手塚治虫特集
2008年 11月 09日

芸術新潮の今月号です。
人生で最初にハマったのがアニメの「鉄腕アトム」。
最終回では大泣きしました。
初めて味わった本格的な喪失感だったかも。
そのあと、「ビッグX]「ワンダー3」「マグマ大使」あたりを順番に観て。
好きだったのはマイナーな「ワンダー3」。ボッコがかわいくて好きだった。そして「アイアイサー」という言葉を覚えました。
「リボンの騎士」「ジャングル大帝」あたりは、どういうわけかあんまり夢中ではなかったようです。ちゃんと観てはいたんですけど。
水谷豊主演の「バンパイヤ」を2、3回観てやめて、「どろろ」が途中打ち切りになるのを観て・・・そのぐらい。
紙媒体のほうは、「鉄腕アトム」を3冊ぐらいもってました。毎月刊行?の大判の本です。「ミドロが沼」とか。クレオパトラが登場するのも持ってました。
そのあとはずーっとあとになって「火の鳥」を買いました。
そう言えば、「火の鳥」の実写版映画を観に行ったんでした。あれは感心しなかったわ。
「ブラック・ジャック」と「三つ目が通る」は弟の蔵書だったので、しっかり読みました。「アドルフに告ぐ」は連載中リアルタイムで。
まあ、この程度なので、手塚ファンとは言っても、アトム世代としては平均的なレベルを出ていないと思います。
手塚の最期の言葉は「頼むから仕事させてくれ」だったそうです。
まだまだ描きたいこと、描けることがあったんです。
もういい加減枯渇してもおかしくないのに。
天才にもっと仕事させてあげたかったです。
by foggykaoru | 2008-11-09 15:20 | Trackback | Comments(27)

よく「懐かしの~」という番組で最終回の、あのシーンをテレビで流すので、それを見ながら記憶を呼び起こそうとするのですが、ダメ。ってことは、きっとリアルタイムで最終回を見逃したのでしょうね。なんという不運。
ところで「悟空の大冒険」も、手塚アニメでしたっけ?なぜだか、エンドロールで流れる歌が頭の中から消えていません。「勉強すきすき好き」っていうの、ご存知ですか?
「ワンダー3」も、歌の記憶があるのです。最後に 「ワンダースリー!」って連呼しますよね?覚えてます~~。

手塚作品は見ているわりにはあまり印象に残ってないんですよねー・・・。
それでも、自分の中で一番インパクトがあったのが、「マリン・エクスプレス」でした。
手塚キャラ総出演。 たしか24時間テレビ内で放送されたものです。
そして、絵が上手かどうかは、フリーハンドで描いた円が真円に近い人ほど達者なのだとおっしゃっていた手塚先生が、後年は自身が、丸がうまく書けなくなってきたとこぼしていたのがなぜか印象に残っているのです。
自分も絵を描く人間だからかな。
ちなみ私は、真円から遠くかけはなれた円しかかけません(^_^;)

手塚作品はかなり重なっていますね。懐かしい!!
鉄腕アトムは私の中では未だにヒーローです!
あと、大人になってから読んだワンダー3は驚きでしたね。まさかタイムパラドックスものとは思っても見ませんでしたから。。

その為、何度か行われた再放送では最終回だけ放送されなかったように思います
火の鳥は大長編の叙事詩…仏教の哲学を判りやすく(?)したものですね
以前、大阪でミュージカルになって上演(主演・荻原流行)されましたが結構感動的な作品に仕上がっていました

『火の鳥』は、小学校6年生のときに歴史の先生のおすすめで、1~4巻をクラスで回し読みしていました。先生公認で漫画なんて、いいの!?とびっくりしましたが、「黎明編」と「大和編」(最後に古墳をつくる話)、もうひとつ、奈良時代の仏像を彫る人の話は、強烈でした。高田馬場の山手線ホームのチャイムは大好きです♪

マンガは「なないろいんこ」とかリアルで時々読んでました。
火の鳥も病院の待合室で読みましたね。
アドルフは友達から借りました。
で、自分で持っているのは「ブラックジャック」を中途半端に3巻ほど(誰かからもらった)
あと、「動物宝島」投影アニメが好きでした。
私は、手塚アニメ世代かも・・・。

「質」はもちろんですが「量」をこなせるのも天才の条件だと思います。
「1人であんなにたくさんの作品を残せるわけがないから、シェークスピアは複数いた」説がありますが、天才ってそういうものでしょう?
描いても描いてもまだ描きたいものがある・・・嗚呼すごい。
あの最終回を覚えていないなんて・・・。そりゃきっと観てないんですね。
「悟空」はあんまり記憶にないんです。
ワンダー3の歌は
♪とってーもすきっ ボッコプッコノッコ
星かっらっ 来たなかまーよっ
ですよね。
最後は「ワンダー3」を3回ぐらい。
アトムは作るたびに赤字が重なっていって、しかたなくて殺してしまったんだそうです。
ほんとにあの最終回は悲しかったです。
「火の鳥」のミュージカル・・・火の鳥はどうやったのかしら。照明で表現したのかな。
モーツアルトも音楽が全部頭の中にできていて、あとは楽譜に書くだけで、書くときに悩んだり迷ったりすることはなかったらしいですね。
ピカソあたりも、絵筆が止まるなんてことはなかったような。
みんな天才。

あとは「火の鳥」を図書館にあったのと立ち読みとで読みましたね。
懐かしむのにいいサイト、URLに入れておきました。(前はその雑誌サイズの表紙絵も見られたのだけどそれはなくなってしまったみたい)


火の鳥自身はほとんど強い照明で演出
ただ一箇所だけスーパー歌舞伎のように庄野真代さんが火の鳥の装束で宙吊りで登場
羽の部分にも一人ずつですから三人で演じながら、舞台の天井付近を端から端まで飛んでゆきました
手塚作品で好きだったのはアニメ化されていないと思いますが「きりひと賛歌」でした

さすが、手塚治虫ですね。
ネタは売るほどある、NHKの特別番組でそういっていました。
だけど、それを絵にして書く体力と時間がないって。
宮崎駿監督の手塚批判が出たあたりかでしょうか。おおっぴらに手塚治虫への批判・非難が表立って出てくるようになったのは。けれど、けれども、です。
天才、巨匠、いろいろな尊称が奉られましたが私には「何事全てにおいて凄い人」なのですね。
僕の書く人物は丸っこくしか書けなくて劇画調にならないのでアシスタントが書き直すんだよね、と苦笑されていたのを思い出します。
私は、その丸っこさが好きなんです、そうテレビの前で言ってました。
メトロポリタンの貸本を古本屋さんにガラスケースに入っているのを見ました。
いとこが持っていて見せてもらったのと記憶どおりでした。手塚さんは凄いです、どんなに時がへても、ね。

いまさらですが、没後20年&生誕80年なんですね。たったの60歳で亡くなってしまったのも早いし、今でも現役で活躍していてもおかしくない年齢だったのですね。でも、21世紀を待たず、昭和とともに行ってしまった、というのがなんとも作品と合っていて。

