人気ブログランキング |

テメレア戦記Ⅰ(追記あり)

かねてから友人@英国海軍ファンに強く勧められていた作品。
副題は『気高き王の翼』。原題『His majesty's dragon』を上手に訳してある。


時はナポレオン戦争下。
英国海軍のフリゲート艦の艦長ローレンスは、フランスのフリゲート艦との戦いに勝ち、戦利品としてドラゴンの卵を得て、ほどなくして生まれたドラゴンをテメレアと名付ける。
昔から人間はドラゴンを空飛ぶ戦艦として使っていたのであった・・・というファンタジー。

冒頭シーンがあまりにも既視感あふれていてびっくり。
あとがき読んだら「作者ナオミ・ノヴィクは映画『マスター&コマンダー』にハマって大きな影響を受けた」と書いてあり、二度びっくり。
なんだなんだ仲間じゃないの(爆)
「テメレアって確かフランス艦の名前じゃなかったっけ?」なんて思い当たるようになったのは、まさにあの映画に関連してナポレオン時代の海戦にアンテナを張るようになって以来だし。

階級感覚とか、海軍の流儀とか、あらゆるところに英国臭さがたちこめている。(作者はアメリカ人だけど。)英国マニア必読かも。

あと、ドラゴン。
人間よりもずっと上等な種(特にテメレアがその中でも最上等)が、こんなにも人間に尽くしてくれるなんて、飛行士とはなんとやりがいのある仕事なんだろう・・・絶対になれないんだけどさ。ドラゴンいないし(笑)

熱帯雨林のレビューを読むと、翻訳に関してあれこれ言われてます。
私はあまり違和感持たなかったのですが、ひとつだけ。
スコットランドの「ロック・ラガン」という地名が出てくるのですが、これは「ロッホ・ラガン」としたほうがいいのではないでしょうか。
たぶん「Loch」だと思うんです。
「ロック」というのも間違いとは言い切れない(外国語の発音をカタカナで表記すること自体、ほんとうは不可能なんだから)のでしょうが、ネス湖のことを「ロッホ・ネス」と呼ぶことはあっても、「ロック・ネス」とはあまり言いませんよね。。

ドラゴンの空中戦の記述は、もしかしたら帆船に詳しい人にはツボなのかもしれません。
私はさっぱりわからなくてすっとばしでした。子どものときからいつもそう(自爆)


この本に関する情報はこちら


[12月8日追記]
「ロック・ラガン」の綴りは「Loch Laggan」だと教えていただきました。当たった!

by foggykaoru | 2011-12-06 20:33 | 児童書関連

<< 世界史をつくった海賊 週末アジアに行ってきます >>