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のだめフランス語版 vol.11

パリでついに入手できなかった『のだめカンタービレ』11巻。帰国してからようやく読むことができました。

さくっと行きます。
まずは誤訳。

1.指揮コンでのウィルトールオケの楽員の心の中のせりふ
  「みんなコンクールで必死なんだし・・・」
→Et on donne tout le meilleur pour tous ces chefs...
(=私たちはこれらすべての指揮者のために最善を尽くしている)
解説: 「みんな」を「楽員」のことだと思ってしまったんですね。必死なのは指揮者なのに。

2.ミルヒーと再会したのだめのせりふ
  「(千秋先輩の部屋は)ピアノもいいんデス」
→Il a meme un piano. 
(=先輩はピアノさえ持っている。)
解説: 持っていて当たり前なんですけど。「いい」を見落とした?

3.風邪気味のシュトレーゼマンの世話をする千秋のせりふ
  「飲んでください」「絶対飲め」「いいから飲め」
→Buvez ca! Vous allez boire! Mais buvez, bon sang!
  (=飲んでください。飲むんです。いいから飲みなさい。)
解説: どこが間違えているの?と思われるだろうけれど、これが今回最大の間違い。絶句もの。
薬を「飲む」は「prendre=取る」。
「buvez・boire」は英語の「drink」に相当する語。
フランス人がこんな間違いするなんて・・・
英語でも薬はdrinkしちゃいけないでしょ?

4.孫Ruiに関するユンロンのせりふ
  「中国でも天才少女現る!って大きな話題になって」
→Et voila, en Chine, il y a des enfants prodiges! C'est meme devenu un grand probleme...
  (= そして、中国には神童(複数)がいる! それは大きな問題にさえなった)
解説: これはものすごくおかしい。。。なぜ複数? そして「話題」と「問題」は全然違う。

5.コンヴァトの新学期のお知らせを読んでいなかったのだめに対するフランクのせりふ
  「のだめ読み書きはまだ苦手なのに」
→Pourtant que la lecture et l'ecriture de la musique, c'est pas ton fort
  (= それに音楽(つまり楽譜のこと)の読み書きはきみの得意分野ではない)
解説: あらあら先走っちゃいましたね。まだ初見のレッスンは始まっていませんよ。de la musiqueなんて言葉、入れなきゃよかったのに。

6.のだめのことをウットリ思う千秋のせりふ
  「まあ今はオレだけに向けられたものじゃないんですけど」
→Enfin, je ne pensais pas seulement a moi...
  (=結局、オレは自分のことだけを考えていたわけじゃないんですけど)
解説: オレ様ではなく、千秋の母親のことを述べている台詞なのですが、これはわかりにくいので、翻訳者にちょっと同情しました。


けなしてばかりだけれど、この巻はわりと出来がいいような気がします。
・・・誤訳に慣れちゃったのかも?!(核爆)
それともじっくり時間をかけて訳したのかな。
12巻の刊行が遅れているのがそういう理由によるのだったらいいんだけど。

なるほど~と思ったところもあります。
それは「D...」です。
フランスではDカップなんてざらです。よく知らないけど、たぶん。きっと。
だからここは「Bonnet...」
この単語は「つばのない帽子」という意味でしか知らなかったのですが、「ブラジャーのカップ」の意味もあるんですって!
勉強になりました~


メインサイトにて旅行記「なんとなく『のだめカンタービレ』」連載中。
ウィーンですよ!ニャンニャン!!


フランス語版『のだめカンタービレ』関連のインデックスはこちら

by foggykaoru | 2011-03-06 10:58 | マンガ | Trackback | Comments(0)

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