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歴史のなかの女たち---名画に秘められたその生涯

高階秀爾著。

古本屋で買って、読まないうちにまた古本屋で買ってしまい、2冊あったのだが、メインサイト開設10周年記念クイズの賞品にしたら、あっという間に2人の方からの希望が入り、このほどめでたく両方ともお嫁入り(!)する運びとなった。

読み終えてから2週間ぐらいたっているので、もうすっかり忘れてしまった。面白かったんだけど。
おもにルーブル(だったと思う)に収蔵されている肖像画のモデルになった女性たちの生涯が、わかりやすく、楽しく語られている。ひとりあたり(1枚あたり、と言うべきか)10ページか20ページと短いので、飽きてしまう恐れがない。毎晩寝る前にひとり(1枚)分ずつ読むのにちょうどいい。っていうか、私はそうやって読んだ。

今も記憶に残っているのは、、、
マリー・アントワネットのころのフランス宮廷では、独特の作法があった。言葉づかいとかマナーとか。女性たちは小股で歩いて、まるで床の上をすーっと滑るように動いていたんだそうだ。
そういうことまで忠実に再現して映画化したら面白いだろうけれど、ヘンテコなのが目についてしまって、かえってストーリーに入りこめないかも。日本の戦国武将が日本原産のポニーぐらいの大きさの馬に乗って合戦していても面白くないのと同じことで。


この本に関する情報はこちら
(↑これは文庫ですが、私のはハードカバーです。アマゾンでは文庫しか購入できないみたい。)

by foggykaoru | 2009-05-04 22:31 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(3)

Commented by むっつり at 2009-05-05 07:35
戦国時代から江戸時代だと平均身長が男性でも150センチ程度だったそうですから、ポニーぐらいの馬でもバランスが良かったのかも?
でも、馬も人も頭でっかちになるので映画やドラマで正確に表現すると無様ですね

宮廷って外からみればヘンテコそのものです
日本だって平安貴族の頃には訳のわからない慣習と礼節に溢れていたので、通じていた人は有職(ゆうそく)と呼ばれていました
格式とか形式に血眼になるなんて、馬鹿らしい事なんですが…
Commented by leirani@crann at 2009-05-05 14:53
史実そっくりの時代劇は、とんでもない冗談みたいでしょうね(笑)
赤坂見附の地名に残る「見附」は役職名で、見張り番とおなじ意味。江戸城内をマジで直角に「見附」(視認)しながら歩いたそうですよ。
むっつりさんと同じく、人間が小さかったからポニーでバランスとれてよいのでしょうねえ。
でないとホビットの乗馬になっちゃいますよね(爆)
Commented by foggykaoru at 2009-05-06 08:47
むっつりさん。leiraniさん。
そうか、今は人間が大きいからサラブレッドに乗っても、縮尺的には同じことなのね(爆)
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