コンスタンティン
2005年 05月 01日
つくづく思ったんですが、痩せてるキアヌ、タイプです。そりゃあ確かにイライジャ@フロドのぱっちりお目目や、ショーン@ボロミアのマッチョな笑顔、カール@エオメルの甲冑姿に浮気したりもました。でも、元来、私の好みではない。痩せてるキアヌ、これしかありません。
正直、俳優としてのキアヌは「?」なんですけどね。だって、表情が無いでしょ。本来、役者の仕事とは演技すること。イアン・ホルム@ビルボのように、一瞬の表情の変化で百を語れる人こそ、役者の中の役者だと思うのです。ビジュアルと演技力を兼ね備えた人としては、ポール・ベタニー@マチュリン先生が去年から私の注目株。
でも、こういう役はキアヌだからこそ似合うのです。
というような俳優語りはここまで。
今日のこの記事のカテゴリーは「バベルの塔」。語学ネタ、とは言っても、大したネタじゃありません。「西洋史」カテゴリーにするべきかも? どっちにしたって軽いです。GWだしね(笑)
これは悪魔祓いの映画。悪魔が出てくるイコール天使とか神がからんでくる。というわけで、キリスト教文化を非常に強く感じさせてくれる映画です。アメリカ人って良きキリスト教徒なんだな、としみじみ思いました。その延長線上に「イラク戦争は十字軍」とか言い出す大統領がいるわけで。
「コンスタンティン」という題名は、キアヌ演じる悪魔祓い師の名前「ジョン・コンスタンティン」から来ています。「ジョン」は「ヨハネ」ですね。あの、謎なことが書いてあるという「ヨハネ黙示録」を連想させます。「コンスタンティン」というのは、ローマ帝国の皇帝「コンスタンティヌス」のことなのでしょう。「大帝」と呼ばれた人です。なぜ「大帝」なのかというと、いろいろ偉大なことをやっているから。具体的には、313年、キリスト教を公認し、首都をミラノから今のイスタンブールがある場所に移した。その都の名は「コンスタンティノープル」
原作はコミックなのですから、登場人物の名前も、ごく軽いノリで付けられたのでしょう。キリスト教文化圏では蘊蓄とまでは言えない知識なのだと思います。
あと、舞台がロスなんです。
ロサンジェルス(Los Angeles)=スペイン語で「天使たち」
まあ、ロスが舞台の映画作品はごまんとあるから、そこまで考えることはないのでしょうけれどね。
ガブリエルという、大天使ガブリエルを彷彿とさせる役を、「ライオンと魔女」の「白い魔女」役の女優さんが演じています。たまたまだろうけれど、個人的に非常に興味深かったです。
この映画はエンドロールの最後まで観ないといけないと聞いていました。でも、7割方の人は、観ないで出ていってしまいました。そういうことって、案外知られていないのね。
by foggykaoru | 2005-05-01 21:41 | バベルの塔 | Trackback | Comments(10)

なかなかツボに入りました、この映画。
ロサンゼルスが舞台の理由はいろいろあるのでしょうが、かおるさんも書いていらっしゃるとおり、「天使」の意味があるからだと思います。途中で町の名前がアップになるシーンがあったと記憶してます。
ガブリエルは大天使ガブリエルそのものだと思ってたんですが…(ルシファーも出るし)。三蔵法師を女性の夏目雅子さんが演じたように、ガブリエルは女性的なイメージが強いので、「オルランド」を演じたティルダ・スウィントンさんをキャスティングしたんだろうなぁと思ってました。
そのほか、イザベルとかバルサザールとか、いかにもな名前の登場人物が出てきましたね。
>アメリカ人って良きキリスト教徒なんだな、としみじみ思いました。
ふふ、面白いですね。私の意見は全く反対です。
この映画を観た人の中には「キリスト教を冒とくしている」と思う人もいたんじゃないでしょうか。神様は信じているけど教義は信じていないような印象を受けたものですから…。私はこの手のことには詳しくないので、あくまでも感想ですけれども。
キアヌは青い目でも巻き毛でもないから、銀の匙さんのタイプではないですよね(爆)
>なかなかツボに入りました、この映画。
ねえ、この映画、面白いですよねえ!
実はネタ大明神に「観ろ」と薦めているんです。彼女が観たら、どんなにすごいネタが飛び出すんだろうかと思うと、今からドキドキしてます(笑)
>神様は信じているけど教義は信じていないような印象を受けたものですから…。
あら、中世ならいざしらず、現代においては神様を信じてさえいれば、立派な良きキリスト教徒じゃないでしょうか。
制作者はたぶん、ネタとしての宗教を楽しんでるんじゃないかと思うのですが、世間から文句言われない線をきっちり守って、「どうだ、参ったか。文句ないだろ」と言っているような感じ。
で、単純なアメリカの観客の多くは、素直に受け取ってるんじゃないかなーと。
宗教だけじゃなくて、主人公の例のあの悪癖に関してもです。エンドロールの最後の場面は、思い返せば思い返すほど、ギャグに思えてきて笑ってしまいます。

かおるさん、私も実はスレンダー体型が好みです(^◇^;
キアヌ・リーブス、無表情が無気味に見えるときもありますが「マトリックス」や「コンスタンティン」ではそれが似合ってますね。
ところで、銀の匙さんもいらっしゃるので、博学のお2人におたずねしたいことがあります。
キアヌという名前は、英語なんでしょうか? お父さんが中国系だそうなので、もしかして漢字なんですか?
私はもともと、あんまり濃くない顔がタイプなんです(^^;
キアヌという名前の由来、前に何かで読んだ記憶があります。彼、中東・・・ベイルートでしたっけ?・・・の生まれですよね。確かそのあたりの名前だったんじゃないかと思うのですが、自信ありません。
銀の匙さん、ご存知ですか?

かおるさん、wataさん、私キアヌも好きですよ♪確かに巻き毛じゃないけど(想像すると爆爆爆)。ということで、彼の名前についてもとても興味がありました。レバノン出身と聞いていたのにいかにもハワイ風の名前だし、なんとなく東洋系の顔立ちなので不思議で…。
結論からいうと、彼の名前はやはりハワイの言葉だそうです。ソースはこちら
http://www.walkerplus.com/movie/quiz/answer.html
ちなみに、中国の標準語でキアヌに近い発音の名前はありません。中国語で彼の名前は基亜努と書くことが多いようです。ただし、方言では、近い発音の言葉があります。何を隠そう、ワタクシも、ご当地ではキアヌと聞こえる名前です…。

ハワイふうの名前なんですね。他で聞かない名前で、どこの言葉なのか見当もつかないなぁと思ってたんです。
それにしても銀の匙さんのお名前が中国語でキアヌに聞こえる発音?どの字かしら。お会いしたときに教えてくださいね。
それから別記事へのレスですが、「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」の感想を読んで面白そうだったので注文してみました。熱帯雨林から発送しましたメールが来ないんですが、今週中くらいには届くかなと待っています。
呼びにくい名前と変わった顔立ちだと思ってたら・・・
いやぁ~参考になりました!有難うございます♪
(1問目の“マトリックス”での名前がチャオ♪だったら・・・
と、一瞬爆笑してしまいました)
えっ、ほんとに巻き毛じゃなくてもいいの?(笑)
たちどころに答えが出てくるところがさすがです。
父がハワイ系中国人で、母がイギリス人かあ・・・
読んでもすぐ忘れちゃうんですよ(;_;)
今度こそちゃんと覚えていられるかしら。。。
キアヌがハーフってこと、あんまり知られてなかったのね。
タイプとは言いつつも、実は彼の作品、ほとんど観てないんです。
「スピード」をテレビで1回。
「マトリックス」の第1作を飛行機の中で1回。
お金を払って観たのは、「コンスタンティン」が初めてだったりして(笑)
こんな私が、なぜハーフだなんてことを知ってるのか、自分でも不思議(爆)