ギフト
2011年 04月 11日
ゲドはあんまり得意じゃないのですが、挑戦してみました。
「西のはて」の世界の高地には、各部族ごとに固有のギフト(超能力)を持つ人々がいる。
ある部族の長の息子であるオレックは、そのギフトが強すぎ、自分でもコントロールできないため、父親によって封印されてしまう・・・。
最初から明るい話ではないのだが、封印されるあたりから、かなり苦しくなる。
自分がコントロールできない力って、原発みたいじゃん。
今、原発にうんざりして、癒しが欲しくてファンタジー読んでるのに。
正直、途中でやめようかと思ったぐらい。
でも、終盤になり、事態は急変します。
最後はカタルシスがあります。
途中が苦しかっただけに、ほっとしましたし、感心しました。
実に知的に作りこまれています。さすがです。
さすがなんですが、やっぱりあまり得意じゃない。
この作品は、『影との戦い』と同じく、「少年が大人になるときに避けて通れない精神的格闘」の色彩が強い。
ゲドには無くて、この作品にあるのは、「息子にとっての父親」というテーマ。
これは現代の日本にも十分通用する、というより、父と息子の間に存在する永遠の問題なので、そこがすごいと思う人もいるかもしれない。実際すごいんですが。
でも、私はそういうことをファンタジーには求めていない。
ファンタジーどころか、そもそも小説に求めていない。
そう言えば、最近読んだ『卒業の夏』も(父子問題は無かったけど)「荒ぶる青春の雄叫び」という感じでした。だからあまりハマらず、淡々と読み終わってしまったのかも。
あと、この作品は十分にSFともなりうる。SFの匂いがする。(ル=グインはSFも書いているそうですね。)
私はSF、あんまり得意じゃないんです。
私が好きなファンタジー、それは「あらあら不思議。イギリスの古いお屋敷では、運がいいと何百年も前の子どもたちに出会えるんです」的なファンタジーのほうで。
さんざんいちゃもんをつけましたが、これでも続編を読む気はけっこうあるのです。
そのぐらい良い作品でした。
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夕方の余震は職場に地震予知警報が流れ、カウントダウンとともに揺れを待ちました。どんぴしゃりで揺れ始めたので、「おお!」と感動(?)しましたが、それにしてもいきなり揺れるのとどっちが精神的に楽なんだろうか?と疑問にも思いました。
つい2、3分前にも余震。
しかも震源地は原発のすぐそばときてる。暗澹。
by foggykaoru | 2011-04-11 20:53 | 児童書関連 | Trackback | Comments(12)
昨日の地震、揺れそのものよりも震源が嫌でしたね~。「そこで揺れるのやめてくれ~~!」と叫びたくなりました。やめてと言ってもやまないのが地震ってもんですが・・・。
「空振りでありますように」
次に、
「福島が揺れませんように」
と祈ってしまいます。
外出先で出たら、エレベーターは全部ボタンを押す、電車の中だったら何かに掴まる、だそうです。
震度6弱だったようですが、運行中はさほど感じず。でも、次の駅で止まった瞬間に揺れを感じました。
余震の分際でそろそろ治まってほしいです。
さいたまでこうなんだから、被災地の方々の心労はさぞかしでしょう。
小説に限らず癒しが必要な時期ですね。
室内で出たら、ドアや窓を開けて脱出路を確保する、ですよね。
僕は20年くらい前に読んだガイ・ゲイブリエル・ケイのフィオナヴァール・タペストリーを想起します。
全3冊で一巻だけ、ハヤカワ文庫で出て、その後は出ないまま。そういうことをするのは角川文庫みたいな売れ行きのみ重視の会社だと思っていたので、がっかりでした。続きはペーパーパックで読みました。腰巻にはよくある「指輪物語の衣鉢を継ぐ」みたいなコピーがあり、当時「指輪物語」を読んでいませんでしたが、なんとなく手に取りました。井辻朱美訳だったかな。カナダの5人の学生が異世界から助けを求めてやってきた人物とともにケルト神話めいた世界に行くというよくあるパターンでしたが、学生の一人がキリストのように木に縛り付けられて、世界を救うみたいなとても重い話。そこが受けなかったのか。
詳細はもう覚えていませんが、1巻「夏の木」を手に入れた後、かなり経った後で続巻を海外出張の折に見つけるほど続きが気になっていた覚えがあります。
かおるさん、知ってますか?
「重い本」というので一瞬、質量が重たい、分厚いハードカバーの本の方を連想してしまいました。大きい揺れがきた時にとっさに持って逃げられないから・・・、とか思っちゃって(笑)
その本、知りません。私、それほどファンタジーには詳しくないんです。。。
それにしても全3巻で1つの物語なのでしょうか。
だとしたら1巻だけ出してあとは知らん顔なんて、読者いじめとしか思えない・・・

