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<食>で読むイギリス小説

安達まみ・中川僚子編著。

英国に興味はあっても、英文学を研究しているわけではない私にはちょっと硬すぎたかな。
「不機嫌なメアリー・ポピンズ」の著者である新井さんの文章はわかりやすかったけれど。

「ロビンソン・クルーソー」や「宝島」の言及がある。
そして、「20世紀初頭のキャンプにおけるお茶の位置づけ」とかいう記事、、、というのはさすがにありませんでした。期待させてごめん。

以下、備忘録。

その昔、ディナーは昼ごはんだったけれど、どんどん遅くなっていき、その結果、夕方にお茶(ハイ・ティー)をとることになった。でもここで重いものを食べてしまったら、ディナーに差しさわりがあるので、軽食として「きゅうりのサンドイッチ」が考案された。「上流階級はディナーが遅い」ということになったため、「無理にディナーの時間を遅くする見栄っぱり」が登場する小説があるそうだ。

たたきあげのディケンズ。後年、ゆとりのある暮らしをするようになったわけだが、なかなかのもてなし上手だったそうだ。(どうでもいいことなのだが、こういう話はなんだか嬉しくなる。)

ブロンテ姉妹の父であるブロンテ牧師。子供たちに肉を食べさせなかったのだそうだ。質実剛健に育てたくて。シャーロットを見た人が「ひからびた感じで体力がなかった」と記しているんだとか。(前から思っていたのだけれど、やっぱりいやなオヤジだ。)

オランダ人が一生懸命東洋の真似をして作り上げたデルフト陶器。これが16世紀後半、カトリック迫害にあった陶工たちがノリッジに逃れてきて、さらにロンドンのランベスに移り住んだ。「イングリッシュ・デルフト」の誕生である。(オランダとノーフォークというのは地理的に近い!というのが個人的なツボでした。さらに、「ミー・アンド・マイ・ガール」のランベス。下町です。確か、「修道士カドフェル」のあとがきに「陶工(ポッター)というのは下に見られていた」と書いてあった気がする。こういう話がつながると、ちょっぴり感動です。)


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2009-07-02 21:16 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(15)

Commented by naru at 2009-07-02 23:22
キャンプとお茶・・・当然大いに期待してしまいました(笑)

ディナーなのですが、オーストラリアでは、前世紀末くらいまで、昼ごはんのことをそう呼ぶ人が少なくなかったのです。
が、今は、あまりそう言わなくなった、という感じがします。

で、夕ご飯の事は tea
supper という呼び方は、あまり聞かなかった記憶があります。

イギリス人は、supper という時は、単なる夕ご飯?
それとも夜食を指すので、殆ど用いないのでしょうかしら。
Commented by ケルン at 2009-07-03 00:18
・たっぷりした御飯は昼食にとる。
・夕食(supper)は軽め。
これは、『メアリー・ポピンズのお料理教室』(文化出版局)で知りました。レシピつき。
英国のteaという習慣は、たくさんの食べ物が出ると知ってからも、ずっとそのまんま「お茶」と訳していたのですが、naruさんのおっしゃるように、言葉のニュアンスも実質は(時間こそ早めだけど)「夕ごはん」だということを最近ようやく理解しました。ランサムでも「お茶に間に合わない」のは重大なことだし。「ドレミの歌」でもteaはa drink with jam and breadなので、「飲み物&食べ物」でセットなんですよね。

おととしノーフォーク(ノリッジ)に行ったとき、オランダからの観光客の女性に「この町にはオランダ風の建物がいっぱい」と教えてもらいました。直線距離で近そうだというのは、ランサムの7巻でイメージがあったけれど、そういう歴史があったんですね。
Commented by foggykaoru at 2009-07-03 20:17
naruさん。
supperは本来は「軽い夜食」という意味だったそうです。
寝る前にほんのひとくち食べて、一杯飲んで、という。
今はどうなんでしょうね。
Commented by foggykaoru at 2009-07-03 20:20
ケルンさん。
お茶に間に合わないと大おばさんにこっぴどく叱られますものね(笑)
スーザンあたりが「今日はもう遅いからお茶はなしにするわ」とか言っている場面もあったような。それとも「夕食はなし」だったっけ?

>「この町にはオランダ風の建物がいっぱい」
へえええ。
デルフトの街並みが頭をよぎりました。
ノリッジってあんなふうなのねー
Commented by Titmouse at 2009-07-03 22:20
学生の時のイギリス旅行で泊まったスコットランドのB&Bで、夜supperが出るというので居間に行ってみたら、クッキーと紅茶が出ました。夜のおやつみたいな感じなのかな、と思いました。
赤毛のアン(原書で今日読み終わったところ)でも、お昼がディナーで夕方ティーですね。
Commented by naru at 2009-07-04 10:15
Titmouseさん、その夕方のティーが、オーストラリアだと7時頃のボリュームたっぷりの夕食、だったのですよ。

で、アフタヌーンティーには、ビスケットと紅茶。

これってイギリスの一般ピープルでもおんなじだったかなぁ?
今では夕食はディナーと皆が言っているのでしょうかしらね。
(あ、この夏 私は確かめられる、はず なんですが)
Commented by Titmouse at 2009-07-04 23:07
あ、そのsupperは夜9時とかそんな時間でした。
naruさんのアフタヌーンティーはそれに相当するのですか? それとも夕方のティーより前のおやつ?
Commented by naru at 2009-07-05 09:21
アフタヌーンティーは、絶対に おやつ!! でした。

学校から帰ってきた子どもが、母親の焼いたビスケットを食べる、とというのが、理想的な。
もちろん、普通のスーパーなどで買える袋入りのビスケットも、たくさんありました。

ただし、小学生なら紅茶じゃなくて牛乳を飲みますが。
中学生でも男の子は牛乳派が多かったような記憶があります。

イギリス人はどうなんでしょうねぇ。
Commented by foggykaoru at 2009-07-05 12:47
Titmouseさん。
クッキーとお茶のサービスはBBではわりとおなじみ。
でもあれをsupperとよぶとは!!
Commented by KIKI at 2009-07-05 23:28
English Delft 初めて知りました。
検索してみたら・・・めちゃくちゃ欲しい!!
イギリスに行く目的が増えていく一方です。
Commented by naru at 2009-07-06 00:52
kaoruさん> え?B&Bでは 夜にクッキーとお茶が出るのですか???
ホントに????
Commented by Titmouse at 2009-07-06 20:41
ウィキペディア英語版でsupperとかdinnerを調べたら、国や地域や生活習慣によってやっぱりいろいろみたいですね~。夜のおやつをsupperと呼ぶのも出てました。リンク入れておきました。
Commented by foggykaoru at 2009-07-06 21:41
naruさん。
どこのBBでも、というわけじゃないです。
サービスが良いBBだと、クッキーとお茶ぐらい出ることはあります。
Commented by foggykaoru at 2009-07-06 21:41
Titmouseさん。
さんくす!
Commented by foggykaoru at 2009-07-07 21:27
KIKIさん。
コメント見落としてごめん!
イングリッシュ・デルフトってそんなに素敵なんですか? 私も検索してみようっと。
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