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魔法ファンタジーの世界

脇明子著。岩波新書。

今まで脇さんがの児童書関連の本は、途中まで読んでやめてしまってばかりだった。知っている作品に関する話は興味深く読めるのだけれど、知らない作品のことはさっぱりわからないから。あたりまえだ(自爆)

でもこの本がおもに取り上げているのはナルニアと指輪物語、ゲド戦記、闇の戦いシリーズ。なのでとてもわかりやすかった。それに、わりと軽~く書いた本なのではないかと思う。そんなに深い考察はない。だから読みやすいとも言える。

「闇の戦い」でいちばん恐ろしく描かれているのは、闇に乗っ取られえて手先になった人間で、闇自体にはあまり迫力がない、同様に「指輪」でも、具体的に恐ろしいのはサウロンよりも幽鬼なのだけれど、中つ国で起こる災厄の数々が丹念に描かれているから、結果的にサウロンの恐ろしさが伝わってくるというあたり、なるほどねーという感じ。

あと、C.S.ルイスの女性観はどうなっているのかねえと言う話。あまりにも有名なスーザン問題とからめて。

後半は、最近のファンタジーに対する脇さんの「嘆き節」という雰囲気になっていきます。言いたいことはよくわかる。

この本を読んで、「宝島」を再読したくなりました。

そして、何カ月も前に買ってまだ観てなかったアメリカのテレビ版「ゲド戦記」を観始めました。怖そうな場面になるたびに休憩を入れてるので、なかなか進まないのだけれど、グワイヒアさんこちらで書いていらっしゃるとおり、そんなに悪くないですね。「火曜サスペンス」としては(爆) 


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by foggykaoru | 2010-04-01 20:26 | 児童書関連

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