流転の王妃の昭和史
2010年 03月 15日
その弟・溥傑に嫁いだ浩の自伝である。
こういう人の存在と、そして、政略結婚で結びつけられたとはいえ夫婦が仲睦まじかったということは知っていた。この夫婦の長女のことも。
それでも面白かった。真実の重みというか。
いちばん印象的なのは著者の品の良さかな。
それにひきかえ、関東軍って野蛮!
さりげなく語られている溥儀の不幸。
皇帝として権謀渦巻く中で育てられ、人を信じることができなくなっていったという。
巻末には夫の溥傑氏の文章も掲載されている。
日本に留学経験があるというが、日本人の書く文章とは違う。
私がフランス語を書くとこういう具合になるのだろうか。うーん。
ユーズドでしか買えません。
by foggykaoru | 2010-03-15 20:29 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(4)
昔図書館で読んだ後で購入しました。
本とは関係ないですが、数年前にこれがドラマ化された時に、浩を演じた常盤貴子さんが二女のこ生さんの子供と小学校だか中学校だかで同級生だったという話をしていたのが記憶に残ってます。
冷静に考えたら年齢的にそんなもんなわけですが、歴史の中の人物と思っている人がそんなふうに日常生活に登場したらびっくりします。

この鬼っ子のせいで大日本帝国は滅んだですけれど、どの戦記物を読んでも反省の弁を語られたものは私の知る限り存在しません
権謀術数渦巻く世界…一番のマキュベリズムは何もかも知っている上で天真爛漫に振舞う事かも?
まともに受け止めていると神経が壊れてしまいますね
どの国でも、権力のトップなんかに生まれると、かえって不幸になりかねないような気がしますが、清朝の最後の皇帝なんかに生まれたのは、とてつもない不幸なのでしょうね。。。