人気ブログランキング |

ランサマイト必見!「剱岳 点の記」観ました

昨日まで名画座(飯田橋のギンレイホール)で上映していたので、駆け込んで観てきました。レディースデイと映画の日を避けたにも関わらず、非常に混んでいました。しかも観客の年齢層が異様に高く、白髪のある人ばっかり・・・って私もじゃん(自爆)

英国児童文学を読んで育ち、日本地理よりも世界地理が、日本史よりも世界史が好きという、徹頭徹尾洋モノ好きで、さらに洋モノを知りたくてフランスにも手を伸ばしたという私なので、邦画にはあまり興味が無いのです。それでもこの映画を観たのは、今どきCGを一切使わずに撮影され、その映像美がすごいという評判を聞いていたから。そしてさらに、ランサム仲間から「必見」という情報を得ていたから。

日本地理に疎い私は剣岳がどこにあるのかさえ知りませんでした。そんな無名の山(というのは間違いで、単に私が知らなかったというだけのことですが)なのに、なんと美しいことか! 日本という国が自然に恵まれているということは、外国の旅を重ねるごとに、強く感じるようになってきたのですが、ほんとうに美しい自然です。言葉を失って、呆けて見ているしかない。

映画の内容ですが、時は明治末。
近代化を急ぐ日本は正確な地図を作ろうとしていた。
地図を作るためには測量しなくてはならない、そのためには「三角点」なるものを、各地に埋め込まなくてはならない。そのためには、前人未到の剣岳をも登頂しなくてはならない。測量士たち、命を賭けて頑張る・・・。

測量士たち。そして測量士に雇われる地元の案内人と強力たち。
この2つの世界には、今の日本では考えられないくらい、大きな格差がある。
かたやお役人。贅沢な暮しをしているわけではないけれど、まあ、今のサラリーマンと大差ない暮らしぶり。
かたや隙間だらけの掘立小屋に住む山の民、つまり土人、原住民。
まるでエベレスト登頂を目指すヒラリー卿とシェルパのテンジンみたい。
ほんの100年前の日本には、いうなれば2つの別々の国があった。そのぐらい格差が大きかったのです。(もちろんイギリスとネパールの格差のほうが、はるかに大きいんですけれどね)

そして修験者という存在。行者とも呼ばれますが、私が知っている唯一の行者は「八犬伝」の役行者でして。。。あの物語の設定は室町時代あたりでしたっけ?
それが100年前の日本の山々にたくさんいたのです。これぞエスニック。謎。
もしも外国人に「行者って何ですか」と正面切って尋ねられたら、私には説明できません。
今の日本にもいるのでしょうか?

この映画を観て、日本にある(あった)異文化を強く感じ、何も知らない自分を発見してしまいました。



最後にランサマイト必見の場面のご紹介。

そもそも測量というところが「ひみつの海」なのです。
そして、山に登ります。ザイルを腰につけてみんなつながります(^^;
落っこちそうになったりします。

でもそのあたりは小ネタです。

最大のみどころは手旗信号です。アルファベットじゃないけれど。
手旗信号が実際に使われるところを、生まれて初めて見ました。見られてよかった。

映画を観られなかった方は、せめて公式サイトの映像をご覧ください。音楽も素敵です。

by foggykaoru | 2010-04-03 20:32 | 観もの・聞きもの

<< 一瞬びっくり 旅行者の朝食 >>