河口慧海著「チベット旅行記」(講談社)
2005年 03月 24日
この本の著者は、その名前から想像されるとおり、お坊さんです。
ですが、普通のお坊さんとはちょっとばかり、、、いや、非常に、違います。
語り口こそ、いかにもお坊さんらしく、古めかしくて奥ゆかしいけれど。
仏教を追究するには経典が必要。でも、それはチベットでしか手に入らない。だったらチベットに行こう。でもチベットは鎖国状態だ。だったら密入国してしまおう…なんてことを思いついて、実行してしまうのです。
文句なく面白いので、どなたにもお薦め。講談社学術文庫で全5冊。
私はこれを読んで以来、チベットに行きたくてしかたがありません。
日本人が書いた旅行記の最高峰と言っても過言ではないと思います。
この本の詳しい情報はこちら
by foggykaoru | 2005-03-24 20:25 | 過去に読んだお薦め本 | Trackback | Comments(4)

また、課題図書が増える。
>旅行記として読むとは不意打ちを食らった気分です。
えーっ、だって題名が旅行記じゃないですか。私は有名な本だということを知らないで、本屋で見つけて読んだんです。だから旅行記だと思って読みました。
ARCには私よりもすごい旅人がいるのですが、その人も「日本最高の旅行記」と絶賛してます。どうです、読みたくなるでしょう?(^^;

>チベット民俗学記として認識
それは正しい認識です。でも、旅先の風俗習慣を詳しく面白く書いてある旅行記というのは、常に同時に民俗学記だと言えるでしょう?だから同じことなんです。