ウィーン・都市の万華鏡
2010年 10月 23日
旅行準備の一環として読みました。この人の本なら間違いないと思って。
期待通りでした。
ウィーンというのは、ウィーンナ・ワルツの都。
典雅とか優雅、そして軽い。ドイツの重厚さとは違う。
そのあたり、パリと共通しているんだな
とか
その軽さこそが、近代において花開いたヨーロッパ文化なんだろうな
とか
改めて感じ入りました。
具体的なお役立ち情報もありました。
それはオペレッタの代表的作品の解説。
実はウィーンでは楽友協会、シュタッツ・オーパーだけでなく、フォルクス・オーパーのオペレッタのチケットも手配したのです。
ところがこれが「ほほえみの国」という知らない演目でして、いくらオペレッタは軽くて内容が薄いからって、ドイツ語だし、何も知らないで観て大丈夫なのかいな?とちょっと不安に思っていたのです。
でも、最大のツボ、というか、びっくり仰天な話は別のところにありました。
それはヨハン・シュトラウス親子の話。
「父ヨハンは家庭人として失格者で、この親子は絶縁状態だった」というのは「のだめ」ファンならよく知っている話ですが、それだけじゃなかったのです。
息子ヨハンは父親の気質を受け継いで、かなり神経質だった。
たとえば鉄道恐怖症!!だった。
「鉄道に乗るぐらいだったら死んだ方がマシ」と言っていて、トンネルや鉄橋では、床に横になり、死体のように耐えていたんですと!!!
by foggykaoru | 2010-10-23 20:24 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(10)

某ナルニア国物語でも、実は兄弟達は列車事故で死んでいた、と言うオチでしたし…
日本の新幹線は事故を起こしていないので(最近の一般の電車の大事故は尼崎の事故ぐらい)、意識していませんが欧州では最新鋭の車種でも結構事故を起こしているみたい…
まして、ヨハン・シュトラウスの時代でしたら神経質な人でしたら列車は嫌がったでしょうね
汽車の煙は咽を刺激しますし、音も騒々しい…トンネルで嫌がったのは納得します

ウィーンはオーストリア人よりもそれぞれの民族衣装を着た様々な人々が目立っていて、現代でも見られないコスモポリタンな街がったとありました。音楽家の出身地も様々だったのでしょうか。
私これの曲が大好きで、いつかフォルクスオーパーで観てみたいと思ってます。
昔ブダペストの由緒正しいカフェでお茶していた時に、タイミング良くこの作品の「りんごの花の冠を」という曲が演奏されたのは、これまでの旅で感動した瞬間の両手ぐらいには入るかもしれません。

オペレッタの全曲はなかなか聞く機会がないので楽しんでくださいね~。
レハールといえば「メリー・ウィドウ」だと思っていたんですけど。
他に私が知っているオペレッタは、「こうもり」と「チャルダッシュの女王」です。
「チャルダッシュ~」は、この前ウィーンに行ったとき・・・と言っても、もはや四半世紀前です・・・に、シュタッツオーパーで観たのです。
