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すぐ死ぬんだから

内館牧子の本。
会話が多くてドラマの脚本みたいで、思い切りさくさく読めます。

いい年して頑張っておしゃれしている女性が主人公。
見合い結婚した、けっこう良い夫が急死してしまい、生きる張り合いをなくしてしまうが、そんなことを言っていられない事件が起こる・・・

泉ピン子主演でドラマ化されたそうですね。
他にもっといい女優いなかったのかなと思わないでもないけれど、まあまあ適役だったんでしょうね。

内館さん、達者ですな。
再読はしないけど。










# by foggykaoru | 2023-05-21 08:58 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

八月の銀の雪

知り合いの司書にお薦めをきいたら、「最近、あまりめぼしいのはないんだけど」と言いつつ、これを教えてくれた。
短編集で読みやすいですよと。
伊予原新という作家。理系出身というのも珍しいでしょ、って。
へええと思って、巻末を見たら、理系の参考文献がずらずらと列挙されている。
頑張って書いたのねーと思って借りました。

おお。
現代の日本だわ。
5つの作品に共通しているのは、現代人の孤独、屈託、生きづらい毎日。そんな中での出会い。

読んで2週間、もはや内容を忘れている作品もあるけれど、全体的には好印象です。

伝書バトの話がありますので、その方面に興味のある方にもお薦めです。




# by foggykaoru | 2023-05-21 08:52 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

リーチ先生

原田マハ作。

リーチ先生とは、バーナード・リーチのこと。
この人、名前だけはなぜかよく知っているけれど、何者なのか知りませんでした。
知れてよかったし、まあ面白かった。

「楽園のキャンバス」で衝撃的な出会いをした原田マハ。
でも、その後読んだそれ以外の作品は、ほとんどが70点から75点くらいなのよね。


# by foggykaoru | 2023-05-08 09:10 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

窓辺の愛書家

エリー・グリフィスという英国の推理作家の作品。

老人マンションに住む老女が死亡する。
一見病死。だけど実は・・・
というお話なのだけれど、いまいちでした。

章ごとに異なった主要登場人物の視点で語られているのがいけないのかな。
原作のせい? 翻訳のせい?
なんだか読みにくかったです。

このところ、海外の面白い推理小説に飢えているのだけれど、なかなか出会えません。


# by foggykaoru | 2023-05-06 07:24 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

指差す標識の事例

イーアン・ベアーズというイギリスの作家の推理小説。

舞台は清教徒革命後の王政復古の英国。
裏表紙にあった「『薔薇の名前』とアガサ・クリスティーの名作が融合したかのごとき傑作」という宣伝文句に惹かれて読んだのだけれど・・・
アガサ・クリスティーのほうはたくさん読んでるんだけど、「薔薇の名前」のほうは映画で1度見ただけだった・・・
たぶん、私は「薔薇の名前」の原作、読めないんじゃないかな。

どこがネックになったかというと、当時の医療行為の描写。
不衛生。気持ち悪い。
輸血という医療行為を思いついてやってみるんだけど、血液型も知られていない時代。怖すぎる。

上下2巻のこの作品、なんと4人の翻訳者が携わっている。
いったいなぜ? 
全体が4つの部分に分かれていて、各人がそれぞれを担当している。
翻訳のばらつきは感じなかったから、編集さんが頑張ったんでしょうね。

力作だと思うし、その当時はヴェネチアが先進地域だったとか、授業では気づけない細かい歴史のつながりがわかって興味深かった。
でも気持ち悪いから再読する気はしない。


# by foggykaoru | 2023-05-06 07:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)