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PARIS パリ

これもちょっと前に観た映画。

パリに住む人々の暮らし、人間模様を描く。
というと、「モンテーニュ通りのカフェ」とかなりかぶる感じがするが、雰囲気はかなり違う。
それは主人公の違い。
「モンテーニュ」の主人公はパリに出てきて張り切ってカフェで働く若い女の子。
「パリ」は心臓病で先が長くない男性。
どちらが楽しいかは言うまでもない。

でも、この映画も悪くないです。

いちばんのツボは大学教授の兄さんと、その弟の話。
兄さんは頭がよく、えらい先生になれた。でも女にもてなくて、いい歳していまだ独身。
弟のほうは、サラリーマンになって、結婚した。
兄さん、弟に「お前はいいよな、普通で」と言う。
弟、大ショックを受けて、悪夢にうなされる。

まあ、日本人であっても「あなたは普通でいいわね」と言われると、「ええっ、普通って何よ」と思うだろう。
でも、普通ってのは決して悪いことではない、いや、普通で何が悪いんだ、、と、結局は自分を納得させてしまう人が多いのでは。

フランス人はそうではない。
フランス語の教科書にも「フランス人はみんな、自分は他の人と違うと思っている」って書いてあったし。
たぶん、欧米社会はおしなべて、「人と違う」ことこそが尊い。「人と同じ」「普通」は価値が無い。

この映画はパリの今、パリの暮らしを美化しないで描いているところがいいです。ちゃんと移民も登場する。パリは人種のるつぼだから。
特にオシャレでないフランスにも興味がある人にはお薦めです。


この映画の公式サイトはこちら

by foggykaoru | 2009-02-26 22:37 | 観もの・聞きもの

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