週刊美術館46「フジタ/ローランサン」(小学館)
2005年 05月 05日

フジタの絵との出会いは、南仏のカーニュにある
小さな美術館でのことでした。「大した作品は無いなあ」と思いながら見ていたら、片隅の小品が不思議な輝きを放っていたので、思わず近寄って名前を確認したら、それがフジタの作品だったのです。さすが、パリの画壇で認められた唯一の日本人だけのことはあると思いました。
ブリジストン美術館は、赤瀬川原平氏の
「日本にある世界の名画入門―美術館がもっと楽しくなる」の中で、ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」に関する文章を読んで以来、ずっと興味を抱いていたのですが、一度足を運んだとき、折悪しく改築閉館中だったのです。
今回ようやく行くことができて、5年(もっと長いかも?)越しの恋が実ったという気分です(笑)
今「印象派と20世紀の巨匠たち」という特別展をやってます。運良くギャラリートークも聴けて、充実した時を過ごすことができました。私が一番気に入ったのは、もちろん「サルタンバンク」とフジタ。あと、ザオ・ウキーという人の、青を基調とした抽象画も心に残りました。
by foggykaoru | 2005-05-05 19:25 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(2)

個人のプライバシーな事って有名人でもあんまり興味
ないんですが、この雑誌に掲載されていた数枚のイラスト
と簡潔な文章が、ガツン!です。
ぜひ別に集めて出して頂きたいです♪
感性が本当に日本人離れしていた方だったんだ☆と
新たな発見に得した気分です。
ローランサンは、うにゅうにゅしていて私は苦手なんです^^;
私よりもよっぽど丁寧にお読みになったようで(苦笑)
あのイラスト入り手紙、ウン十年前とは思えないほどオッサレーですよね。
フジタは遺族がうるさくて、なかなか画集が出せなかったのだそうで、何を隠そう、あの「南仏の美術館」を読んだ編集者から「カーニュにある絵というのはどんな絵だったのか」というメールをいただいたことがあるくらいです。
その後(今から2年ぐらい前?)、画集が出たときは、美術ファン待望の画集としてちょっとした話題だったようです。(見てないけど)