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『かはたれ』『たそかれ』

Titmouseさんご推奨の児童書。ずっと前から読まなくちゃと思っていた。

『かはたれ』は最初の4分の1ぐらいまでは遅々として進まなかった。どうも入り込めなくて。
以前から思っているのだが(そしてしばしば口にしているのだが)、私は英国児童文学で育ったためか、児童書を読むときには無意識のうちに「英国の香り」を求めてしまうようで、あんまり日本の児童書はぴんとこないのである。
今回も「河童かあ・・・。ネズミの騎士とかエルフとかのほうが好みなんだけどなあ」と、図書館に返してしまおうかとすら思ったぐらい、のれなかった。
でも、主人公がめちゃくちゃかわいいので、それに免じて我慢していたら、突如あるところでギアがトップに入り、あっという間に読了。
涙をふく間も惜しんで『たそかれ』に突入した。
そしてついさっき、喫茶店で読み終わった。
お勘定をするとき、目が赤くなっているのを店の人に気づかれやしないかと、気が気じゃなかった。

著者の朽木祥という人と私は同世代。
そして、私と同じような本を読んで育った(ということを確かな筋から聞いている)
若いときにそれと知らずにすぐ近くにいて、すれちがったこともあるかもしれない。いや、絶対にあったはず。
ああ、あのころに知り合えていたら、どんなに感動したことだろう。
(そういう人、少なくないんだけどね。ラッコ庵さんとか。)

妙にツボだったのは以下のくだり。
そもそもお父さんは、フィクションはあまり読まない。『さまよえる湖』とか『エンデュアランス号の漂流』とか、そういう類の本が好きなのだ。

なーんとなく、フラム号の本棚を物色するドロシアを彷彿とさせません?


『かはたれ』に関する情報はこちら

『たそかれ』に関する情報はこちら


それにしても渋いタイトルだこと。
子供に媚びないっていうか。
編集者は異議を唱えなかったんだろうか?

by foggykaoru | 2009-10-08 19:49 | 児童書関連 | Trackback(2) | Comments(4)

Tracked from Sea Songs at 2009-10-09 23:15
タイトル : 『かはたれ』
『かはたれ ― 散在が池の河童猫』 朽木祥、福音館書店 「誰そ彼=たそかれ=黄昏... more
Tracked from Sea Songs at 2009-10-09 23:16
タイトル : 『たそかれ』
『たそかれ -不知の物語』 朽木祥 作、福音館書店 『かはたれ』の待ちに待った続... more
Commented by Titmouse at 2009-10-08 22:49 x
だ~か~ら~、外で読んじゃいけないって言ったでしょ~。(私は電車の中だった・・・)
Commented by foggykaoru at 2009-10-09 23:10
Titmouseさん。
>外で読んじゃいけない
そんなこと忘れてたよ~
Commented by Titmouse at 2009-10-09 23:13 x
トラックバック送ってもらっているのだけど、古い記事だからか反映されないみたい。ごめんね~。こっちから送っておきます。
Commented by foggykaoru at 2009-10-12 10:19
Titmouseさん。
TBありがとう♪
反映されてないから、何か間違えたのかと思ってました。
古いのは受け付けてくれないのかー
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