世界は分けてもわからない
2010年 08月 23日
氏の本は、これの前に1冊、もうトライしたのだけれど、そっちは途中で挫折。
この本はあまり専門的ではないので(苦笑)、最後まで読めました。
後半はバイオの世界を震撼させた一大スキャンダルについて割かれてます。
その実験の詳細な説明はほとんど斜め読みで、全然ついていってません。
それでも、この事件のあらましはわかったし、面白かったです。
そして結論。
タイトルどおり「世界は分けてもわからない」
あえて付け加えるとすれば、
「でも、今のところ、分けて見ていく以外に方法がない」
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by foggykaoru | 2010-08-23 19:15 | エッセイ | Trackback | Comments(10)
ウイルスってほとんど化学物質ですね
福岡さんの本は3冊しか読んでいません。これと「生物と無生物のあいだ」は面白いと思いましたが、「できそこないの男たち」は私はあまり好きではなく、4冊目に何を買おうか(買うまいか)迷っているところです。
柳澤桂子さんの「二重らせんの私」(ハヤカワ文庫)はお読みになりましたか? 著者の自伝的な部分とDNA発見物語が重なる好著だと思うのですけれど、Foggyさんの感想が知りたいなぁ。
はい、発掘できたら(汗)。
いつまでも待つわ♪
分子生物学はこの30年でものすごい変化をしてるから、読み比べてみると面白いかもしれませんね。
2010のノーベル化学賞はパラジウム触媒の集合結合する有機化合物の反応ですが、20年前の授業ではものすごく一般的な反応でした。社会へのインパクトは20年30年経って理解可能なものになるので、ノーベル賞はどうしても若い頃の研究成果を老人になって受賞するということになりますね。そうなると、受賞するだけの業績を挙げていても、病気などで亡くなって埋もれている研究者が随分居るんでしょうね。