ベトナム語のしくみ
2010年 08月 28日
これは不便ではあるけれど、日本でもありがちな状況なので、まあ慣れている。
ところで今回行ったベトナム。
ベトナム語はアルファベット表記。
ベトナムコーヒーとともに、「仏領インドシナ」の置き土産なのです。
だからすべての文字がすんなり認識できる、なのに何ひとつ意味が理解できない
という事態に、私はひじょーに納得がいきませんでした。・・・納得もへったくれもないんだけどね。
要するに、ベトナム語を勉強していかなかったことを、後悔したのです。
というわけで、帰国してからこの本を読んだという。
・・・何を今さら。遅いって(苦笑)
そして、ベトナム語のわかりやすさに驚きました。
なにしろ語形変化がまったくないのです。ポイントは語順。それさえきちんと覚えれば、文が作れる。(もちろんそれ以前に単語を覚えなくちゃいけないけれど)
一瞬血迷って、この際真面目に勉強してみようかなんて思ってしまったぐらい(笑)
ベトナム語最大の関門は文法以外のところにあるのです。
それは声調。6声もある。ひーー。
旅行中、ガイドブックに載ってた「旅のベトナム語」を使ってみても、まったく通じなかったのは、そのせい。
私、声調のある言語はどうも苦手なんですよ。。。
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by foggykaoru | 2010-08-28 22:26 | バベルの塔 | Trackback | Comments(4)

六声ですか
複雑過ぎます
それにしても植民地主義って言語文化まで破壊していますね
本来、ベトナムは漢字文化圏だったのに…
漢字文化圏ということは、表意文字の世界。
それを表音文字化したことによって、言語全体にも少なからぬ変化が起こったのではないかと思うのですが、私の能力とやる気では、そこまで追求することは永遠にないことでしょう・・・。
韓国の場合は、自前でハングルという表音文字を作ったのだけれど、どうやらそのことによって、ゆゆしき問題(←詳細は忘れた(汗))も起こっているらしいです。

ベトナムは漢字文化圏と言っても、他国人には読めないチュノムを使っていたんじゃなかったですか?
形声文字のような成り立ちだと記憶しています。
発音に関しては、昨年まで放送していた「アジア語楽紀行」で耳にしましたが、声調だけでなく、発音自体もローマ字から想像する音とはずいぶん違っていて、こりゃ会話は無理だと思いました。
わたしも声調言語は不得意としております。
一応6声はわかりますが。
現代は完全な形では残っておりませんが、広東語は9声だったようですし、どの言語にも高い壁は存在するようですね。
あー、その話、なんかぼんやりきいたことがあるかも。
そもそもアルファベット化が「可能であった」という点において、表意文字に頼りきりではなかったんだろうなとは思ってましたけど。
綴り字と発音の関係は、きちんと覚えなくてはならないけれど、声調を身につけるよりは楽にできそうな感じでした。