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妖精王の月

O.R.メリングという生粋のアイルランド人作家による、アイルランドを舞台にしたケルト妖精ファンタジー。

いまだに疲れが取れないので、するする楽に読めそうなものをと思って手に取ったのですが・・・
ふう。。。ぜんぜん楽じゃなかった。
却って疲れてしまいました。

従姉妹同士である2人の少女たちが、ひょんなことから妖精と関わりを持ち、最後は壮大な戦いに立ち向かう。その間に胸キュンな恋もあり・・・という、とっても女の子向けのお話です。

人間が異世界と関わりを持つというタイプのファンタジーに、私は十分慣れているはずなのだけれど、前ふりがなくていきなりドッカーン!というのには驚きました。
まるでジェットコースター。
私としては、その前にまず、その人物の日常をしっかり描いてほしい。
日常とか現実あってこそ、異世界の輝きが増すというものでしょ。

こういうのが今どきのファンタジーなのかなあ。

映画「天使と悪魔」を連想してしまいました。
あれは「殺人オリエンテーリングinローマ」だったけれど、これはさしずめ「フェアリー・オリエンテーリングinアイルランド」。

そして、読みにくさは単に私の頭が疲れているせい?
井辻さんの翻訳なのだけれど、たびたび登場する「フェアリーランド」という表現、私好みではありません。「サイドディッシュ」なんて表現も出てくるし。そりゃあ「おかず」と訳すのは抵抗があるでしょうよ。

でもね。
なんでも日本語で表わそうと悪戦苦闘したちょっと前の翻訳家に比べて、今の人は楽ですねえ。

それとも、昨今の女の子たちにはこういう翻訳のほうがウケがいいと思ってそうしているのでしょうか。

あえて言わせえてもらえば、そういう態度は志が高くないと思います。

かなりけなしてしまったけれど、ケルトの伝承を下敷きにしているから、お気に入りの「闇の戦いシリーズ」に共通するところ、似ているところがあるのは、ちょっと嬉しかったりしました。


便宜的にタグは「イギリス」にしておきます。
アイルランド人、ごめん!



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by foggykaoru | 2010-09-24 23:58 | 児童書関連

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