第五の騎手
2011年 03月 03日
この本はドミニック・ラピエールとラリー・コリンズという2人の共著。
彼らの作品としては「パリは燃えているか」が有名。
第二次世界大戦末期、いよいよナチス・ドイツがダメになったとき、パリの司令官のもとにヒトラーからの命令が来る。
「パリを焼きはらえ」と。
その命令に従って、パリの各所に爆弾が仕掛けられる。
あとはスイッチを押すだけ。
でも、花の都パリを目の前にして、パリ司令官はためらう。
再度ヒトラーからの電話がかかる。
「パリは燃えているか?」
この作品は映画化されました。
両親が観に行きました。私はお留守番。
両親が買ってきたパンフレットを読んで、「なんだ~つまんないの」と思った当時のわたし(苦笑)
その数十年後、レンタル・ビデオで観て、大感動しました。
この映画に関するもっと詳しい情報が欲しい方はこちら
・・・ああまた観たくなっちゃった。
前置きがえらく長くなりましたが、本題の『第五の騎手』、これは「イスラム圏の某国のリーダー@どう考えてもリビアのカダフィ」が
「マンハッタンに水爆を仕掛けたぞ」
と、「カーターとおぼしき当時のアメリカ大統領」を脅迫するお話。
ものすごく面白かったです。
通勤電車の中でかじりついたのはもちろんのこと、もう時効だから白状しますが、仕事の合間にも人目を盗んで読まずにいられなかったという。。。
調べてみたら、絶版になってました。
まっ、時事ネタはすぐに古くなってしまうから、しょうがないのですが。
でもほんとに面白かったんですよ。
アドレナリン出まくりでした。
by foggykaoru | 2011-03-03 21:11 | 過去に読んだお薦め本 | Trackback | Comments(5)

黙示録には四人の騎士(騎手)、四つの災いが表されていますが、核兵器は支配・戦争・飢餓・死を併せ持つものですので

しまった。若気の至り。
これから間に合うのであれば、探してみます。ありがとうございます。
昔読んだこの作者たちのNF作品の中で一番印象的なのは、パリよりもむしろ、インド独立を描いた「今夜、自由を」なんです。やっぱり英国人のメンタリティの方が慣れているからなのかな? でもショッキングな本であることも確か。インド、パキスタンが分立するにあたって、ヒンズー教徒とイスラム教徒が暴徒と化して互いを襲い殺し合うシーンは一生忘れられないインパクトです。そういうことはその後のユーゴ内戦でも実際におこったけれど、そういう免疫がない大学生の時に初めて読んだ(知った)という意味でショックが大きかったというのもあるのでしょうけれど。
この2人の本はフランス語で読んだのです。
「パリ」は読んでから映画を観たのですが、いろいろな立場・視点から書かれていて、パリ解放に向かって世界がどう動いているのかをわくわくしながら読みました。
英米仏独が動くのはわかるけれど、スウェーデンまで出てくるんですよね。
インドの本も知ってます。タイトルに「カルカッタ」があったような気がするんですが。手にとってよっぽど買おうかと考えたのですが、結局読まなかった。。。失敗だったかも?!
あと、マタドールのも読みました。
今検索してみたら、私が思っていた作品は「歓喜の町」でインド独立の話ではなくて、しかもラピエール個人の著者でした。