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フランス語版のだめ vol.2-3

フランス語版1巻を読んで、別にわざわざフランス語で読まなくてもいいかなーとも思ったのですが、せっかく続きが出たというのでなんとなく。

1巻に比べて、はるかにおもしろいです。
電車の中で読んでいて、思わず吹きだしてしまいました。

原作自体が2巻からぐんとおもしろくなっていたのかもしれないけれど、たぶんそれだけではない。
翻訳が上手になってきた感じがします。(誤訳らしき箇所もあるけど)

なによりも注目すべきなのは、1巻ではほとんど無視されていた「のだめ語」が、フランス語で表現されるようになったこと。
たとえば2巻では、最初のほうに「シェボーシェボー」というのがあります。
これは「C'est beau セボー」ののだめ語。
たぶん日本語では「しゅてきしゅてき」だったはず。
吹き出しからはみ出た感嘆詞というか、擬音語、たとえば「ぎゃぼー」などですが、ちゃんと「GABBOOO」と表記されていて、なかなかよろしい。


さらにミルヒーことシュトレーゼマンが登場してきて、みょーちきりんな言葉を話すわけで、彼のフランス語は「je ジュ」が「che シュ」、「vous ヴ」が「fous フ」になります。
ドイツ語なまりのフランス語ってそういうものらしいです。うーんためになるなあ。(ならないならない)
ちなみに、「のだめちゃん」は「フロイライン・ノダメ」となっております。

3巻になると、のだめ語の比率がさらに高まります。
そして最後のシーン、Sオケの公演がそれなりに成功し、ベンチで寝ている千秋の唇をのだめが奪う場面ですが、「しゅきあり」は「イレシャンデファンシュ」
正しく言えば Il est sans defense. イレサンデファンス=彼は無防備である
解読するのにかなり苦労しました。。。


そうそう。
「ますみちゃん」は、なぜか「Miss Masumi」です。

「死ね死ね団(でしたっけ?」は「Fondation Takacrever フォンダスィヨン・タカクルヴェ」
fondation は英語のfoundation
「Takacrever」は 「Tu n'as qu'a crever(お前はくたばるしかない)」の崩れた形だと思われます。

千秋が鬼指揮者としてみんなを泣かせる場面に、「民衆の味方だったナポレオンが皇帝になってしまった」なんて台詞があったんですね。
まるでフランス人向けに書かれたみたい。


2巻を読んで、「死ぬまでに『こたつ』というものに入ってみたい」と思うフランス人、いるんじゃないかなあ。ランサムを読んで「死ぬまでに湖水地方に行きたい」と思っていた誰かさんみたいに(笑)


「フランス語版のだめカンタービレ」に関する記事のインデックス

by foggykaoru | 2009-07-07 22:27 | マンガ | Trackback | Comments(8)

Commented by luna at 2009-07-08 06:51 x
わーお!
それは楽しそうな。
そういえば、この間「日本人の知らない日本語」買っちゃいました。
フランス人の話も笑えましたねえ。
Commented by naru at 2009-07-08 10:44 x
あ、私のことネタにしましたか??「湖水地方に行きたい」って。

ところで、フランス人のドイツ語、英語感覚を、なんとな~~く想像できて、ためになりましたぁ。
Commented by foggykaoru at 2009-07-08 20:35
lunaさん。
面白いっすよ。
ドイツ語版のだめもそのうちに出るんでしょうかね。
Commented by foggykaoru at 2009-07-08 20:37
naruさん。
あら、naruさんもそうなんですか?

実は自爆ネタです。
メインサイトの「自己紹介」にある「えせバックパッカーの読書歴」をご覧ください。
Commented by crann at 2009-07-08 21:08
お茶会のとき見せていただきたいな♪
Commented by ケルン at 2009-07-08 23:44 x
フランスには日本のマンガファンがいっぱいいるそうだから、これを訳したい人もいっぱいいたんでしょうね。選りすぐりの翻訳者が、腕によりをかけて、こだわりまくって楽しく訳した、というのを想像しています。(その面白さを味わえるかおるさん、いいな~)
Commented by foggykaoru at 2009-07-09 22:37
crann@leiraniさん。
うーん。本自体をお見せできるかどうか。
でも可能性はあります。
Commented by foggykaoru at 2009-07-09 22:39
ケルンさん。
訳したくても難しいですよー 
日本文化を熟知してなくちゃならないうえに、音楽の知識も必要だし。
翻訳家は調べ物ばかりの職業だと言われるけれど、ほんとうにそうだなということが推察されます。
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