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バチカン

副題は「ミステリアスな神に仕える国」
著者は秦野るり子というジャーナリスト。今はアメリカの大学で教えているらしい。

バチカンを説明するためには、どうしてもキリスト教の成立から始めなくてはならないのだが、この部分が実に手際良くまとめられている。

バチカンがあんなに小さくても独立国家でなければならない理由がよくわかった。
というか、独立国家としての地位を勝ち取ったのは、したたかさの証なのである。

新書1冊で奥深いバチカンを語りつくせるはずがないし、証言のかなりの部分が「オフレコ」となっているらしいのが残念。でも軽く読めるし、バチカンに興味があるなら入門書として最適。


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2010-02-06 11:12 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

Commented by タサ at 2010-02-08 10:44
これは私にとって、ナイスタイミングでございます。

子供から、「何でバチカンはこんなに小さいの?」「国民はどれくらいおるん?」などなど、世界地図に興味津々の彼らに聞かれ困っていました。

確かに、キリスト教がらみでいろいろあったよな・・・なんて思っていましたが、うまく伝えられないので、この本読んでみます!

最近、子供向けにいろいろ読み返してまして、意味をちゃんと理解していない言葉の多いこと!
先日は「ナチス」「ゲシュタポ」などなど・・・、アンネの日記でえらい目(?)にあいました。

また勉強(?)です。でも楽しいわぁ。
Commented by foggykaoru at 2010-02-08 20:45
タサさん。
おお、よかったお役に立てて。
んまあ、この本に書いてあることをそのまま引用しても子どもには難しいかもしれないけれど、噛み砕いて説明するための一助にはなるかと思います。
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