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続・野球拳、あるいはじゃんけんについて

前項で「chifoumi」についての疑問を書いたところ、早速tabinekoさんからコメントをいただきました。
そこで素直に「chifoumi」で検索したところ(どうしてすぐに思いつかないんだろう>自分)、最上位にしっかりフランス語版wikiが出てきました。


第二位には怪しいサイトがきました。
説明文はこうです。
「Chifoumi est un Jeux sexy (jeux de sexe) gratuit pour adulte. Vous pouvez jouer sur JeuxVideo-Flash.com.」
(Chifoumiは成人のためのお金のかからない性的なゲームです。JeuxVideo-Flash.com.を見ればあなたもできます。)
このサイト、私はこれ以上深入りしないことにします。中身を見たい方はどうぞご勝手に。
要は、「Chifoumi」だけでも「野球拳」の意味になるということです。



フランス語版wikiには飛んで行って読んでみました。

Pierre-Feuille-Ciseaux(石・葉・はさみ)

Feuilleは「ミルフィーユ」の「フィーユ」です。「フイユ」と発音するほうが近いけれど。
第一の意味は「葉」ですが、「1枚、2枚」の「枚」としての用法もあり。英語の「a sheet of paper」の「sheet」に相当します。
「ミルフィーユ」の「ミル」は「1000」

別名papier-caillou-ciseaux(紙・小石・はさみ)
またはroche-papier-ciseaux(岩・紙・はさみ)
またはpierre-papier-ciseaux(石・紙・はさみ)
またはfeuille-caillou-ciseaux(葉・小石・はさみ)
またはchifoumi
またはjankenpon!!!

必要なのは2つの手で、同時に選択し、本能的に行う。
プレイヤーは2人(!)
6歳以上(!)
所要時間は5分(!)

起源は中国および朝鮮半島で、「石・布・はさみ」だったが、日本で「石・葉・はさみ」になった。
ゆえに、ヨーロッパに伝わったのは日本経由であろう。
chifoumi(シフミ)という名称の語源はおそらく「ひい・ふう・みい」である。

戦術(!)に関する説明があって、

じゃんけんの団体(!)についての説明。
Championnat du monde de feuille caillou ciseaux (FCC) じゃんけん選手権
Fédération suisse de RPS スイスじゃんけん連盟
という2つのサイトが存在する。 (RPSは英語のRock Paper Scissorsの略語)

各国におけるじゃんけんのバリエーションを見ると、英語圏ではあまり広まっていないようです。
アメリカでもフランス語でやっている?
手がグー・チョキ・パーだけでなく、4つも5つもある地域があります。
Puits(井戸)、Allumette(マッチ)、Bol de toilette(便器。をいをい!)、Pluie(雨)、Feu(火)、エトセトラ。

逸話:
2005年、日本のある大企業の社長が、ある印象派の絵画の売却の際、クリスティーとサザビーのどちらに売るかを、それぞれの代表者にじゃんけんをさせて決定した。クリスティーがチョキで勝った。

by foggykaoru | 2009-08-29 22:37 | バベルの塔 | Trackback | Comments(2)

Commented by むっつり at 2009-08-30 05:58 x
コイントスよりは駆け引きがありますから…
でも四種類も五種類もあると複雑ですね
Commented by foggykaoru at 2009-08-30 11:12
むっつりさん。
駆け引き・・・あったんですね。すいません勉強不足で。
じゃんけんを馬鹿にしてはいけない(笑)
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