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緑の模様画

ちょっと前に私の周囲で話題になった児童書。著者は高楼方子という人。

なぜ話題になったか。
このブログをいつも見てくださっている方なら予想がつくはず。

というわけで、物語はランサム、、、ではなくて、とある有名な児童文学作品をめぐって進行していきます。
そして、プロットは、ランサム、、、ではない、もうひとつのとある有名な児童文学作品に酷似しています。その作品に「インスパイアされて書いた」ということなのでしょう。でも、「パクリだ」と批判されてもしょうがない・・・かも。

でも私はじんわり感動しました。
もとネタの作品よりも切なくて、泣きました。

限りなく同年代なんです。この著者は。
この作品は年のいった人でなければ書けない。
そして、年のいった人のほうが泣ける。

で、なぜ話題になったか。
著者がランサム好きだということが明確にわかる部分があるから。
そこにランサムが出てこなければならないという必然性はゼロ。なのに、わかる人にはわかるように書かれている。(知らない人には何がなんだかわからない。)ということは、高楼さんはランサムが大好きなのです。間違いない。

思えば、今をさかのぼること10年前、1999年2月のある日、インターネットなるものを始めたばかりの私は、思いもしないところでランサム関係のウェブサイトにめぐり会ったのでした。(詳細はこちら。) あの出会いはその後の私の人生を変えました。

愛読書をともにする人の存在は、かけがえのないもの。
そのことを身をもって体験しているだけに、この本は心にびんびん響きました。


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2009-05-19 21:49 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

Commented by naru at 2009-05-20 10:34 x
漢字では即思いつけませんでしたが、たかどの ほうこ さんですよね。前職の時、「紳士とオバケ氏」という児童書を読んで、かなり好印象を得た作家です。

そうなのですか、同年代でランサム育ちーーーでは早速借りて読まなくては。
但し電車の中とか公的じゃない場所の方が 良いわけですね?
当然ワタクシ「年のいった人」ですから。
Commented by foggykaoru at 2009-05-21 21:06
naruさん。
そう、たかどのほうこさんです。
「泣くぞ」と思って読むと案外泣かなかったりして?
でもどっちかというと、家で読むほうが安全だと思います(^^;
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