地下の洞穴の冒険

リチャード・チャーチ作。
子どもの頃に読んだ本。お気に入りにはならなかったけれど。
ランサム仲間の中で冒険・探検好きにかけては右に出るもののない人が
「子どものときに好きだったのに、大人になってから読み直してがっかりした」
と言っていたので、再読するのにちょっと勇気がいった。

読み始めると・・・

これは実にランサム的、そしてイギリス的じゃないですか!
イギリス人が書いたんだからイギリス的は当たり前か(苦笑)

で、もうちょっと読み進むと・・・

そうそう、思い出した、こいつこいつ。
1人、嫌な奴がいるんです。どうしようもない奴が。

子どものときにこの本が好きになれなかった原因の1つはこれです。ランサムが好きになったのは、ともに冒険する子どもたち全員の性格が良いからで。
もう1つ、この作品には、女の子が登場しない。ランサムが好きになったのは、自己移入しやすかったティティの存在が大きいので。

でも、今の私には嫌な奴が登場する物語に対する耐性はついている。それはそれで面白がることができる。大人の余裕です(笑)
そして、今さら女の子に自己移入することもないので、男の子だけの冒険でも大丈夫。

というわけで、私の場合は、今回、この作品が好きになりました。
非常に地味な語り口です。まさに自然主義文学。詳細な描写。息詰まる現実感。力があります。名著だと思います。

続編の「ふたたび洞穴へ」も再読してみたいです。(でも、絶版かも)


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by foggykaoru | 2011-06-08 20:00 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

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Commented by Titmouse at 2011-06-09 23:18 x
私この本を再読した直後(ARCに入った頃)にたまたま江ノ島の岩屋だか富士山の風穴だかに行ったら、すごくリアルにドキドキしたのを覚えています。私はそんなにがっかりしなかったと思います。

「ふたたび洞穴へ」はオレンジ本以外で出たことあるのかなあ。オレンジ本は確実に絶版ですし、大きな図書館にしかなさそう。
Commented by foggykaoru at 2011-06-10 07:13
Titmouseさん。
がっかりした原因を想像すると、「子どもの頃は大冒険だと思ったけれど、大人になったらこの程度のスケールだった」ということなのかなあと想像したりします。まあご本人にきけばわかることだけど(笑)

熱帯雨林で「この本を買った人はこれも買ってます」に出てこないから、きっと絶版なんでしょうね。

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