リーダーの資格
2011年 04月 20日
彼のことを好きなの、彼自身だけでしょ。
「総理が避難所を訪問する」という報道を見て「やめときゃいいのに」思いました。
直接被災者と話をしても、彼自身にとって、何のプラスもないことでしょう。
だって人と接するのが「ど下手」なんだもん。
会って話しても、相手を全然喜ばせない、それどころか幻滅させる可能性大。
阪神・淡路大震災のときの総理は村山さんでした。
自衛隊を出動させるのがのろかったことを責められましたけど、その後はそんなに評判悪くなかった。
それに対して管さんは、即座に自衛隊10万動員したけど、その後はどんどん評判悪くなる。
どうしてなのか?
周囲に「総理のためになんか働きたくない」と思わせちゃうから。
思えば、村山さんのときの社会党は、永遠の野党、、、のはずだった。
だから自分が総理になるなんて、彼自身にとってすら想定外のことだった。
だから総理の座に、(たぶん)さほど未練がなかった。
だから「私が責任をとるから、思う存分やってくれ」と言えた。
それに、彼は見るからに「人のいいおじいちゃん」。
たぶん、官僚にも嫌われなかったんじゃないかな。
菅さんは、人前に出て何か言えば言うほど、薄情で他人の痛みに鈍感な人だということが透けて見えてくるという、たぐいまれな政治家です。(たとえば枝野さんあたりは、とりあえず、そうは見えない。)
国民とともにあるのは彼じゃない。むしろ天皇陛下なのだと感じてしまいます。
今まで右寄りの政党や政治家に、一度たりとも投票したことのないこの私が、そう感じてしまうのです。これはすごいことですよ。
菅さんは部下にとっては尽くしがいのない上司。
しかも、何十年も政権が欲しくてしょうがなかった人なので、せっかく得た総理の座を、死んでも離したくない。
だから「私が責任をとる」なんて、口が裂けても言えない。
こんな人が、人を動かすことができるはずがない。
これって能力以前の問題。
by foggykaoru | 2011-04-20 21:24 | ニュースから | Trackback | Comments(6)

小説「のぼうの城」では正反対のトップが描かれていますね
「(でく)のぼう様」こと成田長親が、その人望ゆえに少兵をもって、二万の大軍を率いる北条攻めの秀吉配下の石田三成を迎え撃つ話です
リーダーは有事に資質が露になりますね
実際には出来る事は限られているのに、批難の矢面に
本人は憤懣やるせないでしょうが、それを面に出しては資質を問われます
阪神当事の村山総理への批判も凄まじかったですね
その事が社民党の凋落に直結しました

「行くだけで喜ばれるのは天皇陛下だけ。菅さんはなにかお土産(物でなくても、いつまでに帰れますという約束とか)を持っていかなくちゃ」
なるほどと思いました。
なるほどねえ。
まっ、天皇陛下の場合は「お見舞い」「慰問」で、菅さんの場合は「視察」なんだけど。
でも、視察するならいちばんすごいところに行くべきだと思うけど、そういうわけにもいかないんだろうな。邪魔になるから(苦笑)

地震当日の記者会見から、ものすごーく嫌な予感はしていたんです。
「現在進行形の震災の全容すら見えていない今夜、未来のその先の話をするか?」って。
このシチュエーションで総理やってる自分に酔ってるだけじゃん、って。
日本に限りませんけど、上に立つ人間の人材不足は深刻ですね...
>上に立つ人間の人材不足は深刻ですね...
ほんとうに。
たとえばアメリカだって、今はまあいいけど、ちょっと前まではブッシュJrでしたもんね。
菅さんは若いときはかっこよかったんだけど、年とるにつれて顔つきが悪くなっていった。
生まれたときの顔は親の責任だけど、年とってからの顔は自分の責任なのだと思います。
(自戒も込めて。私の顔つき、最近悪くなってないかとちょっと不安。)