 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(6)

六本指のゴルトベルク

青柳いずみこ著。
音楽に関するエピソードがある小説の紹介本。

青柳さんの著作としては、『翼のはえた指』がすごいのだが、この本もある意味、すごい。

というのは、「音楽や音楽家の話がメインの小説」ばかりではなく、「音楽に関するエピソードがちらっとある」程度の小説の紹介が非常に多いから。

つまり、音楽関係だから読んだわけではなく、たまたま読んで、たまたま見つけたということだ。

どんだけ本読んでるんだろう?
本職のピアノの練習だけで十分に忙しいだろうに。


で、なにしろ読んだのが1カ月前なので、何も覚えていない・・・・・・・・
・・・・・・・・あっ、1つだけ覚えてた。

『ジャン・クリストフ』である。
これはベートーベンをモデルにしたとされるけれど、そうとばかりは言えない、とかなんとか。
興味を引かれたので『ジャン・クリストフ』、読んでみようと思ったんです。
でも図書館で手にとってみて、なんだか萎えてしまった。


たいして読書家ではない私。
青柳さんの爪の垢をください(苦笑)


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2013-04-30 19:59 | エッセイ | Trackback | Comments(2)