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フランス語版のだめ vol.12 その1「焼き栗の謎」<追記あり>

ただ今、「マイのだめ」は友人宅に出張中。なので、通読しただけです。
今回付箋をつけたのは10件。
「へー、そう訳したんだ」と意外に思ったというか、困惑したのが2件。
勉強になったのが1件。
残りは誤訳。

相変わらず主語の取り違えが多い。これは同情できます。

でも、のっけから「M.CONMAS(ムッシュー・コンマス)」が登場したのにはのけぞりました。
ウィルトール・オケのコンマスさんのことです。
「コンマス」って人名じゃないんだってば!! 
今まで何十回も出てきてちゃんと訳していた言葉なのに、ここにきてなぜ間違える? 
・・・「さん」づけだから?

以前指摘した「おじいさん」と同じタイプの取り違えもあります。
のだめがベートーベンの「悲愴」について語るところで、「おじいさんとおばあさん」が登場しますが、これを「私のおじいさんとおばあさん」と訳しているんです。
まあ、これはそう解釈しても大きな問題にはならないけれど。
でもこの翻訳者、「おじいさん・おばあさん」という言葉を見ると、反射的に「語り手の祖父母」と思ってしまうのかも。それは悪い癖だから、直したほうがいいデスよ。

でも私の頭を疑問符でいっぱいにしてくれたのは、のだめ・千秋のデートの場面です。
(ちなみに「デート」は「une sortie en amoureux(恋人同士としてのおでかけ)」「une ballade en amoureux(恋人同士としてのお散歩)」と訳されています。勉強になりました。はい。)
「焼き栗」が「chataignes grillees」・・・
ええっ、あれって「marrons chauds マロン・ショー」じゃなかったの?!
辞書を確認したら「marrons grilles」も出てました。
で、chataigneとmarronを確認したら、どうやら同じものを指すようです。(←植物関係は苦手)
でも、ああいうふうに街角で売っているあれは、あくまでも「マロン」と呼ばれるんじゃないの?

このへんの事情に詳しい方がいらしたら、どうぞご教授願います。


フランス語版「のだめカンタービレ」関連記事のインデックスはこちら


[5/21追記]
パリ在住のアーティストRiKiKiさんによると、「焼き栗」の一般的呼称はあくまでも「marrons chauds」だそうです。RiKiKiさん、ありがとうございました。
RiKiKiさんのブログはこちら

by foggykaoru | 2011-05-19 20:16 | マンガ | Trackback | Comments(4)

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Commented by AngRophile at 2011-05-20 11:17 x
相変わらず、私の好奇心を刺激してくれますね(笑)。

わたしは Foggy さんほど、フランス語に詳しくないので、検索して調べてみます。

前に、ボンゴレやクラムについて調べたことがあり、こういうことは好きなのです(語学好き+博物誌好き)。

ちなみにボンゴレはヨーロッパマルスダレガイでした。

クラムはあさりかはまぐりかも調べたのですが、いまひとつはっきりせず。

結局ヨーロッパ語ってあまり種別にこだわらないようです。ヨーロッパ語というか話す国民ですね。

ランサムでも、ミヤマナナカマドとか細かい学名(和名)が出てきたような気がします。ディックが見とれたのはヒョウモンチョウでしたっけ。コヒオドシかな?
Commented by foggykaoru at 2011-05-20 22:32
あんぐろふぁいるさん。
「marron」は「chataigne」の俗称、ということではあるんです。
だからmarrons chaudsとchataignes grilleesが同じなのはわかるんですが、「トンカツ」のことを我々は「豚肉のカツ」とは言いませんよねえ・・・。

ランサムにミヤマナナカマドなんて出てきましたっけ?
コヒオドシは出てきます。ミドルネームにしている人がいるくらいだから(←判断基準はそれかいっ!)
Commented by AngRophile at 2011-05-23 10:05 x
なるほど。そういう問題でしたら、わたしの出る幕はありませんね。実際にフランス語が話せて、ネイティブのお知り合いもいる Foggy さんにおまかせします。
Commented by foggykaoru at 2011-05-23 21:05
あんぐろふぁいるさん。
お気づかいいただいてありがとうございます。
「マロンは『栗』、でもマロニエは『栗の木』とは別もの」ということは、フランス語学習者が必ず通る道(爆)だったりします。

それにしても、マンガなのだから焼き栗屋の絵があるのに、「マロン・ショーのことだ」と思いつかなかったんでしょうねえ・・・ 
マロン・ショーを知らないフランス人っているのかなあ。
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