「のだめ」4回目・・・ピアノ、弾かなくちゃ!
2010年 05月 16日
実は本を読むどころじゃないのです。
忙しいってのもありますが、私は忙しいときに読書に逃げることも珍しくないので、それはあまり理由になりません。
頭が読書から離れているのです。「のだめ」以来。
この週末、仕事をどっさり持ち帰ったのですが、全然やる気が出ない。
どうやって自分を奮い立たせよう?
・・・そうだ、何か自分にご褒美を用意すればいいんだ!
そこで、「のだめ」の夕方の回のチケットをネット購入。時間までせっせとお仕事をして、新宿バルト9にでかけました。
ここはふだん、あまり足を向けない映画館なのですが、今までの映画館は、音響が今ひとつのような気がして、ネットでのコメントを読みあさったうえで、白羽の矢を立てたのです。
結果。
大正解。
ようやく音楽を満喫できた気がしました。
そして、今日も仕事してから観に行ったんです。
我ながらしつこい・・・
同じ映画を4回も観るのは、「ロード・オブ・ザ・リングス」と「マスター&コマンダー」以来です。
なんでこんなにハマったんだろう?
「最終楽章前編」も楽しかったけれど、そんなに何回も観ようという気にはなならなかった。
まず第一に、コメディータッチだった前編と違い、後編は千秋とのだめの関係が中心だから。
のだめの苦悩を見ながら、「芸術家同士のカップルはきついな。女性のほうが苦しむのかな、高村智恵子もカミーユ・クローデルも発狂しちゃったし・・・」とか、「音楽家がステージで共演するということは、『情を通じる』ようなものなのだろうな・・・」とか、いろいろ考えるのが楽しかったのです。
でも、それだけじゃなかったのです。
4回目にしてわかりました。
上野樹理のうまさです。何を今さらって言われそうだけど、見れば見るほどほれぼれします。私は役者の演技を見るのが好きなんです。だからアニメはあまり見ないし、3Dが話題の映画にも興味がない。
そしてもう1つ。
音楽です。これも当たり前すぎ?
前編の音楽だってもちろんよかったはずですが、あれはダメオケ再生の物語だった。
今回は失敗演奏無し。しかものだめ中心だから、ピアノ中心。つまりラン・ランのピアノ中心。ここが違う。
4回目にして、映画的にいいなと思った場面は、のだめデビューのところ。
原作にあったリハの場面(あれはあれでとてもいいのだけれど)がばっさりカットされ、ヴィヴァルディの「四季」がBGMに流れる中、ドレスを着た本番直前ののだめの後ろ姿。会場へかけつける千秋。たたみかけるような場面転換がいい。
そして本番。
上野樹理のピアノ演奏の演技がすごいのは言うまでもないけれど、なによりも表情がいい。ピアノを弾き始める前、弾いている最中。今まで見せたことのない表情だ。演奏が終わる。「やりとげた」という表情。
・・・また観に行くかも。
そして、さらに驚くべきことが起こりました。私の心の中に。
ピアノ、弾かなくちゃ!
今までにもたまに「ピアノ弾こうかな」モードになったことはあるけれど、今回はちょっと違います。
「ちゃんと弾くには毎日ハノンを必ずやらなくちゃいけないのだ」なんてことまで思ったのは初めて。そして、「あのつまらない練習を毎日する覚悟はあるのか?」と自分に問いかける・・・ 「続ける」と断言はできなかったんですけど(苦笑)
先生についたほうがいいかなあ。そうすれば練習せざるを得なくなるから。
とりあえず、帰りに楽器店に寄り、ピアノ楽譜コーナーをあさり、「ベスト・オブ・のだめカンタービレ」を買いました。
ラプソディー・イン・ブルー、昔から弾いてみたかったんです。
素人向けアレンジ譜が簡単に手に入るようになったのは、のだめのおかげ。
のだめ、ありがとう!
by foggykaoru | 2010-05-16 22:07 | ピアノ日記 | Trackback | Comments(8)
のだめの映画、楽しめてよかったですね。見たいなあ。
子どもがあんまり熱心に練習しないので、取り上げて、その分で自分が習おうかなあ、と思ってしまいます。
ピアノの前に座って弾きだすと、すぐに邪魔して練習を始めるけど、直後に飽きて放り出してしまう「水深測鉛」ちっちでございます(^^;
映画館に行くとのだめファンの年齢層の厚さがよくわかります。
夕方の回でも、小学生の子どもを連れたお母さんとか、いましたよ。
ARCの「のだめ組」で観に行ったときは、小1のお嬢さんを連れてきた人もいました。
lunaさんのお子さんはまだ無理?
お母さんが弾いていると、自分が弾きたくなる、というのはとってもいいことですよね。
少なくとも、「1度も弾きたいと思ったことがない」のに無理やり習わされた私よりも、ずっといいです(笑)

水深測鉛は今マンガを読み始めた辺りです。
ただ、わらびのしっぷが映画一本我慢するのがまだ無理なので、一緒には行けないな〜
弾きたいと思ったことがなくても、ちゃんと弾けるまでになったなんてすごいですね〜
わたしも小学生の時に、同年代ちょっと上くらいの子のリサイタルに連れて行かれたこともあるのですが、却って萎えてしまって、それまではかなりがんばっていたのにすっかりテンションが下がってしまったのをよく覚えています(^^;
これからでも間に合うから練習!とこの10年くらいはずっと思ってます(笑)

のだめでクラ吹きが活躍(オーボエ並に)してくれたらよかったのにな~と思いながらモーツァルトの室内楽などを聴いているところです。

「のだめ」を観ると、ピアノ弾きたくなりますよね。でもって私は「オルガン練習しなくちゃ!」って思います続かないのだけど・・・・
毎日見れば、毎日練習できるか???(笑)