「赤瀬川原平の名画読本---鑑賞のポイントはどこか」(カッパブックス)
2005年 04月 29日
西洋絵画の入門書として、どなたにもお薦めの1冊です。
思えばこの本で赤瀬川氏の文章に初めて接して、舌を巻いたのでした。尊敬しました。さすが、芸術家兼作家だけのことはある、と。(ご存知のとおり、赤瀬川氏は「尾辻克彦」というペンネームを持つ作家でもあります。)
西洋絵画に関する知識も関心も無い人ですら、これを読んだら「今度はひとつ、美術館というところにでも行ってみようか」という気になること間違いなし。
非常に有名な画家の、非常に知られた作品であっても、良くないものは良くないと言い切っています。以前から漠然と感じていたことを、はっきり指摘してもらえて、実に気分がすっきりしたことを覚えています。
続編として「日本画編」もあります。
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by foggykaoru | 2005-04-29 18:37 | 過去に読んだお薦め本 | Trackback | Comments(4)
久しぶりに今日は、何もしない日!に途中で方向転換して
読みふけりました・・・読書ってシアワセ♪でも
そんな本の虫(笑)にピシピシ鞭打つようなアイロニーも
含んだ本でした(笑)コーネリア・フンケ“魔法の声”
さて、赤瀬川さん、独特の語り口が面白くて、一時読みふけった
事があります。氏の娘さんがあるメーカーのヨーグルトしか
食べないとかのエッセーに爆笑で、母とともにそのヨーグルト
を探し回った記憶が・・・名前は忘れましたが(笑)
彼の独特の視点で、どの様に絵画の一面を切り取って
いるのか興味が湧きました。GWが空けたら図書館で
探してみます(笑)
「路上観察学」は赤瀬川さんでしたっけ? という程度しか、彼の本は読んでいないので、偉いことは言えないのですけどね。
とにかく、自ら美術表現をしていて、なおかつ文才もある、という人はめったにいないんじゃないかと思うんです。そういう人だからこそ、こういう本が書けるんだろうと思ったわけ。
確か、小説を書くときは尾辻克彦で、美術畑のときは赤瀬川原平、というふうに、名前を使い分けているんじゃなかったかしら。
この本で扱われているのは、近代絵画が中心で、古代ギリシャの作品はないけれど、機会があったらぜひ♪ 絶対に楽しめるはずです。